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「Inaoなリライト」その26 ~横野 心一さんの自己紹介文より

SNSで紹介許可をいただいた文章のみ、
公開しています。Inaoなリライト!
私なりに自由に解釈して書いています。

今回は、横野 心一さんの自己紹介文より
リライトした文章を紹介しましょう。
元バックパッカーである横野さんの
ワールドワイドなご活躍とは…?!

(ここからリライト引用)

『横野心一さんは「ゾウ使い」です。

「…動物園の飼育員さん、ですか?」

いえ、違います。
でも「ゾウ使い」なんですよ!
多種多彩な意味において…。

まずは皆様の頭にすぐ思い浮かぶゾウ。
すなわち、動物の『象』について。
パオーンなエレファント、ですね。

横野さんは世界を巡るバックパッカー時代に、
タイで、内戦でけがをした動物を
ケアする施設にボランティアで参加し、
その一環として「象使い」の資格を取得、
ショーに出て収益を寄付した、とのこと。

「えっ、元バックパッカー!
他にどんな場所に行ったんですか?」

世界の工芸や民芸などの技法を学ぶために、
「四大陸への旅」に出た。
現地で色々な方から話を聞くために、
基本は「民泊」で過ごした。
『ウルルン滞在記』という感じの旅!

「ほう、工芸や民芸…ですか。
そういうものがお好きとか?」

ええ、好き、と言いますか、
元々は「伝統工芸職人」の方なんですよ。
いわば『造』「つくる」のが専門の方!

横野さんの生い立ちを紐解いていきます。

彼のご両親や、親族の方たちは、
様々なジャンルの「職人」さんでした。
その中で育った横野さんは、自然な流れで
東京都立工芸高校を卒業した後に
銀細工の「伝統工芸職人」になります。

人間国宝の奥山峰石氏より匠の技を継承!

「彫金師」として仏像や冠婚葬祭の商品を
銀で制作、つまり「造」っていきます。
しかし時代の流れや
「仏具」を扱っていることにより、
予想外の様々な難しい問題が生じた…。
残念ながら、この仕事から離れたのです。

ですが、伝統文化の発展・ものづくりへの
熱い思いは変わらなかった横野さん!

『日本のものづくりの発展のため、
自分の「ゾーン」を広げよう!』


「バックパッカー横野」の爆誕でした。
工芸や民芸の技法を学ぶため、
交流の機会があれば、何にでも挑戦する。

◆モンゴルのゲルで生活して、乗馬で移動
◆タイの有名なダンス歌手のコンサートで、
ダンサーとして参加(注:ダンスはできない)
◆途上国に行く際には
文具用品を大量に持参し、小学校を訪問
◆台湾の観光客が来ない田舎町で
バス乗車中に、話が盛り上がり
美空ひばりさんの歌を乗客のみんなと大合唱、
その流れで民泊を紹介してもらい、
日本統治時代の話で夜が更ける
◆エジプトでツタンカーメンの父である
「アクエンアテン」(アメンホテプ四世)に
そっくり、生まれ変わり?!と言われて、
博物館の館員に面と向かって拝まれる

そんなエピソード満載の旅の中、先述した
「ゾウ使い」の資格を得た、とのこと。

「…横野ゾーンが広がりましたね!
でも、そのまま『世界の旅人』には
ならなかったのでしょうか?」

はい、工芸や民芸を学ぶ旅だったため、
再び日本で『造』の世界に入ります。
数年ほど「シャネルウォッチJ12」の
製造技術職として働いたそうです。

しかし世界の広さを知り、かつ、
確かな技術を持つ横野さんを、
世間は放っておかなかった。
ヘッドハンティングの会社から連絡があり、
「L’OREAL(ロレアル)」に入社!

「…えっと、どんな会社ですか?」

フランスのクリシーに本部を置く、
世界最大の化粧品会社です。

「け、化粧品会社…ですか?!
元伝統工芸職人で、元バックパッカーの
横野さんは、何の仕事をしたの?」

グループブランドのシュウウエムラで
「パッケージ開発」に従事します。
経験や3DCADを駆使して、
創業者の植村秀氏と共に
芸術的な商品をつくった。
化粧品は、本来の目的の他、
パッケージも大事。
買う人たちに『想像』させるイメージが
とても大切な商品ですからね!

