凪良ゆう著「汝、星のごとく」、「星を編む」の解説、私見
凪良ゆう著「汝、星のごとく」なぜこんなにも人は身勝手で自己中心的であるのに、お互いがお互いの不足点を認め合いながら愛することができるのだろう。
そう思わざるを得ないのが、今回紹介したい書籍「汝、星のごとく」である。
あらすじ
本書では、閉鎖的な瀬戸内の島に飽き飽きしながらも独り立ちすることもできず、母親と一緒に住んでいる高校生、井上暁美(いのうえあけみ)と、男癖の悪い母親と共に瀬戸内の島に引っ越してきた靑埜櫂(あおのかい)が、家庭環境の複雑さや、島の住人どうしの窮屈さな