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本を作ろう その⑤

前回で、再校と著作権のことについて書きました。
その続きを。


作品の校正と並行してしたこと

各所への確認は終わったので、挿入写真や田中氏(夫)の描き下ろしてくれたイラストのサイズ、ノンブル(ページ番号)をどう入れるかなど、レイアウトの修正を作品と併せてさらに再校を何度か。
(本作りが初めてでわからなすぎて、そして誤字脱字あったらどうしようと不安すぎて、何度も何度も校正してました)

作品の校正と並行して、「はじめに」と「おわりに」を書きました。
そして、巻末に掲載する著者紹介の写真・紹介文・SNSをまた寄せていただき、校正→著者校→再校…とひたすらに続きます。

( 田中氏(夫)が描いたしずくちゃん )

最後の最後にページ数の罠

そしてこの辺りから発生してきた問題が、総ページ数。
お願いする予定の印刷会社さんのA5サイズの最大が、160ページでした。(正確には、表紙+表紙裏合わせて164ページになります)
作品に加え、目次や見開きのイラスト、「はじめに」や「おわりに」、著者紹介や奥付といった作品以外の部分が決まってきたので確認したところ、表紙を除いた部分が、164ページ。

ん?! 164ページ?!

越えるはずがないと思っていた160ページを、4ページ越えてしまった…
どうしよう。。

寄稿をお願いするときに、「もしかしたらページ数の関係で紹介冊数を減らさせていただくかもしれない」とお伝えさせてもらっていたのが、絵本・児童書紹介を寄稿してくださった、ぱんぱかぱんさん。
でも、ご紹介くださった書籍がどれも面白く、できることなら全部掲載したい…
困った。。

(ぱんぱかぱんさんの絵本紹介)

そこで、編集のトリイさんが印刷会社にメールにて確認してくれたところ、「選ぶ紙によって、160ページ以上できる場合がある。」とのことだったので「やったー!よかったー!」となりました。
その後、さらに具体的にどういった紙を選べばいいのか知りたかったので、印刷会社の問い合わせ番号に電話をかけてみたのですが、5時間の間、かけ続けてみたものの全くつながらず…

ついには、リダイヤルすること、150回…
(しつこすぎる…でも聞かなきゃわからないし、もう入稿までの時間がなかったので仕方がなかったんですよね…)

24時に近づき、いいかげん眠くなってきてウトウトしながらかけていたら、電話の向こうでどなたかが話す声が聞こえるではないですか!

まじか!つながった!!

ということで、慌てて事情を説明し、160ページ以上が可能な紙の組み合わせを教えていただけた!
こんな遅い時間までほんとにご苦労様です…と思いつつ、何度も紙の名称を確認して電話を切り、試しに発注画面に入力してみると…

160ページの次に選択できるのが、170ページ!!

なんでっ!!!
いや、ページ数減らさなくてよくなったのはいーんだけどさ、
そしたら逆に、6ページも足りないじゃん…!
オペレーターのお兄さん、それ教えてよっ!!

こうなったら最終手段。
もしもページが足りなかった場合に私が書こうと思っていた【「本」と「トイレ」といえば!】の、私の大好きな小説のレビューを、25時少し前から書き始めました。
三分の一くらいまで書き進めたところで、トリイさんから連絡が。

「紙の種類はこれで170ページまでいけるんですが、どうやらA5サイズは選択できないみたいです…」

えーーうそ!! そんなことある?!

はっ!確かに私、対応可能の判型は聞かなかった…
聞かなかった私が悪いんだけどさ、でもさ、、
オペレーターのお兄さん…そこ確認してくださいよ…(泣)

ということで、やっぱり4ページ、どうにかして減らさないといけなくなったので、再びトリイさんと相談したところ、

・作品の行間を少しだけ詰めて、ページ数を減らす。
・イラストや写真と、文章の配置を工夫してページ数を減らす。
・見開きのイラストを減らす。

などという案が出たのですが、結局、目次をぎゅぎゅっとつめて4ページを2ページにし、2ページ使っていた写真を文章の中に入れ込むレイアウトに変更させていただき(ご対応くださった著者さまありがとうございました!)、トータル4ページ減らすことができ、160ページに収めることができました…

ふぅ…
ピッタリのページ数にすることがこんなに大変だとは思いませんでした…

最終締め切りはもうすぐそこ

イベント出店に間に合わせるための最終締め切りは翌日19時。
その締切日は、お店の営業が19時ごろまでの予定でした。

そのため、トリイさんがぴったりのページ数にしてあげてくださった原稿を朝までに確認して修正を連絡しておいたのですが、それでもやはり、まだまだ修正がでてきてしまう…

本づくりって、本当に大変ですね。でも、やりがいすごいですね。
最後の最後でページに翻弄されて右往左往でしたが、なんとかあと一息というところまでこれました。

ということで、続きはまた。

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