【R6.4.27】ユニコーンSの予想

【予想印】

◎9サトノエピック
〇4ミッキーファイト
▲10エイカイソウル
△5ラムジェット
 サクッと予想印から、これで行きたいと思います。

【予想の概要】

 条件替わって京都1900で行われるユニコーンS。今年からダートは路線が整備されて、今週の水曜に行われた羽田盃を第一冠目として、東京ダービー、ジャパンダートクラシックと続くダート三冠が創設されましたが、ユニコーンSはその二冠目、東京ダービーの前哨戦であり2着以内の馬に優先出走権が与えられます。
 今年の変化を踏まえてこのレースを考えるときに重要なのは、このレースで優先出走権が取れるというよりは、東京ダービーがクラシック2冠目であり、既に3歳世代限定のJpn1が行われているということかなと思います。
 これまでならば、JRA所属のダート馬としては基本的にこのユニコーンSが最初の世代限定重賞。早くからデビューして海外を目指したり、2歳の時点で2歳優駿を狙ったりしていない世代の有力馬たちがここでぶつかるという構図だったので、レベルの高い馬が集まりやすい番組でしたが、今年は年明けからブルーバードカップ、雲取賞、京浜盃など羽田盃の前哨戦にも中央の有力馬が出走しているので、そこで既に賞金を積めている馬は出てきておらず、更に時期が変わって4月末になったことでまだNHKマイル前でもあり芝マイルからの路線変更組もおらず、兵庫CS、青竜S、鳳雛Sなどもまだ行われていないので世代のハイレベル戦を経由してきた馬も必然少なくなり、出走馬の大半を全勝1勝Cの馬が占めるかなり難解なレースに姿を変えている。
 前走のレベルにばらつきがでる条件設定になったからこそ、ここで一気に相手強化になる馬も多く、前走自分で競馬を作って楽に勝ち上がってきた馬よりは、相手に合わせながらでも勝ち切った馬や、そもそもハイレベルなレースを戦ってきた馬を評価したい。

 あとは1900の基本的な狙い方。
 求められるのはポジション取りと決め手。
 スタートからコーナーの入りまでが400m近いということで先行争いは激しくなりやすく、ペースは流れやすく、勝負所に差し掛かる前の残り5F~4Fの地点で上り下りとかなりタフなコース設定なので、基本的にはかなり追走力が無ければ前の馬が苦しくなる以上に後ろの馬も足を溜め辛い。
 また、ラストの直線329mが平坦で減速要素が無いため、前に行った馬がそのポジション優位だけで粘り込むということが難しく、ある程度ポジションを取った上で最後の直線でも早い上がりでまとめる必要がある。かなりタフな道中をこなしてきた上でラスト決め手勝負になるかなり総合力が求められるコースなのが京都1900かと思う。
 それゆえに、ダートらしいパワーなどよりも血統的に芝の要素も入ったようなサンデー持ちの好走が多く、今回もそこは狙っていきたい。

 そんな視点を持ったうえで選んだ各馬の評価へGO!

【各馬の評価】

◎サトノエピック
 ダートに変わってからは2戦2勝と底を見せておらず、前走は距離を短縮しての中山1800の1勝クラスで2走前の逃げる競馬から控えての中団からの競馬に切り替えたうえで上がりを使っての勝ち切りと好内容。
 2走前は東京2100で楽に逃げて上がり36.9と使える決め手があるところを見せており、前走は稍重だったとはいえ前に馬がいて砂をかけられるのも苦にせず走ることが出来ており、ダート適正の高さを感じさせた。
 ラスト1000mのラップが12.4-12.5-13.3-12.9-13.1と道中でスピードが上がったが故の消耗戦でかなり差馬に有利だった流れを前目で流れに乗りながらコーナーでは持ったまま。2着の馬が早めに捲ってきてスムーズにスピードに乗っているのを完全に踏み遅れたところから楽に差し返しており能力に奥の深さを感じさせた。
 今回初遠征ではあるが、サリエラと一緒に栗東滞在しており輸送の不安は無く、最終追切ではサリエラをあおって先に抜け出すほどの走りを見せており、スピード能力の高さは疑うべくもなく、国枝厩舎にしては珍しく土曜にも坂路で55.8から終い12.8の加速ラップを入れるなどこなしてきたメニューの質の高さも目を引く。ストライドが大きく直線での決め手比べならばこのメンバーに入っても見劣りしない。
 更に血統も良く、母はケンタッキーオークスで2着など、米ダート重賞で実績を残したランドオーバーシーでこの馬自身ダート替わりで変わり身を見せたのもうなづける。父キタサンブラックも京都ダートとの相性は悪くなく、直線が長い中京、東京で成績が良いように、決め手の活きる条件ならば狙いやすい。
 これだけ狙いたい条件が揃っていながら、ムルソー、ミッキーファイト当たりの影響でオッズもそこそこついてくれそうならば、この馬から狙っていきたい。

