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昭和記念公園に行こう-②

これの続き。


お友達のもちちゃんと、お子さんのもこちゃんと、私と、娘。
ボートに乗り終えたら、どうやら園内を走る汽車の停留所がすぐそこらしい。ちょっとトイレに寄ってたら、もちちゃんから「丁度今発車したのが見えたから、次のに乗ろう」と誘われる。おけおけー。

待ってたら、割とすぐに来た。

うおぉ、かっこよ……!
尚、降りてから見かけた汽車は全然別のデザインだった。何台用意してるんだろうなぁ。
ほんとに天気も良くて、風も心地よくて。こういう日に子どもらと一緒にこういう汽車に乗れるの、最高に幸せだなぁと思う。ただ、途中で娘から「喉乾いた」「おなかすいた」とゴネられたのが辛い。ごめん、この中飲食禁止なんよ。
『ちょっとだけ降りて飲み物を与えて、また次の汽車に乗れば……』とはちょっと言い難い。大人1人400円の乗車チケットを惜しむ気持ちもまぁあるんだけど、それ以上に停留所の混雑がエグくてびっくりしたのである。えっ、さっき乗った時は数人だったのに、次の駅は長蛇の列が折り返し作ってる……?????待って待って、これ迂闊に降りたら詰むやつでは?

どこで降りるべきか、もちちゃんと急遽会議である。
『みんなのはらっぱ』?
『ネモフィラ畑』?
『こどもの森』?
花畑で映えまくってる子どもたちの写真を撮りたい気持ちもまぁあったけど、これはちょっと出口寄りのところまで乗って行った方が正解な気がする。今回は『こどもの森』とやらで降りることにしよう。

長く乗る間に、少し子どもらもウトウトしてくる。気持ち良いよねぇ。
ちなみに降車はしなかったが、『みんなのはらっぱ』が我々の想像の10倍広かった。えっ、ヤバ……新宿御苑まるごと詰まってます……?
今度はここ来ようね……???

汽車を降りて、ちょっとおやつタイムをとる。
もちちゃんの準備の良さが光るぜ。

チューリップ畑(の、成れの果て。多分4月頭に来たら素敵な光景が広がっていた)を通り過ぎると、でっっかい遊具が見えてくる。
娘がスーッと吸い込まれていったのは、ヘッダーにしたでっっけぇ塔。螺旋階段で3階分くらい登った先からシューッと滑り降りることができる。どうでもいいけど、ヘッダーに置いてる色の濃いグリーンのパイプ、あれ何?そこでルート分岐するの、上の混雑が更なる大混乱になりそうでだいぶ怖いが???

で、柵の隙間から娘が登ってくのは一応見えるので、見守ってはいたんですよ。外から手を振って、娘もそこにいるのに気づいてくれる感じで。でも、なんせ高い。一番上の方、正直見えない。しかも滑り台が複数ついてて、どこから降りたかの確証が取れない。一応一番高いところがあそこだし、そろそろ降りて……くる……はず……

……

……

……降りて、来ない。


えっ?上まで行ってビビって止まってる可能性ある?長蛇の列をかき分けて「ごめんね、うちの子探してるんだー」って言いながらてっぺんまで行く。大人の足なら意外とすぐだななんて思いながらてっぺんまで登って、


いや、おらん。


あ、やべ。

娘の名前を呼びながら、周辺を探しまわる。
塔の中から『このへんにママがいる』を目視させておいたから、そんな遠くまで行くことはないはずだろうけど、万が一このまま見つからないと娘も足を伸ばしてしまう可能性がある。詰む。むすめちゃーん!!!

幸い、5分以内で見つかった。
その場では泣いていなかったけど、後から「ママが見つからなくて、娘ちゃん、ちょっとだけ涙が出ちゃったの。マ、ママーッ!」という、妙に芝居がかった口調をしながら抱きついてきた。ちょっと余裕あって笑う。笑うけど、笑ってられるのは君が無事だったからだよなぁ、よかったほんと。

ここの入り口に迷子札(名前と電話番号を書いておける)の配布もされてたけど、なんかそれより百均とかで笛でも買って渡しとく方がえぇかもなって思った。
困ったらホイッスルを吹け式なら、この人混みでも気づきやすい気がする(みんながそれやり出したらどうしようもないけど)。あと、『どの滑り台を使う』か聞くことと『滑り終えたらここに集合』をちゃんと決めておくの大事だったなって。手を離す経験が少なすぎて、そんな当たり前のことに頭が回らないなんて。
いろんなこと、ちゃんと考えなきゃなぁ。

