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ジェンダーギャップ指数120位!日本の子育てでどん底を見た。アフターコロナ、ファッションを通して私が作りたい未来

前回までの記事、長文にも関わらず読んで頂いて、ありがとうございます!フォロー、いいね大歓迎です!子どもが見ているタブレットから、「チャンネル登録よろしくね♩」とyoutuberさんのコメントがよく聞こえてきますが、登録やいいねは本当に励みになります。10年子育て専業主婦をしていたので、画面越しの誰かに認めてもらえるというのがどれだけ嬉しいことか!

本日も長文ですがお付き合いください🙏

  • ゆとり教育とジェンダーギャップ

私は1987年生まれ。ゆとり第一世代です。それまで男女別だった学校の名簿は、私の学年から初めて男女混合順になりました。体操服のブルマがズボンになりました。中学の技術と家庭科の授業の教科書にはたくさん×マークがつけられ、それまで男女別々だった教科は男女一緒に教えられるようになりました。他にも授業内容がたくさん削減されましたが、男女一緒の授業をずっと受けてきました。(生理のナプキンの当て方だけは別だったのですが、本当にそれだけ。)

表面上は男女平等であり、教育上、差別は一切ないという前提で全ては進められていました。しかし、成長の過程で女子はみんな気づいていました。私が最初に気づいたのは、小学校の時に男の子ばかりの地域のソフトボールチームに所属した時でした。女だから、先がないから、全然指導に力が入っていない・・・

義務教育の中学生までは同じように教育を受けていたはずなのに、高校の頃には男女で、文系理系の進路選択がくっきり分かれ、卒業後の進路も変わってきます。高校生の時、図書館で「13歳のハローワーク」を読んだときは衝撃でした。いわゆる女性が多いとされる職業「保育」「介護」の年収の低いこと!「医療」「教育」は平等だというけれど、資格職でものすごく激務で長時間労働で大変そう。かといって一般企業でグレーのスーツに身を包んで満員電車に乗りながら、家庭を持ち子育てもしている自分の姿がイメージできるか?・・・いや、全くできませんでした。

そして、一生懸命勉強を続けた先に、何が待っているのか、学生の時には全くわからず、勉強する熱意も持てないのでした。出会う女友達みんな「子育てはちょっとなぁ」「結婚もいいや」と言っていました。

私たちの親世代も、バブルがはじけて長い不況の中、子育てをしてきた世代です。父親は長時間労働で家庭にはおらず、母親が一人で子育てを抱え込む、そして子育てが落ち着いたら家事育児をしながらパートに出る・・・それがうまくいかずに家庭に歪みを生んで、いろいろな社会問題を引き起こす。この日本の社会構造と環境はおそらくこの30年ずっと変わっていないのです。あまり結婚生活に夢が持てないのも無理はありません。

大学生の時、私が進学したのはとても女子の比率が高い学部でした。ジェンダーの授業は、結婚に関して夢がなくなる話ばかり。みんな「結婚は当面したくない!」と口を揃えていました。


  • それでも私が産みたかった理由

そんなネガティブな情報に溢れる中で、私が早くに結婚して3人も出産したのは、理由があります。5人兄弟の長女として生まれ育ったため、出産育児が身近なものだったのです。

私の母は大学で保育を学び、卒論でモンテッソーリ教育を研究し、大学卒業と同時に結婚。子供5人を産み育てる間にも、、インターネット黎明期にHPを作って取材されたり、放送大学で発達心理学を学んだり、地域のサークルに参加したり、色々楽しそうでした。つまり子育て界のプロフェッショナル。

祖母はずっと保育士として働き、園長も経験し、仕事を引退してからは地域の育児相談に、趣味の社交ダンスに海外旅行に、いつもアクティブに活躍していました。曽祖母は4人の子供がいながら助産師(産婆さん)で、たくさんの母と子を支えた人でした。父方の祖母も、夫婦仲良くいつも一緒にいて、主婦として立派に家庭を支え、マラソンで世界一をとり表彰されたり料理も上手で。

高校生の頃、家族で行き始めたヒッポファミリークラブでも、子育てしながら地域と繋がって生き生きしている大人をたくさん見ました。

あと、学生の間海外の人と交流する中で、日本のやり方が全てではない、ということも知りました。夫婦や家族で家事育児のシェアは当たり前。日本のように母親ばかりに偏った育児をしていることはない。日本の常識は世界の非常識なのかもしれない、と思ったのです。

母として主婦として理想の存在が身近にたくさんいるから、子育てから生まれる人生の豊かさも知っているから、自分の人生の選択肢の中で、どうしても子育ては外せなかった。

子どもと子育ては自分の人生になくてはならないものだと考えていました。でも働きながらいつ産めるか、タイミングを考えていたらいつまで経っても産めそうになかった。でも結構早くに、そのタイミングは訪れたのです。


