前回の記事（↓）の続き。

表題の通りです。

iPhone3G以来15年間愛用していたApple純正メモアプリ「Notes」（日本語設定表示では「メモ」）。15年書き溜めたメモデータをすべてUpNoteに全面移行、完了しました。

参考にした手順はこちら（↓）
Macでアプリ「UpNote」に、アップル純正「メモ」アプリのデータをインポートする手順

エクスポートアプリ「Exporter」は良いですね。ただ、Macのアプリを使わないとMarkdown形式にエクスポートすら出来ない、というのがさすがAppleといいますか・・・このアプリのとても残念な仕様なのですが。

これで脱Apple依存計画作業がまたひとつ完了しました。

Apple製アプリは汎用性や移植性が低い

私は今でもApple製品はハードウェアとOSは好きです。ですが、純正アプリとサービスはイマイチ、と言い切ります。少なくとも私はそう思ってます。
90年代から長年MacやiPhoneやiPadなどのApple製品を使ってきて、そういう結論に至りました。

ブラッシュアップせず長期放置したり、かと思ったら大幅仕様変更して改悪したり、最悪の場合はいきなり開発終了したりするんですよね・・・

そもそもAppleには「クロスプラットフォーム」という考え方がありません。完全に欠落している、と言っていい。

Safariも、登場からだいぶ経ちますが未だにApple製品でしか動かない世界で唯一のブラウザですからね。

まぁ、Windows版やLinux版なんか絶対に永遠に開発しないでしょうし、そもそもそういう概念すらないでしょう。

すべてのアプリが、Appleのエコシステムに入信することが大前提の作りになっているからですね。

ハードを売るための囲い込み戦略ですから当然といえば当然ですけどね。

そんな考えの中でもこのAppleの「メモ」アプリだけは、使い勝手は他に類を観るアプリがないくらい、素晴らしいと思っていました。軽くて安定していて、検索が効く、iPadでのペンシルを使った作画、描画、3ペインの管理などなど、とにかくトータルとしての使い勝手が良かった。

しかしそれも、ipadOS16まででした。ipadOS17にしてからはスキャンドキュメントやPDFの扱いの仕様が変わり、頻繁にiCloudアクセスが増えて開こうとしたら遅延があったり、クラッシュ頻度が増えたり、動作もちょっと緩慢になってしまいました。

「メモ」アプリのテキストはデフォルトでrtfフォーマットなので、Wordライクにリスト書きや簡易な表も作れたりしますが、データ的には汎用性のあるピュアなテキストデータであるMarkdown形式より大きくなってしまいます。標準機能で、汎用性のあるMarkdownやtxtなどのテキスト形式でエクスポート出来ないのも長い間の欠点。上記の改悪に伴い、今まで片目つぶって使ってきたその汎用性の低さなど、欠点がどんどん気になりだしました。

それが、「脱・Apple「メモ」アプリ」の真意です。

UpNoteは脱出も簡単に可能

Apple製はどっぷり浸かると脱出手段がない、その甘い世界にハマるともう二度と抜けられないようになる「ホテル・カリフォルニア仕様」です。

それに対し、UpNoteは最初から脱出装置（ローカルへのバックアップや汎用テキストフォーマットMarkdown形式でのエクスポート機能）もちゃんと用意されています。

いきなり開発中止になって泣く泣く辞めることになったり、クラウドにトラブルがあったり、もっと良いアプリが出てきた場合の引っ越し作業が簡単なのですね。

そもそも私はどのアプリも100%信用していないです。すべての権限は開発者たちの人生や都合に委ねられる。それは開発メーカーの大小を問いません。

そこに自分の大事なデータを汎用性や移植性の低いフォーマットで置いておくのは危険極まりない。

私が100%信用しているのは.mdや.txtなどのピュアなテキストフォーマットだけです。

それを標準として考えて開発されているのが使っていてわかるUpNote。

「この開発者、分かってるな」

と思いました。

iOS版、Android版、Mac版、Windows版、Linux版、すべてのプラットフォーム用のGUIアプリも開発しています。それだけでも開発元の技術力とセンスの高さがわかります。

UpNote、完全に惚れました。

まとめ

長い間ずっと引っかかっていたこの「標準メモアプリ移行」ですが、なかなか理想の移行先がなくてダラダラと惰性でAppleの「メモ」アプリを使い続けてきました。ようやくこれで「普段使いで手放せない最後のApple製アプリ」からの卒業が出来ました。

あとはGarageBandくらいかな、代替アプリがないのは。

それ以外は、全てApple製アプリを全く使わなくても生きていける環境になりました。

UpNote、登場してくれてよかった、よかった。