仕事ですから、電気が関係すれば色々な場所に行かざるを得ません。
そんな中で、「うぉ！」とか「ウゲッ！」という状況に直面したお話をします。
なので、読むか読まないか、見るか見ないかは自己責任でお願い致します（笑）

ケース１…かじっちゃった？

数年前、都内T邸での出来事です。
T邸には、家電量販店にはなかなか置いていないビルトインのオーブンレンジを納品しました。それと共に、オーブンレンジのための専用ブレーカーの増設工事をしました。

それから数年後、再度連絡がありました。
どうやら電気的に不安な状況が生じているとのこと。
お宅に伺って驚きました。
オーブンレンジの下のカバーを開けてみると…

どうでしょう、見事なかじりっぷりではないですか！
ねずみが電線をかじると聞いた事はありますが、ここまでかじるもんなんですね。
げっ歯類であるネズミの歯は一生のび続けるそうです。
なので、歯を削るために柱や壁、そして電線までもかじってしまうようです。

幸いな事にACコードは無事でした。
（これやられたらショート！）
アース線は新しいものに付け替えました。

その後、ネズミは駆除されたようで安心しました。

ケース２…照明が点灯しない

次は東京都文京区で事件発生です。
ダクトレールのスポットが点灯しないので見てほしい、という依頼でした。

現地に到着すると、工務店の方が「このピアノの上のスポットライトが2灯、点灯しないようです。この通り、スイッチをオンオフしてもつきませんよね」と、カチカチスイッチをいじっています。

まず疑うのは、球切れです。
そんな事で電気屋さん呼びます？と思うかもしれません。
私もそう思います（笑）
でも確認のため、隣の部屋のダクトレールに2灯のスポットライトを差し込みます。
スイッチを入れます。点灯しません。
はい、球切れ確定！
家主の奥様は、型番を確認して、すぐにアマゾンでLED電球をポチッとされていました。

でも念のため、ダクトレールに電気がきているかも確認してみました。
テスターを使って、100Vきていれば、完全に球切れと言い切れます。
スイッチをオン。
（あれ？電気がきていない…）

次にスイッチをバラして、100V電源がきているか確認します。
チェック。確かに100Vきています。

（という事は、スイッチからダクトレールにいっている電線が切れている？もしそうなら、これは厄介だぞ…でもそんな事あるかぁ？）

次に、スイッチからダクトレールにいっている電線の導通をチェックします。つまり、断線していないかを確認するわけです。

チェック。（導通していない！最悪のパターンだ…）
これには困惑しました。
断線されている電線は天井や壁の中に配線されています。しかも通常は動かないように固定されているので、線だけ抜いて取り替えるなんて事は200%不可能です。

（さあどうする、どうする、ヒツジデンキ…）

全集中しているその時、ふとピアノの右の廊下に目がいきました。
そこの壁に、ひっそりとスイッチがあります。
（このスイッチはどこの照明のスイッチだ…？）
ダクトレールにテスターを付けて、そのひっそりスイッチをオンにすると、100Vキターーーーーーーーー！

結論から言うと、工務店の人も家主さんさえも、ピアノの上のダクトレールのスイッチを別の照明のスイッチと思い込んでいただけでした。（マジか…）
で、思い込まれていたスイッチは隣の部屋のダクトレールのもので、そこには照明がついていなかったので、それもあって勘違いが発生してしまったのでした。
ちゃんちゃん。

ケース３…スマートメーター移設したら

神奈川県某市でスマートメーター（いわゆる電気のメーター）の移設を依頼されました。
スマートメーターは通常建物の外壁面に付いていますが、このお宅は電線が地中埋設されていて、家から少し離れた金属のボックスにスマートメーターが入っていました。
で、金属ボックスごと取っ払って、電線も切って、メーターを移動するという流れです。
庭にあるこれをどかす事で、お庭の有効活用が主な理由だそうです。

とりあえず、１時側と2次側の電線を根本から切れば、ボックスは重機に乗った外構屋さんが取ってくれるという段取りです。

早速、電線を切ろうかな〜と思っていたら、、、、

なんと、ボックスの中には何かのタマゴが大量にあるではありませんか！
（うげー！気持ち悪い！）
タマゴに限らず、虫が大量とか、とにかく同じ物が大量にあるって気持ち悪いですよね…

ココロを無心モードにして、通常の2倍のスピードで作業しました。
電線を保護するエフレックス、引き込み線、アース線、弱電系の線など全部切断して、「外構屋さん、宜しく〜」って。

画像がボケているのが幸いしてか、少し気持ち悪さが軽減されている？

以上、3つのちょっと驚いた事でした。
お食事中の方がおられたら、ホント申し訳ありません。
このタマゴ、何のタマゴかご存知の方がおられたら教えて下さいませ。