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ファッションだけはどんな状況でも自分で選択できて、未来を変えるきっかけになる①

こんにちは。年末年始、皆さんはどう過ごしましたか?私は久しぶりに、帰省してきました。家族と過ごして、今までの人生やこれからのこと、いろいろ振り返ったり考えたり、有意義な時間でした。

今日は私がファッションが好きになったきっかけの出来事を書きたいと思います。


私は子供の頃から、とても繊細な子供でした。良く言えば、感受性が強い。悪く言えば、すごく泣き虫で弱くていつも不安でちょっと困っていました。

人と話したり、人前で発表したりするときはとても緊張して、声が思うように出せませんでした。いくつか苦手な発音があり、クラスメイトにからかわれたこともあります。

アトピーには小学生の間ずっと悩まされていました。肌がツルツルな他の子供がとても羨ましかったけど、どうしても腕と足の目立つところを掻きむしってしまって、なかなか治らず。洋服のタグやチクチクするゴム、化学繊維も苦手です。

身長は152cm。平均より低いです。探しても探しても自分にぴったりな服を見つけるのに時間がかかります。選ぶ基準は、まず、着られるかどうか。引きずらないかどうか。足も短く、クロップト丈をロングとして履いています。

子どもの時に怪我をした時にちょっと顎を何針か縫ったのがトラウマで、注射がとても苦手です。病院にかかるときは、なるべく採血しないで・・・と頼みます。倒れる前に寝かせてもらいます。

運動が苦手です。手足が思ったように動かせないし、体も柔らかくないし、キャッチボールとか、なわとびとか、鉄棒とか、学校の授業が嫌で嫌でしょうがなかった。リズム感もちょっと怪しいかも。ダンスとか、できる人に心の底から憧れます。

基本的に、コンプレックスだらけで、いつも自分に自信がなく、弱くて、どうしようもない困った子どもでした。
で、すぐ泣くし周りも困らせるので、自分で自分がとても嫌いでした。


中学生の頃のことです。私は転勤族だったので引っ越しを繰り返していたのですが、久しぶりに戻った地域の中学校の部活でいじめにあいました。

練習は厳しく、大会で上位入賞を目指しており、みんなストレスを抱えていました。レギュラー争いのギリギリのところにいて、気弱な私はターゲットになってしまいました。

無視する、一緒に練習しない、嫌味を言ってくる・・・

身体的に何かをされる、ということはなかったのですが、中学生で自宅と部活と教室、あとは田んぼの中を往復するだけ、という狭い世界に住んでいたので、相当精神的にこたえました。もう自分に生きてる価値はないんじゃないか、と思いつめました。それだけ辛い思いをしてても、練習は休まず行っていて、でも全然勝てないしレギュラーにも選ばれない。

家族に知られるのも恥ずかしくて嫌だったので、特に相談はしなかったけど、ほんの一瞬、死のうかな、と思った瞬間があったんです。仲の良い5人兄弟だったので、兄弟の悲しむ顔が思い浮かんで、それは嫌だな、と思って思いとどまれたのですが、本当に当時は、自分の力でどうすればわからない、どうしよう困った、という状況でした。


そんなある時、勉強を口実に、図書館に通うようになりました。テスト勉強の前は部活が休みになったので、お弁当を持って自転車を漕いで隣町の図書館へ。遠いので学校関係の友人とも会うことはないし、席もゆったりしていて静かでのんびりできる。本が昔から結構好きで、お金もかからないので休みのたびに通いました。


ある時、ふと雑誌コーナーに目が留まりました。ファッション雑誌のストリートスナップでした。原宿か表参道あたりだったと思います。ボーダーの古着のカットソーとダメージジーンズを合わせたコーディネートでした。年齢は30代くらいの女性で、お団子頭にしていて、すごくかっこいい!!!その写真が180度人生をかえるきっかけになろうとは。

家に帰って、父と母のクローゼットから、「服借りていい?」と古い服を失敬して、コーディネートし始めました。田舎の中学生で普段は部活ばかり、ジャージで過ごしていたので、あまり私服は持っていなかったのですが、雑誌で見たコーディネートをどうしてもしてみたかったのです。古着のコーディネートなら、5人兄弟の私でも真似できる!

そして、5人兄弟なので「よかったら使って〜」とお下がりをいただく機会があり、ご近所の方からonewayなどのちょっと細めのギャルブランドの服をもらいました。当時太っていたので、ミニスカートは外に履いて行く自信はなかったけど、もらった服はとても可愛くて・・・鏡の前でファッションショーを散々させてもらいました。

そんなある日。お気に入りのボーダーのコーディネートでたまたま近所に出かけたときに、クラスメイトに会いました。すごく可愛くて、クラスでも人気者で、ちょっと憧れていたけど小心者なので自分からはなかなか話しかけられないので、突然声をかけられて、とてもびっくりしました。

「そのボーダーとデニム、めっちゃ可愛いし似合ってる!!すごくオシャレだね」

なんだかめちゃくちゃ(!)褒めてくれたのです。

今まで自分に対して1ミリも全然自信がない私だったけど、褒めてもらえた!!そして楽しく話が弾んで、またね、と言ってその日は別れたけど、ずーっとドキドキして、嬉しくて、、、中学校の時の絶対に忘れられない1日になりました。


それを機に、私はクラスでも少しずつ人に話しかけられるようになりました。母と部活の先生に、「陰で嫌がらせをされて困っている」と勇気を出して伝えて、部活動でも話をしてもらったことで、いじめはぱったりなくなりました。

(その後練習ずっと頑張ってレギュラーとったのに、部活の一番最後の試合でレギュラー落ちしたので、もう運動で上を目指すのはやめよう、苦手なことを自分に鞭打って無理に頑張るのは時間の無駄!と心の底から思いましたが、、、笑)


相変わらず自信はないままだけど、服だけは私の背中を押してくれる、変わるきっかけを作ってくれる。この出来事がファッションを好きになるきっかけの1つになりました。②に続きます。




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