漲るいのち
皐月の風に乗って降り立った
一粒の赤いプロペラが
小さく芽吹いたのは一昨年の春
そして三度目の晴明の候
もう一人前だと枝を振り
柔らかな若葉をいっぱいに湛える
吾庭の小さな舞台の真ん中で
若武者のごとく見栄を切り
力強く緑彩を刻む
ああ なんと美しき
ため息が出るような
迸るわかさ 漲るいのち
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
皐月の風に乗って降り立った
一粒の赤いプロペラが
小さく芽吹いたのは一昨年の春
そして三度目の晴明の候
もう一人前だと枝を振り
柔らかな若葉をいっぱいに湛える
吾庭の小さな舞台の真ん中で
若武者のごとく見栄を切り
力強く緑彩を刻む
ああ なんと美しき
ため息が出るような
迸るわかさ 漲るいのち
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?