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つぶやき:有言実行の別解釈

今日もご覧いただきありがとうございます。

先日、とある工事現場の横を通りかかった際に、なるほど、と思ったことがあったので、それについて書きたいと思います。
その工事現場では、「現場スローガン 有言実行」と書いてありました。
有言実行は当たり前ですが「言ったことを必ず実行する」という意味です。
スローガンの下にも「有言は口に出して言う事。実行は実際に行動する事。」と書いてあります。
ただ、有言実行というと、宣言したからには、必ず成し遂げる、といったもっと大きな話のイメージがあります。プロジェクトの責任者が、「困難を乗り越えて、この工事を必ず実現します!」というなら、まだしも、工事現場の誰もが見える形で、しかもスローガンとして書いてあることに違和感を覚え、ここでの意味は違うのではないかと思いました。
私なりの解釈ですが、ここでの「有言実行」は、コミュニケーションエラーをなくす方法かなと思っています。
その工事現場はマンションの建築現場なのですが、工事が始まってものの数か月で躯体が出来上がり、その躯体には配管もすでに通されていて、段取りとスピードに驚かされます。配管も上下水道だけでなく電気や今ならインターネットやオートロックなども必要でしょうから、素人の私が想像しても複雑だろうと思います。
また、現場に出入りしている業者は、受注は一つの業者だと思いますが、結局はコンクリート、ガラス、内装など専門の業者が工程に合わせて、作業をしているようです。
そんな複雑で、様々な人が出入りする現場では、コミュニケーションが円滑でなければ、スムーズに作業は進まないでしょう。その時に、基本になるのが、自分の作業をいきなり実行するのではなく、有言してから実行することなのではないかと思います。
「私たちは△日、×階で〇〇の作業をします。」と宣言があれば、彼らが何の作業をしているのか、周囲の人も把握できます。ほかの作業者が自主的に協力することもできるでしょうし、現場の責任者としても、その作業の担当が誰なのかわかり、作業の遅れも把握しやすいでしょう。つまり、横、縦ともに連携が取れている状態です
振り返ってみると、私の会社組織でも、「今日は〇〇の仕事を行います」など明確に宣言はしていません。コミュニケーションの基本として「有言実行」をしてみると改善ができるかもしれません。

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