〇ミッキーファイト
 人気2頭から狙うならばこっちですね。断然こっちです。
 前走の中山1800を1.52.5で勝利しているのは2歳レコード、それを良馬場で出しているというのはエグいの一言。
 逃げたら強いでおなじみのブルーサンが逃げて自分の形を作ったにも関わらずそれを3番手から捕まえて突き放したのは明らかに重賞級のパフォーマンス。調教映像を改めて見ても四肢のバランスが非常に良く、しっかり地面を捉えてぐんぐん加速する走りからははっきりと素質の高さを感じさせる。
 枠も良く、馬券外に飛ぶ姿があまり想像できないが、オッズ的に単勝で狙うには妙味が薄いので対抗まで。馬券の軸に最適なのはここ。

▲エイカイソウル
 前走は阪神1800の1勝クラスを勝利ではあるが、今回出走のクロドラバールを差し切れず同着で2頭勝ち上がり。
 1000m通過が1.03.8とかなりのスローペースで完全に前有利の展開だったが、コーナーでは外6頭目ぐらいをぐるっと回しながら直線上がり37.1の上り最速でギリギリ間に合ったのは能力の無い馬ではできない。
 ある程度の先行力と決め手を持っているというのはやはり京都コースでは狙いやすく、実績的にも新馬戦を京都1800で大楽勝、2走前にも上がり最速を記録しているなどこのコースとの相性は良さそう。
 前走比でかなりタイトなペースになりそうな分それに対応できるかどうかがカギではあるが、上手く流れに乗りながら息を作ることが出来れば十分チャンスはある。このオッズならば高めに評価して狙いたい。

△ラムジェット
 前走レベルで言えばヒヤシンスSが頭一つ抜けている。
 1勝C、未勝利以外だと伏竜SかヒヤシンスSしかいない今回のメンバーですが、伏竜Sのラップはあまり目立たず、スローからのロンスパ戦での差台頭決着と今回求められる内容からは少しずれる。
 一方でヒヤシンスSはかなりのハイレベル。前半3Fが12.2-10.9-11.5の34.6とハイペース。そのまま最後までラップ衰えず12秒台前半が続くかなりの追走力とトップスピードを求められた厳しいレース。最後方から末脚を伸ばした分展開的には恵まれた面もあるとはいえ、抜けた上がり最速の36.1で勝ち切ったのは評価できる内容であり、ヒヤシンスSの次走は好走している馬もかなり多いので価値ある1着と言える。
 脚質的に京都では恵まれ辛い後方からの競馬になりそうな分△まで評価は落としたが、差し脚の鋭さだけで届く可能性が十分あるのでこれ以上は評価を落とせない。

消ムルソー
 消します、ダートに変わってから2戦2圧勝と強くは見えますが、倒した相手はいずれもそこまで強いとは言えず着差をそのまま評価はできない。
 前走川田騎手に乗り替わりで逃げたというのも引っ掛かるポイントであり、基本的に前に行ける馬でも番手あたりに収めて競馬を教えることの多い川田騎手が内枠で自然な逃げだったとはいえ、有望な馬で逃げを打ったというところから、逃げなければならないのか?という懸念あり。
 前走の12.6-11.2-13.4の前半37.2でも逃げられたというのはかなり展開的にも恵まれている感が強く、今回逃げられない競馬になった時にもろさを見せる可能性もあるんじゃないかなと思う。
 オッズ的にもこの馬とミッキーファイト+1で決まってしまうとお寒い配当で当たっても仕方ない感じになってしまうので、そういった要素も含めて今回はバッサリ切って馬券を組みます。

【まとめ】

 今回は描きたい要素少な目なのであっさり目な予想ですが、サトノエピックに期待しつつ、ミッキーファイトには逆らえないので絞った馬券で良い配当にありつけるよう狙っていきます。
〇単勝 サトノエピック
〇ワイド 9-4.5.10
〇3連複 4-9-1.3.5.8.10.15.16
〇3連単 4.9-4.9-1.3.8.10.15.16
 基本的にはサトノエピックとミッキーファイトの2頭軸、何が起こるかわからないのが競馬なので、ミッキーファイトが崩れてサトノエピックが勝った時に単勝を持っていないのはあり得ないのでしっかり単勝は抑えたうえで、この2頭の馬連を狙うよりはオッズ的に断然3連単なので、1、2着を2頭で固定して高め狙い。そんな感じでユニコーンSは楽しみたいと思います。
 今週こそ事故が無い週末になってほしい。全人馬無事に!!

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