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2月16日。淡島千景「ギャランティはそんなにいらない。ただ、いろいろな監督の映画に出たい」

淡島 千景(あわしま ちかげ、1924年(大正13年)2月24日 - 2012年(平成24年)2月16日)は、日本の女優。

宝塚時代は抜群の演技力で知られ、娘役トップをつとめた。映画界に入り活躍するが、相手役は名優ぞろいであった。映画「夫婦善哉」「駅前シリーズ」は森繁久彌。東宝歌舞伎やテレビ「半七捕物帳」は長谷川一夫。NHK大河「花の生涯」は尾上松緑(二代目)。映画「花の生涯」。テレビ「鬼平犯科帳」は松本白鴎。萬屋錦之助、大川橋蔵とも共演している。どの作品でも存在感を感じる華やかな演技が鮮やかに蘇ってくる。

多くの監督の作品に出演している。渋谷実、小津安二郎、豊田四郎、成瀬己喜男、今井正、五所平之助、市川崑、木之下恵介、、、。巨匠ぞろいである。

松竹の看板女優、東宝の看板女優と言われた 淡島千景が 「私はどこの女優である、何々の女優であると思わない。とっても自由なんです、気持ちが」と言うとおりの女優人生であった。宝塚の後輩である扇千景の芸名は淡島千景にあやかってつけたし、実妹の様に可愛がられていた淡路恵子も淡島の淡の一字をもらって芸名をつけているなど後輩にも影響力があった。

月丘夢路の影響で映画界入りの時に付けた条件は、ただ一つだった。それは「いろいろな監督の映画に出たい」だった。その志を持続し、生涯独身で87歳まで現役でその通りの女優人生を歩んだのである。戒名は「華優院慈篤慶純大姉」。


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