日本国内の犬は、848万9千頭ほどいるそうです。それぞれの犬に物語があります。

そのひとつ、わが家の犬の、お迎えのときの話です。

ここ数年で、いつ何が起こるかわからない時代だと感じ、家族と相談し、念願だった犬をお迎えすることを決めました。

人生初めての犬。
いろいろ調べました。
いろんな犬にも会いました。

ようやく「この子と家族になりたい」と思える子犬に出会えました。

しかし、いざとなると、不安に襲われます。

あんなかわいい子なら、私達よりも素敵な家族が待っているかもしれない。。。
わが家には、広大な庭はないし、飼育経験もゼロ。あの子の幸せを考えた時に、私達が家族でいいのだろうか。
私はあの子をお迎えしたいけど、あの子はどう思っているのだろうか。

悶々…。

犬の気持ちは、本人(犬)しか、わからない！
ならばと、犬に問いかけてみました。

「私はあなたを家族にお迎えしたいと思っているけれど、あなたはどう思う？
もっと良縁があるかもしれない。
でも、もし、家で良ければ来ない？」

すると、子犬が近づいてきてくれたのです。

私は、本人(犬)が了承してくれたと思いました。

よし！
これもご縁だよね！
家族になってもらおう！

でも、命を預かるのだから、勢いで決めてはならない。冷静に。

興奮する私の中の、わずかに残っていた理性が、ブレーキをかけました。

一度クールダウンして、後日、再び、訊ねてみます。

すると、結果は同じ。

「そうか。うちに来てくれるか！」と、喜び勇んでお迎えを決めました。

そんなわけで、私の都合のよい解釈により、この子はわが家に迎えられました。

来てくれて、ありがとう。
幸せな家族になりましょうね。