  • 就職活動でジェンダーの壁に当たり、子育ての道へ

ジェンダーギャップが最も露骨に感じられたのは就職活動でした。当時から斜陽産業と言われていたアパレル業界ですが、就職活動がうまくいかず、たった1社しか受からなかったのです。
書類審査になかなか通らず、面接官に男ばかりの会社は1社も受かりませんでした。「家庭と両立できますか?」と質問したところは全て面接で落とされました。「長く働けますか?」「両立できますか?」の2つの質問を封印して、ようやく面接が進むようになり、かろうじて1社だけ新卒採用してもらえました。社員寮のある会社で、女性がメインの職場だったので、地方からも採用してもらえたのでした。
ちなみに、先輩の紹介でリクルートの方がはるばるつくばまで来てくれて、うちで新規事業を立ち上げたりできるので、一度見学に来ませんか?と言ってくれたこともあるのですが、それは断ってしまったんですよね。私は当時、アパレル以外の選択肢が眼中になかったのです。。。

でも、いざ新入社員として働き始めて、同じアパレル業界の先輩たちの様子を見ていると、働き続けてもあまり給料は上がらず、仕事を続けるなら結婚は諦める、というのが当然の常識になっているようでした。土日は出勤で、長時間の立ち仕事、人が休む時に働くのが当たり前。お正月もお盆も冠婚葬祭も関係なく働き、少人数でシフトを回しているので連休はほとんど取得できない。

しかも、一生懸命働いたからといって給料が上がるわけではありませんでした。店長になっても、エリアマネージャーになっても、会社員でいる限りは給料は決まっている。そして、どこのお店でも、お店の売り上げが悪ければ自腹を切って購入しているのでした。将来ずっと働いている自分の姿が想像できなかったのです。

私だけでなく、同じ年に就職活動した高校や大学の同級生は、女子はみんな厳しそうでした。大手に受かったのは本当にすごい一握りの人たち。いつも歯を食いしばって努力して、必死に食らいついているのだろうと思います。教員と医療と公務員(資格職)以外で、仕事が続いている人はどのくらいいるのだろう。新卒で入社した会社でそのまま働いているというのはレアケースで、転職が当たり前なようです。

男子は同じ学歴でも大手の有名どころにたくさん受かって海外転勤とか、会社立ち上げて法人です!社長です!とか、わんさかいるんですけどね。。。成績は女子の方が良かったはずなんですが、ここで逆転現象が起きているんですね。

かくして、私は仕事に早々に見切りをつけました。早く結婚して、一旦退職して、子育ての道を歩もう!と決めたわけですが、日本はめちゃくちゃ子育てしにくかった。医療的には充実していて、出産は安全にできるけれども、知らない土地でのひとりぼっちの子育ては本当に辛くて辛くて、人付き合いも絶たれて孤独に陥り、人生のどん底だと思いました。

母や祖母や曽祖母や友人たちは本当に偉大で、ものすごく大変な偉業をやってのけていたのだと思いました。

どうしてそんな子育てしにくい世の中になってしまっているのか?ずっと日本はこのまま行くのか?自分の妹や友人たちも同じ辛さを味わうのか?女の子を産んだけれども、自分の子供の世代になってもそれは変わらないのか?


  • 新型コロナウイルスと子育て

そしてコロナ禍になりました。夫は毎日変わらず、昼夜問わずに出勤だけれども、コロナウイルスの影響をダイレクトに受けました。予定の手術は全て延期に。学会はオンラインに。コロナ対応しながら通常診療もする。入院の対応もし、救急外来も対応する。のちに自分の裁量で動けない大きな病院で働くことに見切りをつけ、クリニックに移り、コロナウイルス対応にPCR検査に、ワクチン接種もしています。コロナに関わることは全てやっています。3回目の接種も先日終わりました。

私は私で、緊急事態宣言が出て最初の一ヶ月くらいは一歩も家から出ませんでした。子どもたちを家から1歩も出さないで暮らすのは大変だったけれど、コロナがどんなものなのかわからない状態だし、家庭の責任を全て引き受けて、買い物も全てオンラインにしました。小学校の入学前のタイミングだったので、入学式も念のため欠席しました。子供達の勉強を見たり遊ばせている間、インターネットでいろいろな人のツイッターやらコメントやらニュースを読んだりしていました。

学校が休みになったことで、世の中の多くの人がオンラインでの仕事やテレワークを始めました。そこで「家にじっといて子供に向き合うのはつらい」「子供を見ながら仕事をするのが難しい」という事実を知りました。つまり、どんな人であっても、私のように子育てを一人で淡々としなければならない状況におかれたら、辛くなってしまうのだ!孤独なのは私だけではない!それまで、私だけが辛いと思っていたけれど、世の中の誰もが同じ状況に置かれたら辛くなってしまうのだ、とわかって、逆にホッとしたのです。


