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虎に翼とわたし2

鬼滅の刃が始まるまで楽しみが無いとボヤく父がうるさいので、これでも観よ!と「虎に翼」を押し付けたところ、まんまとハマった。

「お前に似たヤツがいるのが面白い」

と言うので、誰だそれはと訊かずともおおよその見当はついていたが、
やはり山田よねだった。

腹立たしい出来事が起きた時に、気心知れた間柄の人にはオラついてる姿をつつみ隠さず出しているので、父にはそう見えるのかもしれないけれど、
よねのように外で出すことは滅多にしないし(だいたい黙ってる)、
わたしには彼女のような強さや実直さはない。

けれども、自分のブルブル震えポイントをメモしていると、その大半がよねと寅子のシーンなので、どこかバイブスが似ているのだろうなとも思う。
(言わずもがな、よね寅コンビ激推し。

それにしても、齢70近い父がこのドラマを面白い!と評して欠かさず視聴しているのは大変興味深く。
父世代の価値観は、このドラマで描かれている時代の価値観寄りだから、もしかしたらすぐに視聴をやめるかもなと思っていた。

良いのか悪いのか、父はホモソから外れた人なので、その界隈では「落ちこぼれ」で、それなりにしんどい思いをしてきたのかもしれない。(ドラマ内の、明大と帝大のくだりで膝を打っていたのを見ると、父がどんな経験をしてきたのか垣間見える。)

出自とか肩書とか地位とか名声とか。
時代によってはそれが非常に価値のあるもので、あるのと無いのとでは生き死に関わることもあったのかもしれない。

時々、父の口からチラりと時代錯誤な発言は出てくるものの、わたし(娘)の話に耳を傾け(聞いてないことも多いが)考えを改めるので、そんな父で良かったなあと思うし、虎に翼を面白いと評する父をわたしは誇りに思うよ。

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