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『複数の服』のような自己紹介 ~上書きではなく別名で保存~

本記事では自己紹介の『リライト』を
「服」にたとえて、
上書きではなく別名で保存しておこう!
ということを書きます。

リライトとは、元の文章(原文)があり、
それを再度書き直すことを指します。
ただ、何らかの意図を持って
取捨選択して「書き直す」がゆえに、

◆「書き直すことによって『必ず』
良くなっていくんだ!」

という『錯覚』に陥ることがあります。
哲学っぽく言えば『止揚』。
「必ず」アウフヘーベンするという錯覚。

これは昔、ドイツのヘーゲルという
哲学者が、自身の『弁証法』という
概念の中で使った言葉です。
ドイツ語の「aufheben」という単語には
廃棄する、否定する、という意味の他に
保存する、高める、という意味もある。

ここから、古いものが否定されて
新しいものが生まれる際には、
古いものが全面的に捨て去られるのではなく
古いものの内容のうち、積極的な要素が
新しく高い(良い)段階として
保持される、という意味合いになります。

…ただ、ですね。

こと「自己紹介のリライト」において、
これが「必ず」あてはまる、とは限らない。

例えば、Aという原文があり、
取捨選択して練り直してリライトして、
Bという文章になったとする。
Aという文章の「悪いところ」を改善して
Bという文章ができたのだから、
BはAより「上」、高い位置に
アウフヘーベンした…!と思いやすい。


もちろん、実際「読みやすく」なったり
「誤字脱字が修正」されたりして、
BはAよりも良くなった面はあるでしょう。
それは確かです。

ただ、この論法でいきますと、
BよりC、CよりD、DよりE…と
リライト・リリライト・リリリライトと
修正を繰り返し「さえすれば」
より良い文ができる
ということになります。

…本当にそうなの?
回数を重ねさえすれば、良くなる?

私の結論としては、こうです。
「上書き・上書き…で一つを突き詰めるのではなく、
別名で保存して、複数、用意していくべき」


この問題を深掘りすべく、実際に
『Inaoなリライト』をさせていただいた
小野寺 梨紗 リサッチさんの記事と
そのコメントから引用してみます。
あくまで部分引用のため、
実際の記事の原文は
下部のリンクから
ぜひお読みいただければ、です!

(ここから引用)

『結局、小野寺リサッチは
何をしているの?
うーん、いろいろしています。
自己紹介に書いているつもりでした。
Inao Fujishiroさんのリライトが
分かりやすかったです。

そしてInaoなリライトを受けて、
さらなるリライトに
取りかかろうとしたところ、
リ:リライトが必ずしも
良いものになるとは限らない(意訳)
という鋭い指摘がありました。

自分のことを知るのに、
占いとか診断系とかしても、
ほんとうの自分は
自分しか分からないものですよね!』

(引用終わり)

この内容を受けての、
記事のコメント欄でのやりとりは
以下のようになります。

(ここから引用)

『>Inaoなリライトを受けて、
>さらなるリライトに
>取りかかろうとしたところ、
>リ:リライトが必ずしも
>良いものになるとは限らない
>(意訳)という鋭い指摘

ご紹介まで、ありがとうございます!

どうしてもリライトを繰り返して
『上書き保存』していってしまうと、
徐々に『良いものになっていく』
という錯覚をすることがあります。
(逆に、悪くなっていく、と
自虐的になることもあります)

私がオススメするのは、
その時々の原文や
リライト(リ・リライト)をそれぞれ
『別名で保存』しておくことです。

上書きしない。

そうすることで『比較』ができたり、
何を足して何を減らしたかが
わかったりしたり、

ケースバイケースで
「このプレゼンはリライト1」
「このお客にはリリリリライト」
「勝負の見せ牌にはInaoなリライト」
などのように使い分けることも
可能だから、です。

その意味において、
本記事の『起業家スコア』で
自己紹介、自己表現の
選択肢を『増やしておく』ことは
素晴らしいと感じました!』

(引用終わり)

小野寺さんのご回答は、こちら。

(ここから引用)

『私が考えていたことも同じです。
今の自己紹介も
リライト①も好きです。

上書きしないで、これはこれで保存する。

この自己紹介で連絡くれた人との縁がある。
期間限定で自己紹介が変わるのも
衣替えもありかなと思います。

リライトな応援を胸に、
これからも川の流れのように
活動してまいります』

(引用終わり)

さらに私が返答した内容が、こちら!

