柳田國男の「橋姫」を脱線する#2『山梨県市郡村誌』『甲斐口碑伝説』
はじめに柳田国男の「橋姫」を、その出典をいちいち辿りながら読んでいます。
前回は、議論の中心となる話として、大橋で猿橋の話をすると怪異があり、猿橋で大橋の話をしても怪異があること。その怪異の内容は、女が出てきて、「もう一方の橋へ手紙を届けてほしい」という、手紙の内容を盗み見ると「この男を殺すべし」と書かれていたので、書き換えて届けたところ、助かったという話でした。
03.その変形05
国男は内容の不整合性こそが、創作ではない証拠だと言います。
「この男を殺すべし」と書