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電気自動車を買ってみた話。【店舗にも使える蓄電池としての災害対策】


かなり久々に書きますね、今回は珍しく自動車の話です。

前回書いてから色々ありましたが、そんな中で車が壊れまして修理代が結構かかるので思い切って買い換えました。

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電気自動車日産リーフです。流石に新車は無理なので3年落ちのを当時の半額位?で。新型も出たから少しは安くなってるのかな?
前はキューブに乗っていて、10年以上前の型で走行距離10万kmオーバーを20万円程で買って3年ほど乗ってたんです。15万キロ過ぎて色々ガタが来てたのでどっかの舞台から飛び降りる気持ちで買いました。資金も無いので頭金無し最長ローン……先は長いな。

今回なぜ電気自動車を買うに至ったかを書いてみます。

環境問題〜どっちがエコなのか〜

まずEV(電気自動車)を選ぶ理由に走行時に二酸化炭素を排出しないから、と言う理由もありました。

特に知識もない中でこんなツイートも回ってきたりして本当はどうなんだろうと感じていました。

他にも色々見てみると……

ガソリンも燃費がどんどん良くなってきてますし、ハイブリット車の方が世間では一般的でしょうか。
海外ではディーゼル車やガソリン車をやめて電気自動車に移行を示してる国もあります。


少し古い記事もありますが、色々見てみると

○電気自動車は国や地域の発電所で作られる電気の発電の仕方(石炭、石油、天然ガス、原子力、再生可能エネルギーなど)で大きくCO2排出量が変わる。
石炭発電の発電依存が多い国、地域以外は電気自動車の方が優勢か。
〇走行時だけでなく生産現場からのCO2排出量を考えなければいけない。
○走行距離の短さ、充電設備の数など課題点も多い

記事が古いのもありますがこの時点ではトータルで考えるとハイブリッドとそこまで変わらない現状もあるようです。(ただし日本で自然エネルギー以外の普通の一般の電気会社の電気を使用した場合)


実際に乗ってみた感覚

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お店を施工してくれたハナダ電機技術工業の花田さん(専門は勿論電気関係)からオススメされて色々聞いていたのもあり結局EVに決めて乗ってみました。(花田さんはリーフとeNV200の二台の電気自動車に乗ってます)


走行距離が短い?

実質の走行距離が初代のリーフの前期が24k Wh(電気の容量)で120〜140km位、後期が30k Wh(僕はコレを買いました)のモデルで180〜200km位、最新の40kWhで280〜300km位でしょうか。
エアコンの有無や走行の仕方、気温など様々な要因で走行距離は変化するので実際走ってみたり他のタイプはネットで調べてみるとこの位かな?
もちろんバッテリーが劣化していけばもう少し減っていきます。

僕は基本的に通勤しか使わずに往復で50km位なので3〜4往復位は充電せずに済みます。
夏場はエアコンガンガンにつけると消耗はかなり早く2往復ちょい位。
走り方でかなり変わってくる印象でした。

千葉なので東京往復なら1往復は余裕で出来ました。普段使いする分には何も問題ありません。

充電設備

充電するのに家庭充電と街中の充電設備を使う方法があります。
僕は奥さんの実家に住んでるので家庭充電を付けました。

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充電で使う電気は最大15A程らしいので(良く分かってない…)エアコン1台位の電力らしいです。取り付け費用は何も問題無ければ8万円程度で今回は日産が出してくれました、ただ充電設備の設置場所が遠かったり、200Vの電圧必要なので100Vしかないと工事がいるみたいで少し費用がかかる可能性もあります。
夏場はエアコンなど家の電力と同時に使うとブレーカーが落ちる可能性があるかなと思ったのでタイマー充電で夜中に充電するようにしてます。
マンションなどは付けられないと思うのでここにもハードルはありますね。

街中ではまだ充電してませんが充電設備がなければ近くでする事になります。

数年前?までは定額で充電し放題だったみたいでかなり料金は抑えられたみたいです。
今は定額制で○回まで無料でそれ以降は一回○円みたいなコースが選べるみたいです。(ただこれは急速充電(数十分単位で終わる充電)の話で普通充電(家庭の充電設備はこれ、数時間単位で時間がかかる)は街中の設備でもほとんど無料らしいです)

充電器も昔と比べて様々な所で見るようになってきましたね。

どの位家の電気代増えたかはまだ分かりませんが、少なくとも前の車のガソリン代の半分以下にはなる予定です。(かなり前の型で燃費悪かった…)

