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後半:これからの選択肢は自分で選び取る。ひとときインターン生とろぶのnote

ひとときインターンのnote記事を読んでいただいてありがとうございます!10月17日から12月6日までの約1ヶ月半、ゲストハウスひととき・ワークプレイスいとなみでインターン活動をしました土路生知樹(とろぶともき)です!この記事は「将来に迷っていた僕がひとときインターンがよかったと心から言える理由」という前半の記事の続きです。まだご覧になっていない方はこちらを先にお読みください。


モヤモヤは一転してワクワクに


インターン前半を終えて、“やりたいこと” を見つける感覚をなんとなく理解することができた僕にさらなる転機が訪れます。それが11月13日(土)から3週間にわたり開催された東北起業家プログラムであるSSIA(Seed program for Social Innovation Accelerator)プログラム in 西会津です。今回行われたSSIAプログラムでは、西会津地域周辺で活動している参加者の方々のこれからやりたいと思っているプロジェクトや事業に対して、その想いの根源を探るというもの。SSIAプログラムの詳しい内容についてはこちらの記事にて紹介しているので紹介しているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。😊

Day1では、自分を形作ってきた過去の経験を振り返ることで、ワクワクの種を見つける作業。Day2では、ひたすら今の自分の気持ちを深堀りし、Day3ではワクワクのヴィジョンを参加者それぞれが発表していきました。

ワクワクの種を見つけるDay1のワークで僕が過去を振り返って見えてきたのは自身の弱さ。これまで、進学による環境の変化でしかワクワクとモヤモヤが湧いてきていなかったことや、今も周りの環境に流れる空気に合わせようとしすぎてしまうこと、他人とすぐに比較してしまうこと、自分の気持ちを言葉にするのが苦手であることが見えてきました。最初は「ワクワクの種を見つけるためのプログラムなのに、どうして僕は弱さばかり出てきてしまうんだろう…。」と少し落ち込んでしまいましたね。

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Day1やDay2を終えた後、日常生活でも自分の弱さばかり気にしてしまうことが続きましたが、いつの日からか自身の心のある変化に気づきました。それは自分の弱さが見つかることが嫌ではなくなってきているということ。それはとても不思議な感覚でした。これまでモヤモヤという大きな影に怯えていたけれども、モヤモヤを形作っている弱さ一つ一つを明らかにしていくことで影の正体を掴むことができ、その正体は意外と怖いものではなかった。そんな心地でした。

その意識に気づいてからは、弱さを受け入れることが少しずつできるようになっていき、これまで失敗だと思ってしまっていたような出来事も一つの経験で、学びだったなと思えるようになったのです。

そしていろんな弱さを受け入れられるようになって初めて将来に対して前向きになれるような気持ちを味わうことができ、想像するだけでワクワクとするようなヴィジョンを見ることができるようになりました。

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そして、Day3の発表ではこんな自己紹介から始めました。
「僕は自分の本音を話そうとすると泣き出しそうになってしまう。そんな弱さを持った人間です。」背伸びをした格好をつけた様な自分ではなくて、弱さだらけの自分の言葉でお話をしたかったのです。

宣言した僕のヴィジョンは
「子供たちと心で会話をし、その気持ちに応えることができる大人になる」です。

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“やりたいこと” が見えてきて変わった意識

SSIAプログラムを終えてインターンも残すところあと10日程度。「成長をするために何事も経験しておかなければならない」という意識から「自分のやりたいことを実現するためにできることをしよう」と思うようになり、短い期間ながらもその後2つのチャレンジに取り組みました。1つはワークプレイスいとなみのinstagramの毎日投稿、もう1つは参加者さんを1人だけお招きしたDIYイベントの企画と実施です。

どちらにも共通してある目的のために行いました。それは自分が素直に感じていることや興味を、なんのために、誰に伝えるのか考え、その考えを元にして行動してみるということです。僕のヴィジョンである「子供たちと心で会話をする」ということのために、まず自分から心を開く。そして伝えたい言葉の先にいる相手がどんな人なのかをイメージし、どんな伝え方をすると、相手に届くのか。それらのことを実践しながら考えたいと思いました。

いとなみのinstagramの毎日投稿

いとなみに行ってみたくなるような投稿とはどんなものだろう、画面越しにみてくれている人はどんな人だろうと想像しながら試行錯誤を繰り返しました。


【初期の投稿】

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画像1枚目は初期の頃の投稿です。誰に伝えたいか、その投稿でどう感じて欲しいかいまいちわからない内容ですよね。そこから少しずつですが届けたい相手をイメージできるようになっていき、

【共感してもらいたいと意識した投稿】

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この投稿は雨音を心地よいという僕の気持ちに共感してくれた方へ向けて、いとなみの心地よいワークスペースを創りたいという気持ちを感じて欲しいと考えたものです。
「いいねの数」だけが全てではないと思いつつも、みなさまからの「いいねの数」は「共感してもらえた人の数」であり、「応援している人の数」、「自分の投稿が届いた人の数」でもあると思っています。まだまだSNSを使いこなせているとは言えないですが、思いを届けたい相手への伝え方のコツを掴むことはできたと思っています。

