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子どもを育てながらの制作活動について

現在私には一歳9か月になる息子がいます。

出産してからもあまり期間をあけずにギャラリーやショップ企画のグループ展などに参加させていただいているのですが制作の時間をどう作っているのか、としばしば聞かれることがあるので、少しですがここに記録してみたいと思います。

子供の特性、親という役割ができた本人、育児を担えるパートナーや家族すべて個人差がありますので参考にならない場合も多いと思います。あくまでも一体験談として気になる方は読んでみてください。

我が家の家族構成は夫、私、息子の三人で祖父母の住まいは遠く、日常的に手を借りることはできません。

結論を先に言うと、私の場合は一時保育の利用と、制作の方法を工夫しました。

育児が始まってから分かったことなのですが、子どもの面倒を見ていると自分の時間がなく、制作時間や本を読む時間はおろか、トイレに行くタイミングも朝落ち着いて着替えを選ぶ時間もなく、ひどい睡眠不足にも悩まされるということに衝撃を覚えました。

特に新生児期~3か月くらいは子どもは夜に何度も目を覚ますのでまとめて寝られないストレスがありました。実際この時期は制作はほとんどできていませんでした。小さな絵やスケッチを描いたり立体スケッチのような粘土造形をほんの少しするのがやっとでした。この頃参加したグループ展示は産前に制作した作品からのピックアップと小さな絵を出したりしていました。

生後半年くらいまでは、実際のところ、定期的に制作時間を得るのはとても難しかった記憶があります。

生後半年くらいから、一時保育を受け入れてくれる保育園が見つかりましたので、引っ越しの準備(息子が6か月のときに引っ越しをしました)などに数回利用しました。重要なことなのですが、申し込みから利用までには1~2か月かかりました。

引っ越し先でも一時保育の情報収集をしたのですが、息子が生後9か月の頃からファミリーサポートセンターという制度を利用しています。

いつも同じ方にお願いできる、1対1で見てくれる、我が家に来てくれるので送迎しなくて良い(これは支援員さんの家庭や近くの児童館などで保育してもらうことも可能だったり、支援員さんの都合によります)、一時保育を利用するより安い、と利点がとても多いです。

現在頼んでいるのは大体ですが週に2~3回、3時間ほど。これによってものすごく精神的に楽になりました。

費用は、私の住んでいる地域では1時間800円~900円ほどかかります。

一時保育もそうでしたが、申し込みから利用まで1か月程度かかりました。


夫と協議の結果、毎週土曜は夫の育児デーとなっています。(無理な時は調整しながら)

寝かしつけからの添い寝(必要であれば)も、生後9か月くらいまでほとんど私だったのですが睡眠不足で気が滅入って暗くなってしまったので、今は交代してもらっています。なので夜もたまに制作できています。でも、寝不足の真の恐ろしさを知ってしまったので、夜にやりすぎないようにしています。

私の場合は制作時間を確保することは、お話を頂いた展示や催しに参加するためというよりも自分自身の精神を健やかにを保つために必要なことでした。それでも産前と比べると時間は少ないです。


その中で発表できる質のものを作り上げるために制作の内容もある程度変えてきました。

片付けやすい制作方法にする

サイズを小さくする

など。

小さなものしか作れていないことを残念に思うこともあるのですが、これがかえって良い変化をもたらしていると感じています。最近はブローチのような身に着けられるものとして展開するなど、今まで考えていなかったものを作るきっかけとなりました。また、作品の写真に凝ったり、詩を作って添える楽しさにも気づきました。

子どもを育てながらってやっぱり大変なんだな…と思ってしまったかもしれませんが、私の人生で一番良質なインプットをシャワーのように浴びることができている、本当に稀有な時期だと思っています。子どもの目線を間近にし、世界が新鮮に思える瞬間が幾度となくあります。

「子どものために」と我慢をしてあきらめる前に、やりたいことをやる方法を考える、何ならできるのか考える、探す、人に頼む、できることはやってみようと思っています。

そしてできれば、楽しそうな大人でありたいです。その姿を子どもに見せたいと思います。まだまだ問題はありますし、成長に伴って新たな問題も出てくると思いますが少しづつ工夫していきたいです。

あまり無理をしないでリラックスして過ごすこと、焦らないこと、それもとても大事なことです。待つことしかできないこともあると思います。

私はせっかちなので休めてませんが、3年くらい発表を休んでも誰も忘れないよ、と大好きな人生の先輩に助言を頂いたこともあります。

もし休んでも、新しく取り組むときにできなかった時期に考えていたことや経験してきたことがにじみ出て深みを増していくと思います。創作表現はいつでもやりたいときに再開できるはずなので、あまり無理しないでおこうと思っています。

長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。





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