【R6.4.6】阪神牝馬Sの予想

【逆らうかどうか】

 抜けた1人気になりそうなマスクトディーヴァ。小頭数ということもありなかなか馬券外はなかなか考えづらいところではあるが、馬券的にどう扱うかが今年の阪神牝馬Sに参加するにあたっての肝。
 逆らわないならばマスクトディーヴァを1着に固定して絞って勝負。
 逆らうとしたら逆らい方の選択肢として、2.3着に固定するのか、馬券外の可能性まで含んだ組み立てにするのか。
 能力的にはマスクトディーヴァが一枚上かなとは思ってしまいますが、今回のメンバー構成、そしてこの阪神牝馬Sというレースの質から逆らえる可能性があるのか、そこをしっかり考えていきます。

【早い上がりが求められるレース質】

 牝馬限定戦の阪神1600mということで、例年スローからの瞬発力勝負にはなりやすい。稍重だった昨年でも1~3着は34.1か34.0の上りは使っており、良馬場で行われる今年はそもそもトップスピードの限界値的に33秒台中盤あたりが出せなければその時点で足切りになる可能性は高い。
 また、スローの展開だと、全体的にみんながみんな早い上がりを使うことが多いので、中々後方からでは勝ち切るのが難しく、1600mで行われた2016年以降の8年間で上がり最速を記録した馬が勝利したのは重馬場だった2017年、1人気ミッキークイーンのみ。あとは後方からだと差さっても2着までなので、33秒台中盤程度のは最低限出せることを前提としたうえで、ある程度前目にポジションを取ってから足を使える馬を選ぶ必要がある。

【今回のメンバー構成から考えても】

 今年のメンバー構成を見てもスローになる可能性は高いでしょう。
 前に行く馬がおらず、脚質的にも積極的に前に行きそうなのがモズゴールドバレルかゴールドエクリプスくらいなもの。あとは逃げ馬不在のメンバー構成を見て典さんとモリアーナが奇襲的に前に行こうとする可能性があるかどうかくらい。
 基本的にはスローからの瞬発力勝負になる可能性がかなり高く、スタートからのポジション取りは重要になりそうで、あまり後ろになると能力のあるなし関係なく物理的に届かないという可能性が高そう。
 ジョッキーのメンツ的にもスローの展開をつついてつついて流そうとする馬はいなさそうで、それぞれに過去にある程度の上りを使った実績を持っていることから全頭合意の上でスローからの直線勝負が濃厚。

 つまり何が言いたいかというと、ポジションと直線の進路どり一つでどうにでも紛れそうな展開、レースが予想されるので、そこをフックにマスクトディーヴァに逆らった馬券を組みたいと思います。

【予想印】

◎10モズゴールドバレル
〇1マスクトディーヴァ
▲2ゴールドエクリプス
△11ライラック、3テンハッピーローズ
 これで行きます。

【各馬の評価】

◎モズゴールドバレル
 ある程度のポジションを確保できて、切れ味勝負でも上位に取れると今回狙いたい要素をメンバー内で最も満たしている
 8枠に入ってしまったのは嬉しくは無いが、先行手薄な小頭数ならばむしろ包まれる可能性がなくなるのはプラスにも取れる。前に行くために足をそこまで使わされることもなさそうなので気にせず本命。
 キャリアハイの上りは32.5とメンバー内でも光る実績。それでいて上がりがかかる展開でも結果は出せており、幅広い展開に対応できる地力の高さがある。
 前走の内容も良く、OP入り初戦で距離短縮ローテとなったが果敢に先行、ベストとは言えないタフな馬場コンディションで前半45.8を4番手先行は流石に厳しく、直線ではキレ負けの形で8着まで。
 今回は距離延長ローテかつこのメンバー構成でこの舞台ということで確実に追走は楽になり足を溜めやすい。
 先行して前に馬を置かずとも折り合いをつけるのが上手い藤岡騎手に手が戻るのも非常によく、一つ前のポジションからマスクトディーヴァを出し抜くける可能性が最も高いのはこの馬。

