空港のVIP裏動線

業界に関わらず、VIPは実は一般の方とは異なる空港内の裏動線をたどっているので、その動線を少し公開したいと思います。

車寄せ

まず、一般の方が通常車を乗り降りするタクシーやバスが停まっている場所とは異なる、専用の車寄せが裏に存在します。専用車寄せに入るエリアまで行くと自動ゲートがあり、事前に登録してある車しか入場出来ないようになっています。車寄せエリアに入ると、航空会社ごとに入口が分かれているので、搭乗する航空会社の入口の目の前に車をつけます(航空会社のVIP担当や秘書は、この車寄せで待機し、出迎えています)。

VIPルーム

車寄せで降車すると、出国手続き前と後の二種類のVIPルームがあるので何れかを使用し、搭乗時間まで待機することになります(事前予約制なので秘書にて予約しています)。手続き前は出張に随行しない人も入室する事が出来るので、出張前にどうしても必要な打ち合わせを行う際は、担当者に空港に来てもらっています。
VIPルームにはオープンスペースと個室があって、打ち合わせを行う場合は個室を事前に手配します。個室の中にもランクがあり、VIPのランク順に予約出来る部屋が異なります(最上級VIPは最高峰は皇族)。

出国手続き前のお部屋では、荷物の預け入れやチェックインが可能です。また、航空会社の法人営業課では企業毎に担当者が決まっており、担当している会社のVIPが使用するフライトは全て把握し、アテンドは必ずその方が行う徹底ぶり。

出国審査後のVIPルームは、一般のラウンジと入り口も異なり、場所はファーストクラスのラウンジの裏にあることが多いです。滑走路が眺められる大きい窓のある個室が幾つかあり、ラウンジにも専用扉から自由に行き来することが可能です。

出発時刻間近になると空港の担当者から声がかかり、またもや専用の裏動線で飛行機に向かいます。飛行機の乗り入れもファースト〜エコノミーとは入り口が異なり、またゲートが遠い場合は小振りのシャトルバスでお連れいただけます。


上記のように空港到着〜飛行機の座席に着席するまで、VIPは一般の人の目に触れず搭乗しているのです。安全面が確保されるので、一般企業のVIPの他にも、著名人、国会議員、皇族も同じ裏動線を使用していますよ。

ちなみに秘書はこれらを航空会社が企画する空港見学会で勉強します。また、ソムリエ解説付きのファーストクラスで出しているワインの試飲会や、ホテルで行われる秘書向けの感謝会なるものでは福引で海外航空券が当たる等無駄に豪華です(笑)


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