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Link導入事例◆京丹後市立弥栄病院「SPD外部委託業者と手術物品リストを共有、迅速な補充でへき地医療を支える」

2023年3月から医療機器・資産管理システムHITOTSU Assetを利用している京丹後市立弥栄病院は、医療業界横断コネクトツールHITOTSU Linkを実証フェーズのころから利用しています。院内では臨床工学技士と手術室看護師、院外では2社とのコミュニケーションにHITOTSU Linkを活用している同病院。HITOTSU Linkの運用の工夫や成果を、臨床工学科の伊藤嘉晃さんにうかがいました。
(2024年2月21日開催のウェビナーの内容を基に再構成)

HITOTSU Link導入の効果・今後の期待

1.チャットコミュニケーションの良さである「迅速」「確実」を実感した
2.物品リストを写真で共有し、リストアップの手間や転記漏れ・ミスをなくせた
3.物品補充までのリードタイムを短縮でき、代理店の業務効率化と医療提供体制の維持に貢献できた
4.看護部や診療技術部門、事務部にも展開していきたい


当科では現在、院内外のコミュニケーションにHITOTSU Linkを利用しています。院外に関しては、当院のSPDを委託している増田医科器械(本社:京都市伏見区)と、心臓カテーテルやペースメーカー関連機器の納入業者である京都医療設計(本社:京都市山科区)と接続しています。

見積もり依頼や修理依頼が迅速かつ確実に

増田医科器械は、2名のスタッフが当院に常駐していて、医療機器・資産管理システムHITOTSU Assetにもかかわっていることから、HITOTSU Linkの実証フェーズからご協力をお願いしています。

増田医科器械とのやり取りでは、従来は主に電話連絡で故障機器の受け渡しや見積書、カタログなど依頼していましたが、なかなか時間が合わず、会うまでに苦労することがしばしばありました。それがHITOTSU Link導入により、情報伝達が一発で完結するように。修理依頼に関しては写真を添付して故障の詳細を伝えることができるようになり、大幅に改善しました。

Link導入による増田医科器械とコミュニケーションの変化
当院と増田医科器械とのルーム一覧

オペ室看護師-SPD委託業者の情報共有にもLinkを活用

また当院では、オペ室看護師も共有アカウントでHITOTSU Linkを使えるようにしています。オペ室看護師と増田医科器械との連絡についても、従来は電話連絡が主体でしたが、Link導入によりお互いに手が空いたときに要件を伝達・確認できるようになったと好評です。少し特殊な運用ですが、手術で使用する持ち込み医療器具の一覧をLinkで共有し、手術準備時の確認に役立てています。

片道2時間・2往復もかかっていた物品補充がLink導入で半減

HITOTSU Linkを導入したもう1つの企業・京都医療設計は、主に心臓血管カテーテル業務に関して電話やメールでやり取りしていました。コミュニケーションツールを一本化する目的で、当科がLink利用にある程度慣れた段階でお声がけしました。

当院がある京丹後市は京都府の最北端に位置しており、京都市にある京都医療設計の本社からは車でおよそ2時間。電話やメールではCEによって伝える情報・伝え方にバラつきがあり、京都医療設計の担当者がまず当院の使用物品を確認するのに1往復、補充にさらに1往復と、物品の在庫補充にかなりの時間がかかっていたのです。

それがHITOTSU Link導入によって、京都医療設計の担当さんがスムーズに物品を確認し納入できるようになりました。物品リストは、カテレポートシステムの画面をタブレットなどで撮影し、Linkでそのまま送付することで、逐一テキスト化する手間と、転記漏れや製品名の転記ミスのリスクを削減。また、院内に「定型文」というルームを用意し、カテやペースメーカーチェックの項目をテンプレート(ひな形)として用意しておき、コピー&ペーストで活用できるようにしました。

これらによって、従来2往復要していた物品の確認・補充が1往復で済むようになり、2時間も浮いたのです。緊急カテの実施時など、“物品がない”という状態を短縮できたことは、医療の質を保つ上で非常に大きな意義がありますので、こうした成果について学会発表したいと考えています。

院内のルーム一覧

院内コミュニケーションにも利用拡大、将来的には系列病院とも

これまで臨床工学技士と院外2社との活用事例をご紹介しました。最後に、院内での利用場面として、臨床工学技士とオペ室看護師とのやり取りをご紹介します。

臨床工学技士からは、新たに納入された機器の情報や勉強会の日程を連絡したり、オペ室の予約が入る以前に手術情報が分かった場合に時間と内容を連絡したりしています。一方、オペ室看護師からは、機器の配置提案や、救急外来での人工呼吸器の使用情報などを連絡いただいています。オペ室看護師とのLink運用は、まだまだ定型化できていませんが、まずは慣れてもらい便利だと感じてもらうことを優先しています。

今後は、オペ室以外の看護部や他の医療技術部門、事務部など、院内の各部署にLinkをどんどん広げていきたいと考えています。また、系列病院である京丹後市立久美浜病院との連絡手段としてもLinkを活用したいと思っています。久美浜病院には常勤の臨床工学技士がいないため、SPDとの医療機器トラブル対応や、医療機器研修の打ち合わせなどに活用できるのではないかと考えています。


京丹後市立弥栄病院でのHITOTSU Asset導入事例インタビューはこちら→「添付文書自動取得や修理の進捗管理で業務効率アップ」


HITOTSU Link/Assetの詳細資料はこちらからアクセス・ダウンロードいただけます。
医療機関様向けHITOTSU Link/Assetリーフレット(Link Xプラン記載あり)
企業様向けHITOTSU Linkリーフレット

医療機関様のHITOTSU Link/Assetのお申込みはこちらからいただけます
Asset無償トライアル https://forms.gle/FHZv8Qj6PqGfAApw8
Link(医療機関は無償)https://x.gd/gTnAU

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