〇マスクトディーヴァ
 単勝を買う妙味は全くないが、モレイラ騎手で最内枠だと馬券外に取りこぼすイメージが全くわかずこれ以上は評価を下げられない。
 前走は東京新聞杯でゲート開かず最後方から、道中で押し上げてかなりロスが大きかったと思うが流石に能力を見せる形で着差の少ない6着までこれたのは評価を下げる内容ではない。
 かなり時計が出る状態だったローズSでの33.2、スローペースを後方で控えて二十分に足が溜まった状態から追い込んで33.5と切れ味は見せているが、良馬場でどスローからの瞬発力勝負になった時に32秒台が出せるかは未知。
 少し抑え気味のポジションになった場合、取りこぼす可能性はゼロではない。

▲ゴールドエクリプス
 2走前のエリ女先行した馬には展開が厳しかった上にOP入り初戦のレースとしては流石に相手も強く大敗も止む無し。
 前走はスタートで隣にいたホウオウアマゾンが落馬した拍子に強めの接触、テンから出していけなかった上に、消極的に最後方追走を選択。勝負どころでは早めに押し上げようとするも勢い余ってコーナー上手く曲がれずスタミナのロスが大きいと、運もなかったと思うが散々な騎乗内容で度外視可能。
 今回望来騎手に手が戻るのは非常にプラス、テンの脚がそこまで早いわけではないが、この先行手薄のメンバー構成で2枠を取れたのはかなり大きい。少し押して出すだけでハナを確保できそうであり、その番手につけるのが藤岡騎手になればスローペースは約束されたようなもの。
 しっかり足が溜まっていれば使えるキレも持っており、キャリアハイの上りは33.2とメンバー内でも見劣りしない。
 人気落ちのタイミングならば狙っておきたい。

△ライラック
 昨年の秋から追切がとにかくよく見える。
 距離短縮ローテへの対応がどうかと思うが、状態の良さからこれ以上印は下げられない。

△テンハッピーローズ
 上がり最速はこの馬かモズゴールドバレルのどちらかだと思う。
 ポジションが後ろからになってしまう分、評価は△までだが、切れ味さえあれば穴を開けられるのが良馬場の阪神牝馬Sだと思うので積極的に狙っていきたい。
 前走クッション値の低い京都で1400mを走ったところから、今回距離延長で良馬場の阪神に変わるのはかなり狙いやすいローテーション。休み明けで馬体重も増えていたところから、一度使っての上昇も期待できそう。

【無印の各馬】

・シングザットソング
 前走57㎏から今回2㎏減るのはかなり魅力的ではあるが、距離不安のあるローテで鮫島騎手継続騎乗だと消極的なポジション取りになりそう。
 長い直線でこのメンバーに入って上位の足を使えるともあまり思えず、基本的には軽視。

・モリアーナ
 3Fの距離短縮かつ斤量増のエピファネイア産駒はNG、私がこのローテでエピファネイア産駒を買うことは無い。

・ドゥアイズ
 牝馬同士の切れ味勝負ではやや不安。
 2走前が距離短縮、斤量減、ルメール騎手への乗り替わりのタイミングでどスローとかなり条件がかみ合っての上り33.1。あまり再現性が高くなさそうであり、まともに瞬発力勝負になれば切れ負けで馬券外もあり得る。抑えまで。

・ウンブライル
 追切が3頭併せ馬の内側で、チェルヴィニアにおいていかれる内容。木村厩舎の馬で追切が併せの真ん中じゃないのは重賞挑戦としてはかなりマイナス。渋った馬場が多かったのもあるが、切れ味勝負だと不安が大きい実績でもあり、ここではあまり買いたくない。

・サブライムアンセム、スピーディキック
 前提として切れ味が欲しい今回は手が出ない。

【まとめ】

 マスクトディーヴァは本命にはしないけれど、2.3着は確保してくる可能性はかなり高いと思う、そんな印の打ち方です。
 馬券としては
〇単勝 モズゴールドバレル
〇馬連 10-1.2.3.11
〇ワイド 10-2.3.11
〇3連単 10-1-2.3.7.11 (2.3着折り返し)
 こんな感じで行きたいと思います。
 モズゴールドバレルが勝ってくれたらかなり嬉しい、連を確保してくれればマスクに勝たれても10倍確保で収支はマイナスにはならない。マスクが飛んでくれればワイドが跳ねるのでそこでプラスを確保。モズゴールドバレルが勝って、マスクトディーヴァが2.3着なら最安値でも万馬券で期待値は十分という感じの組み方です。
 重賞タイトルを手にするならここだ!!頑張れモズゴールドバレル!!

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