参考図書はゆうこすさんの「共感SNS丸く尖る発信で仕事を創る」。発信のテクニック的(いいね数の増やし方など)な学びというよりも、応援をしてもらえるような投稿とはどういうものなのか、どんな応援をされたいのかについて勉強することができました。


参加者一人だけお招きしたDIYイベント

もう一つのチャレンジは、参加者を一人だけお招きし、コーヒードリップスタンドを製作するDIY体験イベントを開催しました。いとなみinstagramの毎日投稿では自分のイメージした誰かに伝えることを意識しましたが、このイベントでは自分の好きなことであるDIYをテーマに目の前の一人の参加者と向き合い、ワクワクしてもらうことを目的としました。

【製作するコーヒードリップスタンド】

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そのため、ネットや雑誌に載っている内容をそのまま伝えるような内容ではなく、これまでDIYにあまり触れてこなかったその人が思わずDIYを始めてみたくなるように、楽しさを伝える様な内容を考え、準備を進めました。

【DIYイベントのために用意をした資料】

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そして、イベント当日。想定していた行程通りにならない場面も所々ありましたが、それがDIYであり、それが体験というものだと参加者さんと協力し合いながら完成させることができました。

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参加者の方からフィードバックをいただいた時、第一声に「楽しかった!」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったですね。楽しいと感じてもらえるように先生と生徒のような形ではなく、一緒に一つのものを作り上げる内容にして、達成感を共有できたということがよかったのかなと思います。

だけど、きちんと参加者のその人に向き合えていなかったなという反省点も。
DIYをしてみたいけど、なかなか始めることができないという人にとってのハードルは機具の扱い方がわからないというところだと思っていました。DIY機具はとりあえず買ってみることができるほど安いものでもないですから、一度使ってみる体験をしてもらうことでDIYを始めるまでのハードルが下げ、DIYをやってみたいというワクワクを感じてもらいたかった。
しかし、その人にとってのDIYへのハードルはそこではなく設計部分だったみたいで、体験後に次に自分で製作をやってみたいと思えないとのことでした。設計部分から一緒に考えるような体験だったら違う感想がもらえたのかもでしたね。まだまだ参加者のその方と向き合うことができていなかったのかもしれないと思えたいい経験ができました。


これからの選択肢は自分で選び取る

“やりたいこと” がわからなくて休学をし、これまでの経験から何か答えを出さないといけない。いろんな方々と出会う中で将来の選択肢が増えていくけども、増えていくばかりでその中から選び取ることができない。そんな焦りがある中で、ひとときとは出会いました。

僕がひとときで得られたことは、将来の選択肢を自分で選び取る力を身につけたことです。世の中にはたくさんの職があって、生活があって、それらを組み合わせると選択肢なんて無限にあります。その中でどの選択をしていくかは、自分の心の声を聞き、自分のありたい姿に向かって進むだけだと教えていただきました。

とても単純なことかもしれないけれど、僕の中では複雑に絡まり合っていたのです。

ひとときのインターンを通して僕は自分を「整える」経験をすることができました。


いとなみイチオシ本 “beの肩書き”

僕の背中を押してくれたのは出会えた方々だけではなく、いとなみにある本でもありました。

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こちらの「beの肩書き」という本。いとなみに寄贈していただいた本の一つで、雄介さんとお話をしていた時に話題に上がった本でした。

一般的に使われている肩書き(本の中ではdoの肩書きと言われています)は自分と他者とのコミュニケーションをより円滑にするため、自分のことについて端的に知ってもらうための糸口となる便利なものですが、肩書きに対する先入観からつい相手からレッテルを貼られてしまったりすることもあります。肩書きは自分を表す一部分かもしれないけれど、それだけでは自分の全てを表しているとは言えない。そんな場合に、自分がどういう人間かということを表す「beの肩書き」という考え方が活きてきます。

どんな仕事でどんな環境で働いていても「beの肩書き」さえ変わらなければ、自分らしくあり続けることができるということをこの本で知り、就活を控えた学生であるこの時期に自身と向き合うことがいかに大切であったか学ぶことができました。


最後に

雄介さん、祐子さん、菜緒さん。何からお礼を言えばいいのかわからないくらいにたくさんのものを3人からもらいました。

「繕ったりしなくても、ありのままの土路生君でいいんだよ。」

そんな言葉をかけてくれるひとときには、素直な心でいられる時間と空気が流れていました。

これから先、なかなか自分のありたい姿に向かって進めなくて、なんでうまくいかないのか悩み、自分のことが嫌いになってしまうことがあるかもしれません。そんな時にきっと思い出すのはひとときで過ごした時間だと思います。

いつの日か、ひとときに帰った時「これが今の僕なんです。」と言いたい(笑)。

これからワクワクが盛りだくさんなひととき。そして僕にとっても大切なひとときを一人のファンとして仲間として推し続けていけていきます。

1ヶ月半ほんとにお世話になりました。ありがとうございました。


土路生知樹

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