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桔梗の根っこってこうなんの?

夏になる前くらいだったか、桔梗の種を植えた。ちょっと土に蒔いたらもうどこにいるのかわからなくなったほどの、薄い儚い種だった気がする。

それが無事芽を出し、伸びてきて。
なんかセットで『多分これは私が蒔いたやつではなさそうな何か』と思われる雑草がにょきにょき伸びてきて、桔梗の葉を見慣れていない私はどちらを抜けば良いのか大変に悩んだりした。
一応なんとか無事正解を見出せたらしく、秋には紫や白の花を楽しむことができた。桔梗の花はあまり何日もは咲いてくれないようで、気がつけば萎れた姿が散見されるようになったけれど。それでも一斉開花ではなかったことが幸いし、日を改めながら、なんだかんだ長めに楽しめたとは思う。

で、短すぎる(今年本当に短かったですね?!!?)秋が過ぎ、冬である。
もうベランダに花の姿はない。
寒いから、私も毎日はベランダの様子を見なくなった。本気で花を育てるならこの時期こそ温室のように花にも暖かい環境を整備してやるべきだが、今うちの花壇にいるのはなんかクリスマスツリーのちっちゃい版みたいな常緑樹(名前がわからん)と、いつのまにか勢力を広げて葉をつけ……たところから一向に育たない(?)謎の葉っぱ群と、ずっと姿を変えないフジナデシコ(ずーーーっと花がついてるけど、あまりに姿を変えないのでもはや生きてない疑惑がある)と、ツボサンゴ(花はあまり見ないけど、こいつはずっと元気。癒し)と、すっかり枯れた桔梗である。
土が乾いていれば水やりくらいはと思うものの、時折様子見する時の土は何故か大抵湿っていて、まぁほんとにあまり手入れするほどのものがない。なので、割と放置していたというわけである。

とはいえ、桔梗はもうこれ以上花を咲かせることもなさそうだ。萎れた葉がずっとそこにあるのもなと思い、先日娘と一緒にベランダに出た時に軽く抜くことにした。
上から茎を抜くと、どうも土の中でひっかかって、上だけプチッと切れる。ほん?

えっ待って、なんか大根の亜種みたいのが出てきた。

待って待って、掴んでるとこ(地上部の茎)の3倍は太いじゃん、どういうことだよ。あんな頼りなげな種から、支柱がないとへちゃんと崩れるような細い茎で花をつけてたその地下で、突然のごんぶと根。びっくりした。かよわい乙女みたいな顔して裏でめっちゃしたたかなキャラみたいなことするじゃん。

大根や蕪に似てるから食べられるものなのかなとネット検索をしてみたところ、ちゃんと処理すると薬にもなるらしいけど処理しないと毒らしいので、ちょっと土を掘り起こして何個か捨てた。
捨てたんだけど、もうちょっと調べたら、そもそも『地上部だけ枯れて根で越冬する典型的な宿根草やで』って話も出てきた。あっごめん、捨てるんじゃなかった。まだ全部を掘り起こす前に調べてよかった、つまりあれは春まで置いとくのが正解っぽい。確かにあれだけしっかり根が太いなら、まだまだ元気に栄養を蓄えてる可能性が強いな。

日当たりがすごく良いわけではないので、植えるものにはずっと悩んでるんだけど。雑なガーデニングながら、もうちょっと暖かい時期になったらまた追加で何か植えたりもしたいとは思っているのだ。
春先どうなるか、楽しみやねぇ。

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