3月22日。中山晋平「らしく、、、というのはいい言葉だよ。誰でもその人らしく振る舞えばいいのさ」

中山 晋平(なかやま しんぺい、1887年(明治20年)3月22日 - 1952年(昭和27年)12月30日)は、日本の作曲家。多くの傑作といわれる童謡・流行歌・新民謡などを残した。作品は多岐にわたり、童謡823曲、新民謡287曲、流行歌468曲、その他学校の校歌・社歌等217曲あり、判明しているだけで1795曲ある。

新民謡(創作民謡)では、野口雨情、西条八十、北原白秋等の作詞で多くの曲をつくった。晋平が苦心したのは民謡や民謡調の歌のはやし言葉だった。「証城寺の狸囃子」では「ポンポコポンのポン」、「東京音頭」の「ヤットナー、ソレヨイヨイヨイ」、「波浮の港」の「ヤレ、ホンイサ」、、、など枚挙に暇がない。

「しゃぼん玉」は、作詞した野口雨情が生後まもなく死んでしまった長女に捧げた鎮魂歌だったとも云われている。 我が子の死を悲しみ、はかないシャボン玉にそれを託し、最後に「風風吹くなシャボン玉とばそ」と我が子の魂が天国で幸せにという気持ちを込めた詩に、中山晋平が、優しく曲をつけている。

中山晋平は楽器なしで作曲したようで、仕事場は文人並の書斎だった。

職業に真剣に取り組むと、その職業らしい人になってくる。立ち振る舞い、目つき、そして人生観なども長い時間を経ると影響を受ける。しかし晋平の「らしく」は、日常の振る舞い、多くのエピソード、そういうものが人の個性を形づくるという意味だろう。「その人らしく振る舞えばいいのさ」は、肩の力を抜いて、気負いを捨てて生きることを肯定してくれる。しかし同時に「自分らしく」どう振る舞うべきか、という決断を試されるという逆の面もある。「自分らしく」を常に自分に問いかけよう。

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