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〇〇の主(ぬし)、という
表現がありますよね。

ぱっと思い浮かぶのは、
漫画など「釣り」の場面で
「〇〇沼」などでとても大きな魚が
かかり、悠然と逃げられ、
「奴は、この沼の主(ぬし)だ…」
と訳知り顔の初老の男が
つぶやくシーン。

または議会などで
若手や新参者の提案を
既得権益ばりばりのベテランが
「ワシに逆らったら
どうなるかわかっておるじゃろうな?」

と叩きつぶす場面。

…なんとなく、イメージが
つきますか?

この「主(ぬし)」について
書いてみます。

そもそも語源を調べると
古代日本での神様や人名に
つける敬称だったそうで。
「ウシ(大人)」に「の」をつけ
ノウシ→ヌシになったそうです。

そう言えば映画『もののけ姫』でも、
「おっことぬし(乙事主)」
出て来ましたね。
あのエボシ御前と戦って
タタリ神にもなってしまった
白い大きな牙イノシシ。

「主(ぬし)」の特徴をまとめます。

◆強そう
◆裏の勢力
◆ベテラン超人
◆影響力がすごい
◆部下や手下が多い
◆既得権益を握っている
◆我が物顔に振る舞えるテリトリー
◆新参者に対して敵対心を持っている

…こんなところでしょうか。

よく時代劇などには「牢名主」
ろうなぬし、が出てきますね。
「おめえさん、ここは地獄の一丁目」
とかなんとか言って、新参者に
牢屋のしきたりを叩き込む。
畳を何十枚も重ねて座っている
牢屋のベテラン、みたいな感じです。

人間も、元はサルです。
サル山のボス的な「ぬし」が生まれるのは
DNAに組み込まれた宿命かもしれません。

さて、読者の方の脳裏に
イメージができた(はず)の
ところで、問いかけます。

あなたの職場に、主(ぬし)はいますか?
その人の存在は、
プラスですかマイナスですか?
…もしかして、あなたが「ぬし」ですか?

プラスに表現する時、ぬしは
◎キーパーソン
◎生き字引
◎扇のかなめ
◎首領、大将、ドン

ともてはやされます。

マイナスに表現する時、ぬしは
▲黒幕、お局様
▲抵抗勢力
▲頑迷固陋
▲夜郎自大

とけなされます。

あなたと接する「ぬし」は、
いかがでしょうか?

歴史の例を少し挙げます。

織田信長は、地方の「ぬし」を
叩きつぶす感じで勢力を広げました。
豊臣秀吉は、地方の「ぬし」を
てなづける感じで勢力を広げました。
徳川家康は、地方の「ぬし」を
制度に組み込む感じで天下を治めました。

徒手空拳で何かを始めるとき、
成長して組織を広げるとき、
様々な「ぬし」とどう関わるか、
それは避けて通れません。

漫画『キングダム』でも
王騎という大将軍(ある意味「ぬし」)に
見出されて、主人公の信(しん)は
成長し活躍していく。

味方につくと、頼もしい存在です。

ただし、『もののけ姫』で
「おっことぬし」がタタリ神になったように
敵に回すと、厄介な存在です。

人生において、
ぬしたちはドンドン現れます。

『笑ゥセールスマン』喪黒福造のように
「ドーン!」とされるかもしれません。

「静かなるドン」「騒がしいドン」たちに
気圧されることなくドンと構えて
どん兵衛でも食べながら
是々非々で対峙したいものですね。

※本記事は、高森雄大さんの
記事から着想を得て、書きました↓

地方ビジネスとドンについての体験が
リアルに書かれていて、とても
参考になる記事です。おススメです!
ぜひ、合わせてお読みください!

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