朝、花と出会う散歩道
デジタルカメラを片手に持てば、花と出会う散歩道。花の声が聞こえてくるかも。シャッター押す指、軽くなる。
仲の良い三人姉妹。きちんと並んで、楽し気に日向ぼっこ。何をはしてるのかと耳を寄せ。
「大空へ、まっすぐ行こうぜ、ライバルなし」
妙に色っぽい大人の花。畑の脇で目立ってる。
個性の強い三人兄弟。ぷいっと顔をそむける。真ん中のつぼみは反抗期。それでも元は同じ茎。「まず足元を見よ」中学1年、社会科先生の第一声。
いつの間にか足もとに、するりと伸びる花行列。もっと伸びるぞ日陰かな。
よく見れば、実に様々な花の集落。背景を夜空にしたら、星のごとし。
ナイスショットと自画自賛。よく見たら、右下につま先、出しゃばった。「仲間に入れてよ」と花にお願い、指たちの声。
謙虚なユリ。首を立てれば一番背が高いのに、頭を垂れて目立つ気持ちは、まったくなし。それでも、背筋は真っ直ぐだ。
雪崩のような崖一面の緑。花を押しのける勢い。根っこのお陰で、止まってる。
花の名前くらい覚えたいもの。朝の散歩の反省。
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