◆ロレアルパッケージコンテスト
世界大会:優勝
◆日本ロレアル株式会社
全社員対象アイデアコンテスト:3位
◆WORLD STARパッケージコンテスト
世界大会:入選
※大統領が出席する盛大な受賞式に出席


「…物凄い実績じゃないですか!」

そうなんですよ!
まさに価値を掛け合わせて倍『増』させる。
どんどん増やしていく。素晴らしい技術!
心『臓』をパオーンと、じゃなくて、
ズキュウウゥゥンと撃ち抜くような
ほとばしる熱いパッション!

横野さんは現在、サプライチェーンに所属。
ランコム、YSL、ヘレナ ルビンスタインなど、
グループ全ブランドの「コフレ」
(化粧品がセットになったもの)や
店舗の「アニメーション什器」の
製作スケジューリングを
お一人で行っているそうです。

各ブランドから計画や指示書を受け取り、
「(あらゆる製造方法を熟ししているため)
仕様に問題・改善すべき点はないか?」
「その内容は薬機法的に問題がないか?」
などを検討、かつコストを削減できるよう
仕様の変更を提案していく…。

販売戦略に基づいて日程を早めたり、
輸送のコンテナ船の遅れに対応したり、
まるで「テトリス」のような
お忙しい日々を送っている…
とのこと。

「価値を増やすこともできれば、
コストを減らすこともできる。
うん、まさに熟練の『ゾウ使い』!」

ただ横野さんのご活動はこれだけじゃない。
「青森ねぶた」の『像』にも関わっている。

「…え? ねぶた、と言えば、確かに
大きな『像』(山車灯籠)が出てきますね。
でも、化粧品関連の横野さんが
どう関わっているんでしょうか?」

実は「使用期限が切れた廃棄となるコスメ」
つまり『退蔵』された化粧品を再活用し、
絵の具へと化けさせて、ねぶたの像の
「彩色」アイデアをねぶた師に提案。

伝統的な材料でないものを
取り入れることは嫌がる職人も
伝統技術を熟知している
横野さんの指導とパッションで実現。

「す、すごい! お『蔵』入りした
化粧品を『像』に使うとは…


しかも、ねぶたの感動をより知るために、
ねぶたの祭囃子を習い、
2024年5月にはデビューされるそうです!

「ゾウ使い」横野さんのご活動の一端を、
ご理解いただけましたでしょうか?

…ただですね。ふと、私は考えました。
ヨコノワールド、幅広いゾーンをお持ちの
横野さんを、漢字の「ゾウ」の
読み替えだけで表現していいのか?と。


…英語で「ゾウ」と言えば?

though。発音は【ðóu】。
「にもかかわらず」という意味!
横野さんは「though使い」でもある…と、
私は勝手に解釈したのです。

◆伝統工芸は古来の技術「にもかかわらず」
最新技術と巧みに組み合わせることにより
新たな価値と感動を倍『増』させる

◆廃棄された「にもかかわらず」
コスメを絵の具として再活用、
ねぶたの『像』の彩色に使う

◆ダンスができない「にもかかわらず」
ダンス歌手のコンサートにダンサーで出演

すべて同一人物。横野心一! そう言えば、

◆G7サミットの各国首脳への
『贈』答品に横野さんが開発した製品が
最終選考を通過した「にもかかわらず」
職人の製作が間に合わず、辞退した

というエピソードすら持っている。

…いま、素晴らしいものをお持ちなのに、
それを上手く表現できていない方へ。
「素晴らしきゾウ使い」こと
横野さんにアクセスしてみませんか?

『きっとエレファントに、じゃなくて、
エレガントに「創造」してくれるゾウ!』


私はあなたの心臓に、そう叫びたいのです。』

(引用終わり)

※SNSで紹介可の許可をいただいた
「Inaoなリライト」につきましては、
以下のnoteマガジンでバックナンバーを
読むことができます

砂押 美穂さん、金谷 武さん、
宇野 恵美 (Satomi UNO)さん、宮内 利亮さん、
ダレーア 葉子 🍷さん、緒方 きえ(Kie Ogata)✍さん、
渥美 幸大(Yukihiro Atsumi)さん、白井 由香さん、
若林由香 しあわせ社長さん、井口 大輔 a.k.a Diceさん、
塚本 智美さん、石森 宏茂さん、
小野寺 梨紗 リサッチさん、中島 伸二さん、
網野 光咲さん、水野 敬さん、
田中 伸生さん、Naho Takeshitaさん、
本津 大さん、Toshiya Magara (真柄)さん、
甲斐 かおりさん、笹井 じゅんこさん、
Atsushi Uenoさん、Madoka Yanagida(Sai)さん、
Muto 無藤 Tomoyasu 友康, BS, MSc, PhDさん、
横野 心一さん、貴重な機会をいただき、
ありがとうございました!

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