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ダイナミックな甘え方

先日、次男に夏休みの宿題をやらせていた。
短い文章のなぞり書き。
調子がいいと、割と集中してやってくれる。
学校でなぞり書きをするときは、いつも先生が好きな歌をBGMとしてスマホで聞かせてくれるので、この夏休みの間は私が音楽ソフトで次男用のプレイリストを作って流すようになった。

この日は取り掛かりに時間がかかったが、気分が乗ってきたらあっという間に仕上げた。
「デキマシタ」と次男が持ってきたプリントに花丸をつけ、「じゃあ音楽はおしまいね」と、スマホをしまおうとしたら次男はまだ歌を聞いていたいらしく、「いやぁぁぁ!」ととびかかってきた。

次男は動きがダイナミックで、体が大きい(身長は平均的だが体重が…)ので何をするにも大きな音が出たり何か壊れたりする。

この時も、「歌を止めないで」とジャンプしながら私を制止しようとした。
次男の体が私の右足に落ちてきた。

いでーっ!


今まで感じたことのないほどの激痛。そしてそれがなかなかおさまらなかった。
もしやと思って靴下を脱ぐと、小指が変色して足の甲が青く腫れていた。

これはまずいと思って次男のことをじーちゃんと夏休みで帰省していた長男に頼み、ひとりで整形外科に行った。

右足小趾の亀裂骨折。

幸いギプスだの手術だのの大ごとにはならなかったが、靴が履けないので次男のために買ってまだ使っていないスニーカーを借りて履くことにした。
次男の足は甲高で、圧迫を嫌がるのでそれなりにワイドなつくりのものを用意している。
思いがけないところで役に立った。


翌日、物凄く湿度が高く不快な朝。次男が耐え切れずに泣き叫んで私に突進してきた。
おそらく「なんなの?この気持ち悪いの、早く止めて!」とでも言いたいのだろうが、私がどうこうできるものではない。
ところが次男は「かーちゃんならなんとかしてくれるし、かーちゃんになら何しても構わない」と思っているようで、攻撃が激しい。

この行動も、先に書いた亀裂骨折の原因となった行動も、大きく見れば次男が甘えている行動といえるかもしれない。

甘えんぼにもほどがある。


ときどき、次男のダイナミックな甘え行動に、自分の命の危険を感じることがある。
が、にこにこと穏やかに笑っていたり、ゆるーく甘えてきたりすると「可愛いなぁ」と感じるのも正直なところ。

まるでDV彼氏だ。


DVじゃなくて、ずっと可愛く甘えてくれたらいいのに…と思っているが、それが叶うのはいつの日になるのだろうか…。

よろしければサポートお願いします。 次男が壊した家の壁やその他の修理代に充てたいと思います。