よし、他のとこも行ってみよう。
ネットを蜘蛛の巣のように張り巡らしたコーナーに子どもたちが群がっている、やってみるか。
実はここでも2つやらかした。
まず、青いネットは少し高さがある小学生向けだと気づかなかったこと(もこちゃんは低めの赤いネットから進んだ。そっちにするんだった)。そして、このネットは大人が入れないので、娘が動けなくなると救出に向かえないという点である。
娘は少し不安そうな顔をしながら進み、ネット2つ分まで頑張って進み、その先にまだまだ違う色のネットが広々と続いていることに絶望し、これ以上はもう帰ってこれないと判断したのか方向を変え、半泣きで戻ってきた。ちゃんと自分の引き際弁えててえらいな!自力で戻ってくれてよかった、本当によかった。あのままへたりこまれたらどうしたものかとハラハラしたものである(申し訳ないのは承知で、助けに行くしかないんだけど)。

もこちゃんと合流して、赤いネットに乗せ直してみるが、まだ渋い顔をしている。
ふむ、次行くか。

今度は雲のようにぽよぽよ跳ねるコーナーである。ここでは2人ともだいぶ楽しそうに跳ね……てはいたが、娘はあまり弾力が強くない端の方でばかり跳ねる。ちょっと戻ってきて、「ここもぼよんぼよんするからちょっと娘ちゃん怖いかも」とか報告して、また同じところに戻って行った。そういやキドキドとかに以前行った時も、こういうのあんまり好まなかったな。トランポリン系との相性が悪いのかもしれない。そうかー、そりゃ空中ネットは無理だな。さっきはほんと頑張ったなぁ。
尚、もこちゃんはめちゃめちゃ楽しそうに跳ねていた。よかった。

娘を回収し、すぐ近くの開けたところでボールを投げることにする。これは前日、100均で私が用意した。『公園』という名の元、娘はずっとボール遊びをしたがっていたのである(一応ミニ砂場セットも用意したけど、ここはそういう公園ではなかったな……)。
もこちゃんも合流するけど、あまりボールをうまくキャッチはできない。もちちゃんが「もこはあまりまだボールがうまくないからごめんね」と謙遜すると、娘が「もこちゃんはまだあまりボールがうまくないのよね」と悪気なくマウントを取ってくる。いや、君も言うほど上手くねぇよ?
(もこちゃん、ほんとごめんねうちの子が)
幼児への謙遜がそのままオウム返しで別の幼児に使われるの、うち以外でも多分あるあるだよなぁ……。あんまりするもんじゃないのかもなぁなんて思った。ついやっちゃうけどね。

じゃあボールはそこそこにして、しゃぼんだまにしよう。もちちゃんがしゃぼんだまを用意してくれたんだけど、異様なほどに密封ビニルが剥がれない。ハサミかカッター持ってくりゃよかった。
なんとか開封するも、今度は付属の棒(ふーって吹くとこ)が短すぎて、ちょいちょい瓶の中に沈んで取れないハプニング。ちょっ、このシャボン玉の設定したやつ出てこいよ、なんなの????(細い枝でひっかけてなんとか取ったりした)

ちなみに帰宅後娘に「何が楽しかった?」って聞いたら「んー、ボール!それからシャボン玉もしたよ!」との返答だったので、次回はほんと原っぱ遊びでも良いのかもなぁとしみじみ考えた。ボールちょっとしかやらんかったけど、まぁ楽しかったなら持ってってよかったよ。

さて、気がつけば15時だ。
そろそろ帰宅の準備をしよう。娘たちはまだ遊ぶとゴネ続けるけど、ここから出口までどれくらいかかるかわからんでな。最後にもっかい滑り台して良いからと促して、なんとかベビーカーに座ってもらう。

全然余談だけど、その直前にトイレを済ませておこうって話にして。
和式しか空いてないな……と思ったけど、「娘ちゃんできるよ!」「カエルみたいにしゃがんでするんだよね!」って言いながら、しっかり用をたしてくれた(便器を手で持ったりしてたけど、まぁそんなのはよく洗えばよい)。
えっ、よく知ってんね……?!保育園も洋式の便座ばかりのはずなのに、どこで覚えたんだろ。まだトイトレ中ながらパンツで遠出もだいぶ慣れたなぁなんて感心してたところだけど、まさかこれもできるとは。やるじゃん。

ベビーカーを進めて、やってきたのは先ほど娘が迷子になりかけた、件のでかい滑り台。
今度はもこちゃんと手を繋いで行ってもらう。無事に2人で出てきた、よかった。

汽車の停留所はやっぱりそこそこ混んでて、ちょっと頑張れば歩けるんじゃないかなって判断して、徒歩で出口まで帰宅。
ベビーカーの中で幼児たちが何やら聞き取れないおしゃべりをしとるなぁなんて思ってたら、娘が寝落ちた。うんうん、お疲れ様よ。

なんかこう、帰り道の多幸感がすごかったな……すごくすごく、良い休日を過ごした気がする。
また遊ぼうねぇ。

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