僕の走行距離なら余程減ってなければ夜中の充電で十分100%まで充電出来ます。
なので給油の手間がなくなって助かりました。

走り心地の良さ

多分コレが前の車との差が一番激しく感じました。
まず静か。走り出せる状態でもエアコンついてなければほぼ無音。
逆に周りの人が気が付かずに危ないのでバックや低速だと音が鳴る仕組みです。

加速も十分で一番重い電池が車の下に付いてる為に重心が低くてコーナリングも安定感があります。

走りに関して不満は何もありませんでした。

あっ、あと税金が普通の乗用車より安いです。
キャンプとかでも電源として重宝出来そうですしね。

蓄電池としての災害対策

これが僕が今回電気自動車を買った一番腑に落ちる理由で、電気自動車をもしもの時の蓄電池として利用する仕方です。


もし去年のように千葉に台風が来て停電したり、何か大きい地震があって停電した時にリーフから家庭に電気を供給する事が可能です。(別で供給する機械は必要)
大体リーフ1台30kWhの電力で一般家庭の2.5日分程の電気を使う事が出来るそうです。

そしてもし足りなくなれば無事な充電設備まで走って電気を溜めてくる事も出来ます。
太陽光発電があれば昼間電気を車に溜めながら夜に使ったり他の所に持っていく事も出来ます。

リーフ並みの蓄電池を買おうとするとスタンドアロン電池と言われる物が5kWhで90万程するらしいので30kWhだと単純計算ですが540万円もします。

そして普段から使うのでメンテナンスもしてあるし、蓄電池としてのコスパと考えると格段にいいらしいです。

自動車から電気を供給する機械がV2Hという住宅に接続が出来るシステムが40万〜160万、キャリータイプで65万程するそうです。結構しますが蓄電池買うより無理な値段ではないと思います。

太陽光発電を入れようとすると一般的な家庭で4kWh発電で工事費用も含め130万前後(別途家のサイズで足場が18万〜25万程)だそうです。

これをすぐに一般家庭に普及させようとするのは難しいかもしれませんが、例えば何か施設、老人ホームだったり、幼稚園、店舗が集まった商業施設、マンション、市役所などの公共施設。

そして個人の店舗にもあればエアコンが使えるし冷蔵庫なども使えて食材も無駄になりません。
炊飯器とガスコンロを組み合わせて炊き出しも出来るかもしれません。

こういった所がそれぞれ設置をしていたら、いくつか被害があって使えない所があっても無事な場所で避難できたり、電気を使う事が出来ます。

発電機を買うよりも普段から使えるクルマという選択肢で無駄が少なくなります。

さらにこういった所に設置するのにメリットがあって、太陽光発電を設置してあった場合発電出来るのは昼間ですよね?
電気自動車に太陽光発電で充電するには昼間そこに車を停めておかないと出来ません。
家庭だと通勤先に車を停めてたりしたら充電出来ませんが、老人ホームや幼稚園などは送り迎えで車を使うのは朝と夕方が多いので、昼間は施設に停めてあります。
なので天気が良ければしっかりと充電が出来ます。
そして利用者さんがいるときに蓄電池になるEVがある。

こうした拠点が多くなればなる程これからの災害時の停電対策になるんではないでしょうか。

電気自動車に限りませんが行政がこういった事に補助金を出したり積極的に進めていく事も必要だと思います。


これからの考え方

台風にも意味があります。

海水の上層と下層をかき混ぜる事によって海水温を一定に保ちます、水面の海水温度が上がり過ぎるとサンゴなども死んでしまうそうです。
他にも水不足の内地に大雨を降らせて水不足を解消したり河川の浄化、つまり川底の掃除ですね。
地球としては意味があって発生してる訳ですね。

ですが人類にとっては大きな脅威になり続けます。
温暖化によって海面の温度が上がり続ける限り、台風の勢力はこれからも大きくなり続け何十年に一度の台風は毎年来るようになるでしょう。

電気がなければ既に多くの現代人は生活が出来ません。自然災害が大きくなる原因を断たないと意味はありませんが対策はしていかなければ行けません。

太陽光発電の電気が高く売れるから、とかでは無くて地球環境と災害対策としてもっと普及したらいいのにな、と思い今回の記事を書きました。

いつか僕の店舗にも導入したいです。

電気自動車、悪くないですよ^ ^

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