見出し画像

生きることは綺麗事じゃない 自分の持って生まれた課題

15年の義母との同居生活は私にとってとても苦しいものでした。実の親でも共に暮らすといろいろ良いことも難しいところもあると思うんです。義母となるとなおさら、気を遣いますし、遠慮します。

私は元来、人と争うことが嫌いな平和主義で、相手を怒らせないように八方美人になったり、相手を傷つけたくないので自分の気持ちを偽ったり、目上の人に逆らっては行けない、と教えられてきたので、どんな理不尽なことにもぐっと耐えてきた人生でした。

思えば小中学生の時には先輩に目をつけられ、中高生になると、目立つ、とか気に入らないとか、生意気と因縁をつけられて部室によびだされたりしていました。パンチパーマやボンタン、リーゼント、のつっぱり、ヤンキー、ビーバップハイスクールが流行った時代だったのもあるかもしれません。

20歳前後には門限に厳しい父親とよく喧嘩して、激しい取っ組み合いをしたことも何度かありました。

就職してからは上司に恵まれず、仕事を押し付けられ、一生懸命に得た成果を全て持っていかれ、挙げ句に他の人の足を引っ張るなと濡れ衣を着せられ悔し涙を流したこともありました。

そして結婚したら義母、義父との同居生活で苦しみました。そこでやっと気がついたのです。「これは私に課せられた課題なのだ」と。

目上の人とのコミュニケーションを円滑に行う


それが私のクリアしなければいけない宿題。逃げたり、意見を言わずに黙ったり、するのではなく、目上の人にもちゃんと自分の意見を言う。これは私にとってはとても勇気のいることでした。

人は皆自分は正しい。と思って物事をしています。自分の価値観でものを見ています。

それと違った意見を言われた時、「そう言う考えもあるよね」と受け入れることもあれば、そうでない時もありますし、相手と意見が違う時には少しの摩擦が生じます。

平和主義の私は同じ家に住む、義母や義父とは本当の親子のようにわかりあい、なんでも言い合える関係で支え合って楽しい日々をおくる日々を夢見ていました。が現実はそうはいきませんでした。

けど長い年月が経つにつれ、私も図太くなっていきました。不満が溜まって爆発。夫や義母、義父にも自分の思いをぶつけるようになっていきました。

まぁ、あれです。嫁、姑のバトルぼっ発 です。
バトルの後は家の雰囲気が最悪になりますし、重苦しい空気が数日続くのでやってしまった後悔や反省もありましたが、私もうつやパニック症状や不眠に悩まされましたし、もう、生きるか死ぬか、じゃないですけど、結構ギリギリの線まできていました。

そのストレスは脳にも影響を及ぼしていた事が後になってわかりました。

note の「ひつこい膝腰の痛みは脳から?」にも書いています。

人は結構ギリギリ、めちゃくちゃ悪くならないと変われないとこがありますよね。

行くとこまで行ってしまって、落ちるとこまで落ちてしまって、やっと気がつく。目が覚める。

最悪なんですけど、やっと変われる時がくる。という経験、ないですか?

私の場合、そのバトルでひと皮むけた といいますか、本音をぶつけることによって、相手の本音を知れた。相手を揺さぶることができた。と思っています。

生きることは綺麗事じゃない。魂と魂のぶつかり合いでお互いが成長する。と学びましたし、嫌悪や恨み怒りを持ったままではお互いに成仏できないと気付かされました。

義母が亡くなって49日まで毎日家族でお経をあげました。おかんきを毎晩唱えながら「いたらない嫁ですみませんでした。私はお義母さんに孫の顔を見せることくらいしかできませんでしたが、少しでも良いところへ成仏していただけるようにご供養は続けさせていただきます。」と心の中で念じていました。

義母が亡くなったからといって、すぐにマイナスな感情が消えて無くなるわけではありません。仏壇にきれいな花を供えたり、お線香を焚いて、お経を唱えたり、時間をかけて自分の心と向き合ってきました。

すると段々に心が軽くなっていき、今では義母に恨みも嫌悪も怒りもありません。私の義母に対するマイナスな感情はきっと成仏しました。義母も私からの念が取れて軽くなり、一段良いところへいかれたかもしれません。

お経は故人にとってとてもありがたいもので、お経は故人を救う。そして「お経をあげてくれてありがとう。」という先祖の思いが、こちらにかえってくる。
それが功徳だと思います。

先祖に感謝の気持ちを伝えること、お墓参りやお仏壇に手を合わせてお経を唱えたりすることは、やはり大事で、先祖が浮かばれると子孫も平穏無事。なのかなと思います。

長くなってしまいましたので、義母に誘われた世界、不思議体験については、次に書きます。すみません。

読んでくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?