【R6.3.24】マーチSの予想

【馬場想定】

 土曜日は開催中に雨が降ったものの、雨量はそこまで多くなく良馬場どまり。砂の表面が湿ってやや足抜きが良くなったことでスピード優勢の馬場になり、芝質、サンデー系を持っている馬が優勢な馬場状況だった。
 土曜の夕方時点で既に雨は止んでおり、明日も晴れか曇りということでここから降る予定は無し、乾いていく一方ということでまず間違いなく良馬場。今日よりも乾いて、非常に平均的なコンディションで開催されるのではないかなと思う。
 血統傾向はそこまで重く考えず、中山らしく先行力と前に行ってスピードを維持できるパワー、前に行かないならばコーナーでの機動力を重視して馬を選んでいきたい。

【メンバー構成から展開をざっくり】

 かなり先行勢手薄のメンバー構成ですね。
 逃げ馬はミトノオーのみ。先行したいであろう馬もウェルカムニュース、ペイシャエスくらいかなという感じで、すんなり隊列は決まりそう。
 坦々とペースが流れて第3コーナーからピッチが上がり、あとは前が粘れるか後ろから差し届くかの勝負。
 ミトノオー自体がそんなにスローで逃げる馬ではないので、マイペースで行って1000m通過が61秒台くらい、そのままスパートに入ったとして、良馬場の中山で1分52秒前後の決着に対応できるかというところを基準に考えればいいのかなと思う。
 逃げ馬がそれなりにスピードがあるので、ペース自体は流れるけれど、ポジション争いが激しくならないので前に行っている馬もそこまで負荷無く運ぶことが出来る、基本的には前有利だけれどどのポジションにいても追走力が求められる。そんなレースになるのではないかなと思います。

【予想印】

◎14ペイシャエス
〇13ミトノオー
▲5ニューモニュメント
△1ヴァルツァーシャル、2キタノリューオー
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎ペイシャエス
 3歳時にユニコーンSを勝利して以降地方交流の重賞を中心に使われており、単純に今回のメンバーに入った時にこれまで戦ってきた相手のレベルが違う。
 また、賞金を持っているせいで、近走はかなりの斤量を背負わされており、前走は60㎏を背負ってボルックスSで6着。展開としては1000m通過こそ62.5と早くないが、そこから4Fしっかりスパートをかける先行馬には苦しいレース。差台頭の決着を60㎏を背負いながら0.5差6着に粘ったのは決して評価を落とす内容ではなく、むしろ展開不利の中でもしっかり力を見せられたと評価できる。
 大外枠に入ってしまったが、一つ内がミトノオーであり、そもそもメンバーに先行したい馬が少ないので、逃げについて行く形でポジションを取りやすく、悲観するような枠ではない。むしろスムーズにポジションを取りに行ける好枠ととらえられるまである。
 今回調教の動きも良く、状態面での上積みも見込める上に前走から斤量-2㎏の58㎏はかなりの上昇。
 これまでの経験として、より砂の深いタフな地方の競馬場で強い相手に先行してある程度の結果を出してきている分、今回のメンバーでも追走力は上位。有利なポジションからミトノオーを捕まえられるかどうかの勝負かなと思う。

〇ミトノオー
 かなり高い確率で自分の競馬、楽な逃げの展開に持ち込めるのは大きなアドバンテージ。
 斤量は57.5㎏と重くなるものの前走時点で504㎏と平均以上に馬格はあり、3か月の休みを挟んでの古馬初戦ということで、休んだなりの成長にも期待できる分、斤量は問題なくこなせて良いのではないかなと思う。調教の動きもまずまず。
 何より今回評価したいのが、前走の名古屋GPがあまりにも厳しいレース内容だったこと。いつものようにスタートよく先手を取ろうとしたら、内から主張してきたマテリアルガールが斤量優位もあってか出鞭まで入れて最大限抵抗。外からメイショウフンジンも前に来ていたので、両サイドから激しくプレッシャーをかけられながらの逃げでオーバーペース。
 早々にマテリアルガールがつぶれてハナを確保できたタイミングでテリオスベルが早めの捲りでスイッチするような形で内から主張、それに合わせて後続も続々と進出してきたが、流石にそれに抵抗しきる余力は残っておらず沈んでの9着。これで勝ち切れるような逃げ馬はそうそういないので、展開不利で度外視していいと思う。そこから距離短縮で楽に逃げられそうな今回は相当条件向上。
 メンバー的にも差し脚が鋭い馬でも上がり37秒台前半くらいが限界の馬が多いので、ポジション優位に自分のタイミングでスパートをかけられれば、好走の確率はかなり高いのではないかなと思う。

