化粧しながら涙でる日々

何で化粧するのか。私が地黒ダカラ。

健康的とかアウトドア派とか通り越していた子ども時代。通い詰めた学校プールで焼きつけた肌は、バイクでやって来た銀行員に2度見された。
「ほなに見られん」親は私を庇ったつもりだろうが、それまで私は自分が地黒だとは思ってなかった。
高校では、指さされても気づかないフリした。同級生に背後からアキレス腱を引っ張られて「ほんまや、素足じゃ」流石に気づかないフリ出来ないから苦笑いした。
新入社員研修では「あんな黒いのは嫌じゃ」と同僚品評会に晒された。
20歳で父親から
「姉は知的障害者やし、お前の取り柄は若いだけだ」
と言われ親の縁談話にのった。

今更、私の親も主人も義両親も発達障害特性があると分かった。
もう遅い。それぞれに特性がある子どもを3人産んでしまった。
引きこもりと、適応障害の2人連れて家を出た。親世代には発達障害が理解できないのと、信仰の押し付けに耐えられなくなったから。

納得が出来ないと前には進めない人たち。兎に角その気になるのをテコ入れしながら待つのみ。毎日に進展なんてない。やり散らかした後片付けをしてまわるだけの日常。
朝はくる。何で私は化粧するのか?
ネット注文しまくる兄は、年中居ない。引きこもり娘はピンポンにはでない。
何で泣きながら化粧するのか。
多少崩れたってマスクするし。
何で泣きながら化粧するのか。
全部滅茶苦茶にして終われないのかなぁ。


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