見出し画像

【応募の手引き #1】 2023年度秋季服部奨学生選考 【応募・選考編】

9月1日より、秋季服部奨学生の選考が始まります。先立って、募集要項が公開されましたので、応募を検討されている方は、まずは下記のPDFをご覧ください。

※ 2023.08.10 募集要項の「成績証明書」項目を追記いたしました

とはいえ、募集要項を見ただけでは、よく分からない点もいくつかあるのではないでしょうか。そこで、何編かに分けて、応募の手引きとしてのブログを公開していきます。提出書類の注意事項など、要項やHP上では言及していない点についても取り上げますので、ぜひ応募時の参考にしてください。


はじめに : そもそも 「服部国際奨学財団」 とは?

服部国際奨学財団については、こちらの記事で、設立から今日までのあゆみを紹介しています。ここで、特に、応募を検討されている方に知っておいていただきたいことは、次の3点です。

  1.  服部国際奨学財団は、株式会社ユー・エス・エス創業者、服部太氏が私財を投じて、優秀な留学生に対する奨学援助を行い、日本との友好親善に寄与することを目的として、2008年に設立した財団であること。

  2. 株式会社ユー・エス・エスは、日本の中古車オークション市場で圧倒的シェアを誇るトップ企業であり、服部奨学金はユー・エス・エスの株式配当金によって拠出されていること。

  3. 服部太氏は、2011年にこの世を去ったが、その意志は理事長・瀬田大に引き継がれ、2012年より公益財団法人へ移行して日本人大学生の支援を開始、2016年には一部の私立大学とも継続支援の包括協定を締結、2019年より難民留学生の受け入れも開始して今日に至ること。

服部国際奨学財団は、2023年11月に設立15周年を迎え、これまでの総採用数は900名以上にのぼります。また、当財団の資産状況は毎年公開されております。応募の際は、こうしたデータや、他のnote記事、各種SNSの投稿をあわせて見ることで、服部国際奨学財団のイメージを具体的に掴んでいただけると思います。

2023年度秋季選考

指定大学・大学院

服部国際奨学財団は、指定大学および大学院の正規生として在籍している学生を対象としています。今回の募集での指定大学および大学院は、下記のとおりです。

愛知教育大学、愛知県立大学、大阪大学、お茶の水女子大学、岐阜大学、京都大学、神戸大学、静岡大学、東京外国語大学、東京大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、名古屋大学、奈良女子大学、一橋大学、三重大学(以上、五十音順)

「2023年度秋季服部奨学生募集要項」

選考スケジュール

服部国際奨学財団では、春季と秋季に年2回の選考を行っています。近年は、春季選考で100名以上、秋季選考で20~30名前後の奨学生を採用しております。2023年度秋季の採用数は30名の予定です。

  1. 書類選考
     応募書類受付期間:9月1日~9月11日(※必着)
     一次審査合否通知:10月初旬予定

  2. 面接選考(対面式)
     面接選考実施日程:10月14日、10月15日、10月21日、10月22日*
     最終審査合否通知:10月下旬予定

*面接選考は上記日程のいずれか1日で、愛知県名古屋市の服部国際奨学財団事務局にて実施されます。詳細は要項を確認してください。

服部国際奨学財団事務局オフィス

書類選考について

応募書類は、Google Form によってオンライン提出するものと、レターパックライトで郵送提出するものがあります。要項をよく読んで、間違いのないように、適切な方法で提出してください。応募書類は、すべて日本語で作成するようにしてください(推薦書含む)。
提出方法に依らず、応募書類の受付期間は、9月1日から9月11日(必着)です。期間を超過したものは、その理由に関わらず、受け付けることができませんので、十分余裕をもって準備してください。

願書・作文

願書と作文は、Google Form の記入欄に直接入力するものです。改行の方法など各自でよく確認してください。接続のタイムアウトも考慮して、下書きは別のテキストデータ等で事前に作成しておくと良いでしょう。

自己推薦書

自己推薦書は、A4用紙の表面1枚を使い、手書きで作成するものです。審査はカラー版のままで行いますので、イラスト・写真・図表、全体的な色遣いなど、自由に創意工夫してください。データは jpeg. か pdf. 形式で、Google Form から提出していただきますので、解像度には注意してください。

成績証明書

成績証明書は、2023年9月1日時点で、所属大学から発行される最も新しい証明書の原本をスキャンして、Google Form から提出してください。電子照会結果のスクリーンショットは、正式文書として認められません。夏季休暇中の大学教務窓口休業期間なども念頭におき、余裕をもった準備を心がけてください。

推薦書

推薦書のみ、レターパックライトによる郵送で提出を求めます。推薦書の作成は、所属大学の指導教官に依頼してください。指導教員の職位は問いません。指導教員が未定の場合は、所属大学の教職員であれば構いません。推薦書は、必ず当財団所定の様式をダウンロードして作成してください。様式の改変は一切認められませんので、注意してください。書類の送付先は、要項に記載されています。

応募書類の注意

書類選考では、応募書類に不備が見受けられたものは、すべて審査対象外としています。要項をしっかり確認して作成し、提出前によく見直すようにしてください。提出書類の受理に関するお問い合わせにはお答えできません。また、合否を問わず、提出された書類は返却いたしません。

なお、応募書類の偽造や虚偽の記載、故意の遺漏が発覚した場合は、奨学金給付開始後であっても、遡及して奨学生資格を喪失させ、給付奨学金の全額返済を求めます。応募者は、誠実に書類を作成するようにしてください。

面接選考について

書類選考の通過者に対して、選考委員会が対面式の面接選考を実施します。面接選考では、応募者が当財団の理念と適した人物であるか、奨学金の使途や志望動機が明確で、支援に値する人材であるかを、総合的に判断します。

面接では、応募書類に記載したことを、口頭で端的に説明できるようにしておいてください。オンラインで提出したものについては、手元に控えを残しておくとよいでしょう。

面接選考の注意

面接選考は対面で開催され、当財団が通知した日時以外で参加することはできません。応募者は、あらかじめスケジュールを調整しておくようにしてください。日時は、10月14日、10月15日、10月21日、10月22日のうちから、当財団が指定します。

また、地下鉄最寄駅から面接会場(当財団事務局オフィス)までは距離がありますから、徒歩移動の時間を考慮して余裕をもって出発するか、市営バスの利用することをお勧めします。

奨学生の声 : 選考のポイント

ここで、選考時のポイントについて、昨年度まで服部国際奨学財団に在籍していたOBの山中さんにコメントをいただきました。

服部財団には6年間お世話になりました。経験上、服部奨学生に共通していることは、叶えたい目標がハッキリしているということです。研究でいえば、その成果によって「どのように社会に寄与したいのか」というビジョンが明確なんですね。学部生にせよ、大学院生にせよ、みんな『未来』の話がスラスラできるんです。

このことから、選考では「なぜ、自分は支援を受けるに値するか」という、『過去・現在』に重心をおいた自己アピールよりも、むしろ「支援を受けることで、自分は何ができるのか」という『未来』の話ができることが大事なんじゃないかと思います。採用後に「この財団でどんなことがしたいか」も含めて。『未来』が見えるかどうかって、すごく大事なことだと思います。

OB・山中さん

おわりに

今回は、選考のスケジュールと注意点、奨学生OBからのアドバイスを紹介しました。少しでも参考になることがあれば幸いです。秋の選考は9月1日より受付開始となります。皆様のご応募をお待ちしております。

* 次回は、採用後のイメージを掴んでいただくために、服部国際奨学財団の多彩な公式行事や交流イベント、セミナー等について取り上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?