▲ニューモニュメント
 穴で期待したいのはこの馬。
 6歳~7歳前半でOP、Lを1勝ずつ、重賞でも馬券内に好走しているせいで近走はかなり斤量を背負わされており馬券からはやや遠ざかり気味ではあるものの大きな衰えまでは感じられない。
 2走前の福島民友Cでも59㎏を背負いながら上がり最速で4着と力を見せており、ここでも能力では見劣りしないものを持っている。中山1800の良馬場で1.51.9の持ち時計を持っておりメンバー内最速。
 前走は神奈川記念、グレード競争ではないが地方の交流重賞でユティタム、バーデンヴァイラー、フォーヴィズムなど良いメンバーの揃ったマイル戦。1700~1800が主戦場で、その距離でも後ろからの馬なので流石にマイルは忙しく、終始促しながらでも追走が手一杯。大きく負けてしまったが今回その経験が活きてきそう。
 メンバー的に積極的に進める馬が少ないので、前走マイルを使ったことで少し行き脚が付くようであれば中団くらいには構えることが出来そう。強い相手とも戦ってきているので、ポジションに納まってしまえば追走自体は問題なく、足が溜まっていればこのメンバーでも上位の末脚のキレを使える。
 調教も、併せ馬にこそ先着は出来なかったが、近走あまり早いラップを刻めていなかったところから、坂路で52.5から終い12.4-12.2の加速ラップと一変に期待しても良さそうな好時計を記録している。
 オッズ的にも侮られていそうなので、ここは積極的に狙っていきたい。

△ヴァルツァーシャル、キタノリューオー
 近2走この舞台でOPクラスで連帯。順調に成長してきており勢いもある。
 控えて差しに回りたいメンバーが多い中で使える末脚も上位であり、後ろから突っ込んでくるのであれば順当にこの2頭のどちらかかなということで△評価。どちらも調教も良く動けており、近走の好調をキープ。特に割り引く点もなく、順当に評価。

【無印の各馬】

・ウェルカムニュース
 実績、これまでの好走内容を見ているとどうもスタミナを求められるコースでの持続力比べに適性が高いように感じられ、今回のペースに追走したうえで終いどれだけ足を伸ばせるかという勝負だと、末脚比べで伸び負ける可能性が高いんじゃないかなと感じたので無印まで。2走前のボルックスSでは展開不利に巻き込まれた形とはいえ苦しい展開に耐え切れずペイシャエスに2㎏の斤量差がありながら先着されており、それでこの人気ならば積極的には抑え辛い。

・ゴールドハイアー、ブライアンセンス、ゴールドハイアー
 強い良い相手との対戦経験が不足、追走能力に不安。
 ゴールドハイアーは師走Sでヴァルツァーシャル、、キタノリューオーに斤量面でアドバンテージがあったのに先着されており、血統、走りから少し足抜きの良い馬場の方が向いていそうというのも評価を下げる要因。
 ブライアンセンスは、重賞初挑戦だった東海Sで4着と力を見せたものの、東海S自体重賞にしてはかなりのスローペース、その中で折り合って早い上がりを使えたというのは逆に追走スピードの面で不安であり、前走の結果を踏まえて過剰人気になる今回は疑いたい。

 他の馬は今回あえて評価をあげるポイント見当たらず、軽視したいと思います。(クリノドラゴンだけは調教の動きが良く見えたので、パドック次第では紐まで検討)

【まとめ】

 マーチSは8枠2頭の先行前残りを期待して勝負していきたいと思います。
 馬券としては
〇単勝 ペイシャエス
〇ワイド 5.13.14BOX
〇馬連 13-14
〇3連単 13.14-13.14-1.2.5 (2-3着折り返し)
 こんな感じで絞って勝負して行ければなと思います。
 競馬は基本的に前に行った方が有利なんです!!


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