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高橋飛翔のMaaSミライ研究所

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MaaS(Mobility as a Service)をはじめとするモビリティ革命について、さまざまな観点から検討していく研究マガジンです。
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#MaaS

「移動貧困社会と高齢者の免許返納問題」楠田悦子×高橋飛翔対談

MaaS(Mobility as a Service)をはじめとするモビリティ革命について、さまざまな観点から検討していく「MaaSミライ研究所」。 今回は、自動車事故や免許返納問題などで揺れる高齢者ドライバーの現状課題に鋭く切り込んだ『移動貧困社会からの脱却 免許返納問題で生まれる新たなモビリティ・マーケット』(時事通信社)を2020年12月10日に上梓されたモビリティジャーナリストの楠田悦子さんと、超高齢社会におけるモビリティの在り方について語り合いました。 移動貧困社

「人の運転する車がアトラクション化する未来はすぐそこに」人工知能研究センター 野田五十樹×高橋飛翔対談【後編】

産業技術総合研究所 人工知能研究センター 総括研究主幹博士(工学)で株式会社未来シェア取締役の野田五十樹さんと、自動配車システム「Smart Access Vehicle System(SAVS)」が作るオンデマンド交通の未来をテーマにした対談の後編です。SAVSの誕生秘話や実用の様子についてお話を伺った前回に引き続き、今回はSAVSの課題や、SAVSによって広がるオンデマンド交通の未来図についてです。 AIがはじき出す最適は、人の満足度を満たすことができるのか? 高橋飛翔

「自動配車システムSAVSが導く、これからのモビリティ社会」人工知能研究センター 野田五十樹×高橋飛翔対談【前編】

MaaS(Mobility as a Service)をはじめとするモビリティ革命について、さまざまな観点から検討していく「MaaSミライ研究所」。 今回は、産業技術総合研究所 人工知能研究センターを訪ね、株式会社未来シェアとともに手掛けるオンデマンド交通の自動配車システム「Smart Access Vehicle System(SAVS:サブス)」について、産業技術総合研究所 人工知能研究センター 総括研究主幹博士(工学)で株式会社未来シェア取締役の野田五十樹さんにお話を伺

未来の移動サービスをひと足先に体験!北海道・上士幌町でのMaaS実証実験、視察レポート【後編】

2019年10月にMaaSミライ研究所のメンバーが参加した北海道・上士幌町で行われた「生涯活躍のまち上士幌MaaSプロジェクト」の視察レポートの後編です。上士幌町役場 企画財政課の梶達(かじ・とおる)さんと、MaaS Tech Japanの日高洋祐(ひだか・ようすけ)社長に、今回のプロジェクトの成果と課題についてお聞きしました。 前編「未来の移動サービスをひと足先に体験!北海道・上士幌町でのMaaS実証実験、視察レポート」をご覧になる方はこちら エコシステムの形成が日本版M

未来の移動サービスをひと足先に体験!北海道・上士幌町でのMaaS実証実験、視察レポート【前編】

大雪山国立公園の東山麓に位置し、豊かな自然の広がる北海道は上士幌町。観光客が多く訪れる一方で、移動手段の少なさや、移動の担い手不足など課題を多く抱えています。全世代がいきいきと暮らす「生涯活躍のまち」を実現するためには、どのような移動サービスが必要なのでしょうか? 今回、MaaSミライ研究所のメンバーに2019年10月に上士幌町で行われた「生涯活躍のまち上士幌MaaSプロジェクト」の視察に行ってもらいました。前編では、自律走行バスを使った移動販売や、モビリティのレンタルなど

「MaaSは地方の移動課題を解決する」MaaS Tech Japan 日高洋祐×高橋飛翔対談【後編】

株式会社MaaS Tech Japanの日高洋祐社長と「MaaSの今と未来」をテーマにした対談の後編です。今回はMaaSの社会的インパクトについて意見交換をし、さらに、モビリティビジネスを通してどのような社会課題の解決に取り組んでみたいかについても語りあうことができました。 ベンチャーにとって、今がモビリティ領域に食い込む絶好のチャンス 高橋飛翔(以下、高橋):前回、MaaSの未来について話しましたが、自動車産業の未来にも話を広げていきたいと思います。 ちなみに私は10年後

「あと数年で、MaaSの勝ち筋は見えてくる」MaaS Tech Japan 日高洋祐×高橋飛翔対談【前編】

今回のMaaSミライ研究所は株式会社MaaS Tech Japanの日高洋祐社長をゲストに、「MaaSの今と未来」について語った様子をお送りします。 サブスク型の移動サービスは平準化が難しい 高橋飛翔(以下、高橋):まずは、MaaSの概念について、お互いの意見を共有しておきたいと思います。日高さんは、MaaSの概念をどのように捉えていらっしゃいますか? 日高洋祐さん(以下、日高): MaaSについて、自動車業界の方はモビリティの所有からサービスに変わっていく、いわゆる「所

MaaSの定義と世界での事例。そして、日本が目指すべきMaaSのあり方について

MaaSのそもそもの概念は、移動の手段をマイカーに頼らずに、各種の交通手段を組み合わせ最適なルートをシームレスなひとつのアプリケーションで提供しようというもの。自動車に限らずさまざまな交通手段を統合し、交通から都市の在り方を問うていくような試みまで生まれています。現在、欧米では、Uber(ウーバー)などの移動サービスにより、自動車やタクシー業界の市場が大きく変化しつつあります。 MaaSの登場によって、20年後、30年後の私たちの生活はどう変わるでしょうか? 今回は、そもそ

100年後のモビリティ社会を考える「MaaSミライ研究所」をスタートします

はじめに 2年ほど前、父がヤフオクで車を買おうとしているのを見て、私は頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。当時の私には、「車は現物を見て、試乗してから買うもの」という先入観があったからです。 父は、決してITリテラシーの高い人物ではありません。むしろ、当時はLINEを使い始めたばかりのIT超初心者。 そのような人が、ヤフオクで車を探し、業者と交渉をしているという事実に「ものを選び、所有すること」における風向きの変化を感じたのです。そして、この驚きが、新しい事業の種に