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新学期に新しいクラスでお互い探り合っている。

誰と仲良くなるか、なれるか!?
何となく見知っている顔もあれば、
全く知らない顔も、ある。
席が隣、係が一緒、そんな偶然と必然のはざまで
言葉を交わし、人となりを知り、
ちょっとずつ「知り合い」から「級友」に…。

そんな四月の思い出は、ありませんか?

四月は、色々な環境ががらりと変わり、
リフレッシュ、リスタート、リフォーム、
新たに少しずつ自分の置かれた環境を
自分なりに生きやすいよう構築し始める時期。

特に、進級、進学、入学、入社、異動、転職など、
新たな環境に進まれた方には。
ちょうど2022年の四月一日が
金曜日(昨日)でしたので、
四月二日の土曜日(本記事執筆時)に
改めて自分のファーストインプレッションを
振り返る人も多いのではないかと…。

いくら「情報爆発」の時代で
事前に情報が手に入るといっても、
実際に現場に入ってみないと
わからないことは多々あるものですよね。

どうでした?

事前のイメージとぴったりそのままでしたか?
それとも「聞いてないよ~」な感じでしたか?

ご自身が「迎える側」の方も、どうでした?

新人さんは、ぎこちなくなかったですか?
「聞いてないよ~」な顔をしてませんでしたか?

ここで大事になってくるのが、
そんなフレッシュメンバーたちをうまく
新しい環境に速やかに溶け込ませ、
場になじませる役割を持った人
、ですよね。

学校関係なら、新たな担任の先生でしょうか。
うまく「学級開き」
すなわち初日をコーディネートし、
「ここでうまくやっていけるかな…」という
児童生徒の不安を取り除くべき役割を担います。

仕事関係なら、先輩・上司や人事ですね。
うまく「仕事開き」
すなわち働きはじめをコーディネートして
しっかりとイキイキと働けるよう
新参の方をいざなう必要があるでしょう。

「…いやいや、子どもならともかく、
大人なんだから、そんないざなわれなくとも
自分で理解し、自ら溶け込むべきなのでは?」

そう思われる方もいると思います。

そういう方は、強い。
おそらくこれまでに何度も
「仕事開き」「新しい環境開き」を経験し、
失敗も成功もあり、
自分を新しい環境にするりとなじませる
技を持った熟練のビジネスパーソンかと。

しかし、そういう方ばかりではないのです。

想像してみてください。
ただとりあえずの仕事の概要だけを伝えられ、
職場のトイレの位置すらわからず、
先輩や上司の仕事は何をやっているかわからず、
忙しそうだから質問もできず、
そうして焦燥感と尿意をつのらせる
新参者、新人さんの心の中を…。

人生とは出会いと別れの連続ですから、
多かれ少なかれ、誰しもが
そういう「ホームからアウェー」的な
ちょっとつらい経験をしてきているはずなんです。
「俺は慣れているよ!」という人は、
ただ、それに慣れてきているだけ。
きっと記憶の片隅を掘り起こしていけば、
ちびりそうになった新参者時代がどこかにある。

ご自身のそういう記憶を活かし、
新人さんの気持ちを想像して、
温かく接していただきたいのです
(ちなみに私は、新しく同僚になった方には、
まずトイレの位置を教えています)。

「うーん…でもそういう
『学級開き』的なことは今まで
やったこともやられたこともないのですが…」

そう思われた方も、安心してください。

「とりあえず知っておく」ことで
たとえ使う機会がなくても、
心の中では余裕が生まれるもの
です。
いざという時、いざなえるものです。
セミナー、ウェビナーなどでも
活用できるかもしれません。

本記事の最後にひとつ、
参考になりそうな本を紹介します。
明治図書出版の『授業力&学級経営力』
2022年4月号
にて、
「学級開き」特集が載っているのです↓

これ、学校だけでなく、職場の「仕事開き」や
初対面の人が多い「セミナー、ウェビナー」などに
応用・活用できる要素がたくさんあるのでは?

いくつになっても人間は、
新たな環境に身を置き、新しい人に会う時は
どきどきするものなのですから…。

私の小説『人事屋シリーズ』でも
素敵なイラストを描いていただいている
中林まどかさんの漫画、
「学級開き『つかみ』の技術」
掲載されています↓

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