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前編:「将来に迷っていた僕がひとときインターンがよかったと心から言える理由」

ひとときインターンのnote記事を読んでいただいてありがとうございます!10月17日から12月6日までの約1ヶ月半、ゲストハウスひととき・ワークプレイスいとなみでインターン活動をしました土路生知樹(とろぶともき)です!この記事では、「ひとときのインターンでどんな経験ができるのかな」「そのインターンの経験で何が得られるのかな」「将来に悩んでいるんだよね…」という方々に向けて、僕の成長に繋がったこの1ヶ月半についてお話しようと思います。少し長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いください😊


自分の将来を決めることができず、大学を休学

僕は京都の大学に通っていて建築を勉強していました。建築を選んだ理由は、単純に好きだったから、かっこいいから、面白いから。その気持ちの通りに勉強に励んでいましたし、毎日も充実していました。いずれは建築業界に就職すると思っていたのですが、いつの頃からか「本当にその進路でいいのだろうか」と違和感を感じるように。建築に対する違和感は日に日に大きくなり、「建築学生」という肩書きをどうしても脱ぎ捨てたくなってしまいました。

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そして僕は休学をして、京都を飛び出すことに。色々な土地へ行き、色々な大人と出会えば、いずれやりたいことは見つかると思ったのです。春は島根県でのインターン、夏には福島県内の別の団体でインターンをし、ひとときは3箇所目のインターン先でした。


ひとときでのインターン。自由って難しい。

インターンが始まる前、オンラインでの顔合わせの時間で「私たちのインターンでは、土路生くんの『やりたい!』を応援するよ!」と祐子さんに言ってもらい、学生の活動を本気で応援する気持ちがとても嬉しかったのを覚えています。だけどその一方で、ちょっとした焦りもありました。「あれ…そういえば僕のやりたいことってなんだっけ…。」

確かに休学中のいろんな出会いで “面白いこと” をたくさん経験することができました。その地域ならではの観光や、行政、新しい働き方に触れ、世の中にはたくさんの仕事で溢れていることを知り、自分の世界は広がりました。だけど、それらの中に “やりたいこと” は見つけることができずにいたのです。そして僕の “やりたいこと” がイマイチはっきりとしないまま、ひとときインターンはスタートしました。

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インターンが始まり、驚いたのは活動の自由度です。これまで他の場所で経験したインターンでは与えられたミッションに取り組んできましたが、ひとときの活動では日々のお手伝いをしながらも、そのほかの時間は “やりたいこと” へのチャレンジに使うことができるというものでした。これまでのインターン生もそれぞれやりたいことを持ち寄ってそれに向かって突き進む時間をひとときで送ってきたようです。

【いとなみインターン生のnote】


僕も自分の活動をいくつか考えてみました。『人手が必要な時に駆けつけるレンタル土路生』や、『西会津町を通る越後街道についてわかりやすくイラストでまとめた冊子の作成』など。それらは “面白いこと” かもしれないし、この地域の人に喜んでもらえることかもしれません。もし実現できたら誰かに評価してもらえて、褒めてもらえるかもしれない。だけどそれらが本当に心から “やりたいこと” かと言われると素直に頷くことはできませんでした。誰かのためではなくて、自分がワクワクするような “やりたいこと” ってなんなんだろう…。結局、納得のできる提案をすることはできませんでした。

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そんな僕に雄介さんや祐子さん、スタッフの菜緒さんは “やりたいこと” を押し付けることはしませんでした。僕の心に眠っている気持ちを引き出そうと真正面から向き合って、時には夜遅くまで僕の話をひたすら聞いてもらったり…(笑)。誰かのために生きるのではなくて、自分のために生きて欲しいといつも僕に語りかけてくれました。

それでも自分でインターン活動を決められなかったので、雄介さんから活動内容の提案をしていただきました。それがワークプレイスいとなみでの製作活動です。もともとDIYが好きだというお話をしていたということもあり、まずは自分の好きなことに向き合って手を動かしてみる。そして作業をしながら “やりたいこと” を考えてみようということで、いとなみの本棚やハンガーラックの制作活動をしました。

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       【増設した本棚】

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            【ハンガーラック】

特にこだわったのは増設した本棚。「一箱本棚オーナーさんの箱が置けるスペースを増やして、さらにオーナーさんを増やしたい!」といういとなみ館長の雄介さんの要望で窓側に設置しました。自分なりに大事にしたのは、①陽光を遮らず、室内の明るさを確保する。②元からある本棚の持つランダムなリズムを壊さない。③鴨居の下に設置をするから障子のイメージで。この3つを意識して設計をし、施工、設置をしました。

ひとときといとなみのリノベーションを通してDIY技術を習得された雄介さんは、まるで先生のようで、雄介さんから教えてもらったDIYスキルは学び甲斐があるものでした。自分には難しいだろうと思ってこれまで諦めていた作業も簡単に、そして丁寧に進める方法を知ることができてDIYへの愛が深まりましたね(笑)。

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純粋に “好きなこと” を深めていくことで、それが “得意なこと” になり、そしてさらに好きが深まる。それらは “やりたいこと” とは少し違うかもしれないけど、自分の中に眠っているものと向き合うということはこういうことなのかも?と感じることができました。

“やりたいこと” を見つける感覚をなんとなく理解することができたインターン前半の期間。後半ではより濃密な時間の中で自分と向き合うことに。果たして僕は、僕なりの “やりたいこと” への結論を出すことはできるのだろうか?

後半の記事へ続く…


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