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己を偽ってきたことによるしっぺ返しと恩恵

昨晩、久しぶりに夫と二人で焼肉を食べに行ってきた。しばらくヴィーガン寄りの生活をしていたわたしは焼肉を食べるのは1年以上ぶり。お肉の有り難さに、食の有り難さに心から感謝しながら、夫とお家ではきっとなかなかしないお話にも花を咲かせた。

わたしも少しお酒も入って饒舌になったのか、最近なんとなーく思っていたことを口にしてみた。

「最近のわたしはとても保守的で内向的な人間になってるなーって、自分でも自分に対して感じるのだけど、この状態がびっくりするくらい心地よくて、楽なんだよね。これって、今まで思いっきり振り切って社交的で成長意欲バリバリ!みたいに生きてき過ぎたことの反動なのかな?それとも、シンプルに本来の姿に戻っただけなのかな?」

夫から返ってきた答えに、嬉しくなったわたしがいた。

「仁美は仁美に戻っただけだと思うよ。そして、ずっとそのまんまだと思うよ」

これが反動だったらショックだわ〜、今までの努力・・・となっていたところだったのが、この言葉に救われた。色んな紆余曲折があって、酸いも甘いも経験して、やっと色んな肩の荷が降りて、今本来の自分らしさを取り戻したんだ。そう思えたら嬉しくなった。

最近のわたしは、わたしをまあまあよく知る人でさえ、「え、本当はそんな人だったの?」と驚いてしまうであろうくらい、保守的で内向的だ。そして、そんな最近のわたしに出会ってしまったことで、今までそういう自分を全力で隠そうとしてきたことに改めて気付かされてもいる。この自分を心の底から自分自身が否定し、全力で隠し、全力で無かったことにしてきたらしい。よくもまあ、そこまで抑えてきたもんだと、その努力は讃えてあげたいくらいだ。

正直、その今までの戦いがあったおかげで、今こうしてすんなり自分自身でいることに恐れもなくなってきたし、この状態の自分が大好きだって声を張って言えるようになってきたのだけれど、その分、そのしっぺ返しも実は相当でかい。

というのも、わたしの周りのほぼ全員と言っても過言ではない人たちが、わたしをこんなわたしだと思ってないことが、次は今のわたしを苦しめることになる。これはもう言うまでもなく、己を偽ってきてしまった自分自身に全責任があるので、勘違いさせてしまった周りの人には一切の責任はない。ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいだ。今まで頑張って背伸びしてきたわたしのポテンシャルをとても評価して引き上げてくれた人だったり、わたしが社交的で変化が好きな人間だと思ってくれてる人が楽しい場に声をかけてくれたり、新しい出会いを運んできてくれたり。今までの背伸びしたわたしは、そんな風に人に見てもらえることが正直嬉しかったのも事実。だってそう扱って欲しくて背伸びしていたんだもの。

でも、今のわたしはもう違う。相当トゲのある言い方になるかもしれないけれど、本来のわたしはこんな人間だ。面白い人、すごい人、力のある人、結果を出せる人には興味はない。そういった人と新しく出会いたいとはこれっぽっちも思っていない。数より質で生きていきたい。1日2時間程度が人と関われる限度だし、本当に大好きな人「だけ」がいる場所以外はできるだけ行きたくない。あなたの幸せその程度でいいの?とかもったいないとか上から言う人はもう知らない。わたしの幸せを他人には決められたくない。競争や頑張れる人だけが残る世界は卒業して、どんな人でも笑顔で楽しく平和に生きていられるそんな優しい世界で生きていたい。それをしっかりと今後は伝えていく必要があるし、わたしは今のわたしの心がYESというものだけを選んでいく覚悟をしっかり表明していかないといけない。これは、きっと今まで無かったことにして隠してきたわたし自身の叫びなのだと思う。

本来の自分に気づいた時、それを偽ることなくそのまま外に伝えることは、相当怖い。

・今まで大切だった人たちに嫌われるかもしれない
・ひとりぼっちになってしまったらどうしよう
・保守的で内向的とは言っても寂しがりやなのも事実だし
・こんなことはみんな言いたくても言わないだけでそれを言うってどうなの

とかとか。色んな声が聞こえてくる。

だけど、わたしは今のわたしを認めたら、ものすごく楽になった。ものすごく生きやすくなった。そうやって頑張ってきた自分に、そしてそんなわたしのそばにいてくれたたくさんのたくさんの人に、心底感謝しかない。感謝を伝えて、ちゃんと前に進もう。わたしはわたしの新しい道を進むだけ。きっと新しい道の先には、まだ出会っていない大切な人たちが待っていてくれるはず。そして、その先で出会う人たちが、わたしがこれをさらけ出すことができたこのnoteからも、拡がっていくことを願って。

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