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日本酒に対する感性をアップデート

< 目次 >
①日本酒熱という病
②スタート地点としての唎酒師
③日本酒のイメージって?
④自由で懐の深い飲み物 = 日本酒
⑤大人の日本酒ラボ

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日本酒熱という病
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2/4(立春)は僕にとっての日本酒記念日。
新婚旅行の最中に何気なく入ったお店で飲んだ香川の日本酒に、心を奪われた日だ。

長野生まれの僕は日本酒もそれなりに嗜んできたつもりだったし、当時は焼酎党だったので、「え!この日本酒なに?めっちゃ美味しい!!」とびっくりした記憶と美味しすぎて「美味しい。。。。」としか言えない自分の日本酒を表現するボキャブラリーの乏しさに愕然としたのを覚えている。

結局、新婚旅行から帰ってきてからは日本酒についてもっと知りたくなり、日本酒のイベントに参加して日本酒の造り手の方々にお話を聞いたり、本を買って勉強したり、蔵見学に行ったりするようになった。

勿論、日本酒の美味しいお店に行っては、日本酒を飲んで飲んで飲みまくるようになった

流行り物の病のように突然湧いた日本酒熱は結局、半年、、、一年、、、と冷めることなく続き、もっと体系的に日本酒についての知識を身に着けたいと思い、日本酒のソムリエである唎酒師(ききさけし)の資格を取ってみたりもした。

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スタート地点としての唎酒師
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唎酒師の資格を取ったら一段落つくかと思っていた日本酒に関しての勉強は、逆に資格試験を通して、ずーーーーーっと先の先のそのまた先に日本酒の世界が広がっていることがわかった

寧ろ唎酒師を取ったところからがスタート地点だったとさえ思っている。

普段は企業でマーケティングやコミュニケーションプランニングを担当している僕ではあるけれど、唎酒師になってからはそれまで以上に日本酒の美味しさとか奥深さ、楽しさを他の人にも知ってもらえないかと考えるようになった

友人を集めて日本酒飲み会を企画したり、定期的に開催している趣味のボードゲーム会では、毎回僕自身が目利きして日本酒を用意するようになったのもこの頃から。

また唎酒師の友人と一緒に日本酒のイベントを企画して週末に開催もしていた。

一時期は、毎月のように企画を変えながら毎回20-30名の方に参加いただく、なかなか盛況なイベントだったけれど、友人も僕も本業の方が忙しくなりすぎて、開催が困難になって休止した。

がっつりと企画するイベントは休止したとは言え、日本酒を友人に勧める活動はその後も細々と続けてきた。

そんな中で日本酒について感じるのは、まだまだ誤解が多く、難解さが付いて回っている飲み物だということ。

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日本酒のイメージって?
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一昔前のお父さんが夜の晩酌で飲むアルコール臭漂う飲み物というイメージの時代に比べると、一般消費者への日本酒のイメージはだいぶポジティブなものになったと思う。消費者の裾野も確実に広がっているはずだ。

でも、日本酒って専門用語も漢字で意味が分かるような分からないようなだし、なんなら味とかには直接関係ない表現(酒税法で規定された表現な訳だけど)が多くて、初めて飲む人には違いがかなりわかりにくんじゃないかと思う。

「純米大吟醸と大吟醸ってどっちがいいの?」とか「山田錦、五百万石って何が違うの?どっちが美味しいの?」とか「精米歩合が70%より50%の方がいいお酒なんだよね?」とかよく聞かれるけど、飲んでみないとわからないことが沢山ある。

僕は寧ろ、日本酒って本当に自由な飲み物なので、是非、それを楽しんで欲しいと思っている。

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自由で懐の深い飲み物 = 日本酒
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キンキンに冷やしても熱々に温めても楽しめるお酒。世界で一番幅広い温度で楽しめるお酒は間違いなく日本酒だ。

長い歴史の中で食事に合わせて楽しむ飲み物として造られてきたので、様々な食事に合わせることができる。

口中調味という日本の食文化(食習慣)の中にあるお酒ということで、食事と合わせてどう飲むかでも全然味わいが変わってくる。

変に知識や先入観に囚われないで、日本酒を楽しめる場や瞬間をもっと増やせたら最高だなー。と年始ぐらいから思っていたんだけど、先日ひょんなことから色々なことが結びついて、久しぶりに日本酒のイベントを開催することにした。

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大人の日本酒ラボ
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2/23(土) 12:00-14:30
大人の日本酒ラボ【昼の部】〜日本酒10種 × 缶つま10種 の食べ飲み合わせを楽しむ〜

2/23(土) 18:30-21:00
大人の日本酒ラボ【夜の部】〜日本酒の香りの違いを楽しむ〜

今回のイベントのテーマは「楽しみながら日本酒の感性をひろげる実験室」。コンセプトは「大人の日本酒ラボ」。

色んな日本酒と料理の食べ飲み合わせを自由にしてもらいながら、自分の好きな食べ飲み合わせを見つけてもらったり、日本酒の温度が違うことで自分の好みがわかれたりするのかを知ってもらう場にできればと思って、企画してみた。

ただ飲んだり食べたりするだけではなく、勿論、日本酒に関しての解説もしようと思っているけれど、極力専門用語を使わずに説明をしたいと思っている。
 
あと日本酒の香りの成分として表現される素材のいくつかを用意して実際に嗅いでもらったり、参加者の方が感じた味や香りの感想をリアルタイムでイラストに書き起こすなどの仕掛けも用意しようと思う。

日本酒の専門家の方や、玄人の人が参加したら怒られるかもしれないけど、ガチガチにアカデミックな内容で固めて、参加者の知識を増やすイベントではなく、参加者それぞれが自分の感じ方で日本酒を楽しんでもらう。

参加者の「日本酒に対する感性をアップデート」するためのイベント。そんなイベントにできたら。
 
何気に久しぶりのイベントなので、準備を進めながら緊張してきている。と言いつつ、イベント当日は僕も参加者の方と一緒に日本酒で色々と実験を繰り返しながら、日本酒を楽しみながら味わいたいと思う。
 
参加者のみなさん、当日は一緒に日本酒を楽しみましょう!!

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written by 竹前 太朗
・1984年生まれ 長野県出身 唎酒師
・普段は、アカウンディング・サース・ジャパン株式会社の事業企画グループでマーケター、コミュニケーションプランナーとして勤務。
・前職では、居酒屋店長、百貨店イベント企画、飲食メーカーのキャンペーンサイト制作などを経験。これまでの経験と趣味を活かして、読書会、ボードゲーム会や日本酒会などの自主イベントを企画・運営。
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竹前さんには2018年10月に開催した「日本酒を美味しく学ぶ HITOKOMA 」で講師をしていただきました!→当日のレポート

こちらもぜひ→HITOKOMAとは?

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