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自信を持とう!日本人が好きなことは、世界中の誰もが好き!日本人が大好きなラーメンが世界を魅了したように!

自信過剰は禁物だけど自信無さ過ぎはもっと禁物

私はYoutube をよく見るのですが、一時「日本が世界から称賛されている」との内容の動画をよく見ていました。日本人としては気分が良くなりますものね。その手の動画は再生数も概ね多いようです。

しかしある動画で「この海外掲示板で日本が大絶賛されている」とのコメントがあったので、その海外掲示板を覗いて見たことがあります。確かに日本を賞賛するコメントも無いことはないのですが、どう見ても動画で言われるほどの大絶賛ぶりではありません。

「かなり盛ってるな。。この手の動画は他も盛ってるんだろう。」「『日本が大絶賛されている』となればついつい見たくなるし、結果として再生数が伸びるからこの手の動画が多いのだろう」と感じ、以来ほとんど見なくなりました。

しかし、このように疑わしい情報以外にも、
◇ 世界経済フォーラム(WEF)「2021年旅行・観光開発指数レポート」にて日本は1位を獲得(*1)
◇ 米国の大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」の読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード2023」で日本が「世界で最も魅力的な国」に選出(*2)
のような嬉しいニュースも聞こえてきます。

とは言え、海外からのお客様を迎える国際観光地としての日本はまだまだ発展途上にありますし、「観光産業で地域が潤っている」「観光で儲かってる」のような話はまだ聞きません。

従って、現時点では「日本の観光産業のポテンシャルは大きい」とは言えるものの、まだまだこれからが勝負です。外資にごっそり美味しいところを持っていかれる、という悲劇の可能性も十分にあります。

欧米地域のような遠方からの訪日顧客は、富裕層が中心と思われます。一方、日本は比較的貧富の差が少ないこともあり、富裕層が何を好むのかを熟知した日本人は少ないと思われます。

結果として、富裕層をどのようにもてなせば良いのか分からず、このような美味しいお客様層を「外資の高級ホテルや高級レストランに持っていかれる」という悲劇シナリオが頭に浮かんできます。

外国人もラーメン好きだった!

かつて、日本を代表する料理と言えば「寿司」でした。かつて寿司は高級料理で「寿司職人は10年以上の経験で一人前になる」「だから寿司は高い」と言われてきました。

そんな高級品ゆえに日本人も寿司を海外富裕層にも胸を張って提供したり、勧めたりしてきました。

一方、ラーメンは安くて手軽な、言わばB級グルメでした。さらに欧米人には「食べ物をすする」習慣が無く、ラーメン大好きな日本人も外国人にラーメンを勧めるということは決してしなかった。

しかし、ラーメン好き過ぎな日本人はマニアックなまでにラーメンを愛し、中には脱サラしてラーメン店の店主になる人まで現れました。

作り手と食べ手が共鳴し合い、ついにラーメンは日本が誇る食文化最高峰の域に達しました。

日本の外食は今やほとんどがチェーン店になってしまいましたが、ラーメンだけは未だに独立店がひしめき合っています。何故でしょう?

チェーン店が提供する料理は全国的に統一された材料調達、調理手順、味付けによるものと思われます。つまり、ある時点で規格化され、「品質固定・確立」されたものが安定的に揺らぎなく提供されているものと思われます。

しかし、作り手も食べ手もマニアックなラーメンの世界では「品質固定・確立」は許されず、常に進化することが求められています。

あるラーメン店ファンは「あそこのラーメンが時間によってスープの濃さが変わり、多彩な味わいが楽しめる」という普通はクレームになりそうな現象を前向きに捉えられているようです(笑)

そんなこともあり、ラーメンは「チェーン店」化になじまないのだと思われます。ラーメンには店主の魂が注入され、ファンもそれを共有しているようです。

そんな研ぎ澄まされたラーメンは日本人を歓喜させ、今や世界をうならせています。

Youtubeでも、実際のラーメン店でも、欧米人が嬉しそうに、幸せそうにラーメンをすする姿が珍しくありません。

かつてとは違って、ラーメンはやや高価な食べ物になりましたが、未だに高級料理ではなく、B級とは言いませんが、お手頃な食べ物です。それでも世界に愛されています。価格の問題ではありません。

「高級な肉料理や海鮮料理が食べられるなら、ラーメンは食べなくていいですか?」と問われれば、「いやー、ラーメンも。。」となりますよね(笑)

日本人が好きなものは外国人も好き!

ラーメンの話が長くなりましたが、私が言いたいのはこれです!「日本人が好きなものは外国人も好き!」

外国人とか富裕層を特別視したり、遠慮して外資ホテルに任せるのではなく、日本人が喜ぶものを提供すれば、外国人だってアラブの大金持ちだって喜ぶはずです。

もちろん、押し付けは良くありません。それだけで拒絶される理由になります。あくまでSNSなどを通して興味を持った人への提供が基本です。

別記事でも書きますが、欧米では「グルテンフリー」という小麦粉を原料としない食品が志向される傾向があるようです。これに対応すべく、米粉ベースのラーメンなども今後求められるかもしれません。

このブログ記事では、今後ホテル満足度や満足の構造分析をメインテーマにして行きますが、決して「訪日観光客のホテル満足」を分析しているのではなく、「日本人観光客のホテル満足」を分析しています。この分析は「訪日観光客のホテル満足」にも寄与するものと考えています。

つまり「日本人が好きなものは外国人も好き!」という仮説に基づいているというわけです。

もちろん、「日本滞在中も生活スタイルを大きく変えたくない」というニーズもあるでしょう。そのようなニーズにはヒルトンなどの外資に譲る場面もあるでしょう。

しかし、そもそも訪日観光客は日本に興味があって日本を訪れるわけです。欧米から日本にやってきて欧米スタイルの外資ホテルに宿泊したがる訪日観光客はむしろ少数派ではないでしょうか?旅行の楽しさの核心は「非日常」ですから。


出典:
(*1)

(*2)


補足:
◇ 記事で使用されているイラストはDALL-E(chat-GPT)を利用し作成しています。

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