そして、私は今、コロナがきっかけでとても辛い思いをしている人がたくさんいるのではないか?と感じています。

○キッズスペースは閉鎖され、子供たちを自由に遊ばせることができない。

○対人距離を取るように言われ、子供であってもマスクを常に着用している。

○出産から子育てまで、気持ちがずっと張りつめたまま、ずっと一人きりの状況に置かれている。身近に相談できる人がいない。里帰りもしにくい。

○子育て支援センターや産婦人科など、コロナ対策で予約制になり、参加できる人数が絞られている。

○パパがテレワークになって一緒に子育てできていればいいけれど、別室にこもってオンライン会議をしているからと、音を気をつけながら生活していたりする。

○友人を作りたくても、ママ同士で交流できる場が減っている。幼稚園や保育園の活動も制限されている。

○海外旅行や電車移動の機会も少なく、ちょっとした気晴らしをすることも難しい。

○オンラインのつながりのみで、周りがとにかくキラキラして見える。疲れてしまっている。かつての私のように、出口が見えなくて辛い思いをしているのではないか?

○せっかく動けるようになっても、感染者数が増えれば「まん防」「緊急事態宣言」の名の下に、全ての家事育児をしなければならない状況に置かれる・・・



そして極めつけは東京オリンピックでの政治家の発言「わきまえない女性」。私はこの発言を聞いて非常にカチンときました。世界的にもびっくり、非難轟々の発言でしたが、そんな発言がまかり通ってしまうのも、このジェンダーギャップがはびこる日本だから。もう素直にいうことを聞いてたまるものか。家庭でおとなしくしているものか。ずっと黙っていい子でいたけれど、世の中が自粛自粛とおかしな方向に向かっているのに、じっとしているのが果たしていいことなのだろうか。私はものすごく怒っているのです。


じゃあ社会にインパクトを与えるには私に何ができるか?と考えました。アパレルで接客をしていた頃、「人生変わりました!」といってくれたお客さんの顔が目に浮かびました。洋服の接客をしながら、フィッティングルームではずっと体型であったり恋愛であったり、子育てであったりの悩みを聞いたり、様々な人生相談を受けていました。女性の人生には本当に悩みが多いのです。でも、私はその悩みをファッションを通して解決することができる。

銀座店を退職するときに、「もったいない!悔しい!」と怒ってくれたご夫婦の顔や、お客さんで直接ラインしたり連絡をとってくれて、私の為にと職場に招待してくれた人も何人もいました。決して忘れることはできません。いつか恩返しすると心に誓っていました。

そして衣装の仕事も細々ながら継続して入っていました。依頼主はほとんどが私と同じ女性であり、年齢は様々です。もっと輝きたい、自分を美しく見せたい。大舞台に立ちたいという希望がありました。私の作る衣装は、とてもシンプルですが、着てくれる人のことを第一に、本人が最も輝いて見える着心地の良いもの、という観点でデザインしています。私の作った衣装を着ると、なぜか人生が好転することが多いようで、本を出したり、入賞したり、海外に進出したり、大きな仕事が舞い込んだりと、ミラクルが起きるようでした。


子育てに夫の仕事に、家事に、とにかく自分の毎日のキャパはいっぱいいっぱいです。やらない言い訳、できない理由ならいくらでも挙げることはできます。でも、私は絶対にやり遂げたいと思いました。自分のスケジュールを手帳に毎日メモして、少しずつ仕事ができる体制を整えていきました。仕事用のスペースを確保して、ミシンやアイロン、書籍を新たに追加購入しました。自分に足りない技術を学び直し、いろんな人や物、場所を見に行きました。オンラインのセミナーを受けたり、起業に関する知識も今なら手に入ります。子供も成長して、学校も始まり、少しずつ仕事に時間を使えるようになりました。

私は、孤立したママたちを集団に戻したい。自分の子供達が、自分がした大変な思いをしなくてすむように、子育てがママだけのものでなく世の中のみんなのものになるように、ジェンダーギャップ指数120位の日本を変えて行きたいのです。海外みたいに、子育てをしているママが颯爽と街を歩き、子供ものびのび過ごせて、お互いに助け合いながら暮らすのが私の求めている未来です。


私は、子育てで今大変な思いをしている全ての人の背中をそっと押してあげたい。人生を好転させるお手伝いがしたい。そう思います。だからHITONOWA(ヒトノワ)という名前で、服を売り始めました。子育てで孤立するのではなく、社会にうまく溶け込みながら子育てができるように、そのための服作りです。次回以降、服作りについて紹介していきます。応援よろしくお願いします!


今ここまで読んだ方、これからの活動気になるよ、という方!ぜひ一緒に活動してくれませんか?連絡いつでも待っています。

今辛くて困っているママさん。ここまでたどり着いてもらえたのは何かのご縁だと思います。ツイッターもインスタも開設していて、いつでも私は窓口になります!気軽に声かけてください。よろしくお願いします。






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