ツイッターに存在する謎の役職『加工師』について・・・独り言。

  『加工師』と呼ばれる存在が最近物議を呼んでいるようだが独り言を少々。

 ツイッターなどでよく言われている『加工師』とは著作権を無視し個人の書いたイラストや商業用に撮られた写真に効果、文字、合成などを『加え』一つの画像に編集する人たちのことを言うらしい。

今回はこの『加工師』と呼ばれる、または自称する人々の行動、活動に関して独り言していきたい。

 そもそも『加工師』と言う職業は少なくともイラスト、デザイン業界には存在しない役職である。
活動については、スマホアプリなどで『加工(と当人らの言う行為)』という編集作業を行いエフェクトや、文字を加えて一つの画像を作るらしい。

が、しかしスマホで出来る範囲の加工なんかはネットでは『絵師』と呼ばれている『イラストレーター』が使う画像編集ソフト、イラストソフトで簡単に出来る操作である(『加工』とは言えないほどチープな基本操作)。イラストレーターにとっては簡単な作業で、スマホアプリで出来る程度の操作などは難無くこなすだろうし、その基本操作の応用を持ってイラストの制作をしているはずだ。
youtubeなどにも『LINE加工師になるための動画』などがあるが構図、デザイン共に、それを見た人が何を感じるか、どんなメッセージを持ったデザインなのかなど意図が見えないイラストの味を殺す『おままごと』である。
これを『加工』だの『依頼』だなんだと宣い、果てには著作権を持ったイラストレーター本人に見せ『素直に喜べばいいのに』『こう言う色使いもあるのに』とは勘違いも甚だしい(色使いはイラストレーターが塗ったものでありコントラストと彩度の変更は色使いと呼ばない。)。実際問題になっているのもこの行為により生み出した『チープな作品』を二次加工、転載を禁止しているという点だろう。

端から見たら大変『痛い』という奴であり『サムい』と呼ばれる行動だ。僕ならSNSの引退を考える。


実は僕自身も恥ずかしながら中学生時代にハマっていたゲーム『.hack』シリーズの画像をネットで拾い、今でいう所のガラケーで簡単な編集機能を使い画像を作ったことがある。
それを当時は流行っていた『モバゲー』などのコミュニティサイトにて投稿し編集出来た気になっていたという書いていながら死にたくなる過去があった。

これも今覚えばキャラクターデザインをした細川誠一郎さんに対して失礼な行動をしただろう。
しかし私は当然二次加工を禁止していないし、転載を戒めていない。
描いてある絵は描いた本人であるイラストレーターや、商業利用の権利を持っているゲーム会社のものだからだ。

長々と話してしまったが存在しない役職を作って名乗り、一端のクリエイターのように仕事した気になっている様はまさに文字通り『おままごと』であるし、著作権があるものを我が物顔で利用する行為はまごう事なき犯罪である。

著作権に関してはいろいろと私自身考えさせられる事があるが(自分自身音楽活動をしており、音楽の著作権に関して思う事があるからだ。)、機会があれば話したい。・・・こんな独り言。

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