(ここから引用)

『衣替え』のたとえは
素晴らしいですね!!
服、ファッションと同じように、
一着だけの『着た切り雀』ではなく、
たくさんのケースバイケースの
服のような自己紹介やリライトを
用意しておいて、

TPOやドレスコードに応じて
着替えたり重ね着をしたり
勝負服を用意したりする…。


時には普通の服(自己紹介)とは違う
他人から勧められた服(リライト)を
あえて着てみること
で、着こなしの幅が
さらに広がるかもしれません。

あえてのギャップの魅せ服
クラクラ魅了される方もいるかも…』

(引用終わり)

以上になります。
最後に、まとめます。

本記事では、自己紹介の『リライト』を
「服」にたとえて、上書き保存ではなく
「別名で保存」しておくほうがいい、

ということを書きました。

服と同じで「使い分け」です。

クローゼットにたくさんの
「自己紹介」の服を用意しておくのです。

特に「ソト」へと出ていく方は、
様々な相手やシーンに「応じて」
服(自己紹介)を「着替える」ことが
効果的ではないか
、と思われます。

逆に家の中ならともかく、外を下着一枚
(赤裸々過ぎるプライベートな自己紹介)

のみでうろうろすると、
眉をひそめられる、かもしれない…。

このあたりは、各SNSのカラーや
雰囲気もあるのかもしれません。TPO。
「仮面舞踏会」
「ファンタジーで鮮烈な服」

のほうがウケがいいSNSもありますし…。

読者の皆様は、どう思われますか?

もし良ければ『Inaoなリライト』で、
一度「他人からの視点で勧める服」を
着てみませんか?

それが、仮にしっくりこなくても、
「しっくりこない」ということが
分かるだけでも「自己紹介の着こなし」の
幅が広がる…
と思います。

人は「着慣れた自己紹介」を
ヘビーユーズしがち
なものですから…。

『Inaoなリライト』は
2024年4月26日(金)までの受付です。
気になる方は私まで
LinkedIn上にてDMをください!
バックナンバーは
下部のリンクから、ぜひ。

※「自己紹介の使い分け」について書かれた
こちらの記事もご参考までにぜひ。
(お辞儀の角度は厳密にこだわらなくても
いいと思いますが、自己紹介の使い分けには
こだわったほうがいい、と私は思います)↓

本記事で引用した小野寺 梨紗 リサッチさんの
『診断系 起業家スコア やってみました』
の記事はこちら。
自己紹介の着こなしの幅を積極的に
広げていく姿勢、私も見習います!↓

◆「Inaoなリライト」(紹介した記事一覧)

※一部です。2024年2月~現在、紹介済みの記事のみ。
※SNSでの紹介にOKをいただいた方の記事のみ、
紹介の投稿をしております。
※リライトのために読んだ自己紹介文は
更新されている可能性があります。

その1:砂押 美穂 さん

その2:金谷 武 さん

その3:宇野 恵美 (Satomi UNO)さん

その4:宮内 利亮 さん

その5:ダレーア 葉子 🍷さん

その6:緒方 きえ(Kie Ogata)✍さん

その7:渥美 幸大(Yukihiro Atsumi) さん

その8:白井 由香 さん

その9:若林由香 しあわせ社長 さん

その10:井口 大輔 a.k.a Dice さん

その11:塚本 智美 さん

その12:石森 宏茂 さん

その13:小野寺 梨紗 リサッチ さん

その14:中島 伸二 さん

その15:網野 光咲 さん

その16:水野 敬 さん

その17:田中 伸生さん

その18:Naho Takeshitaさん

その19:本津 大さん

その20:Toshiya Magara (真柄)さん

その21:甲斐 かおりさん

その22:笹井 じゅんこさん

その23:Atsushi Uenoさん

その24:Madoka Yanagida(Sai)さん

その25:Muto 無藤 Tomoyasu 友康, BS, MSc, PhDさん

合わせてぜひどうぞ!

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