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信用創造? 現実の銀行はそんなことしてなかった!

おはようございます。🐤

信用創造シリーズ3つめです、昨晩は夜遅くまでくわださんに教えていただきました、大御所に貴重な時間をなんと2時間半ほども!?いただいてびっくりです。すごい勉強になりました!

得るものもとても多かったので、みなさんにおすそ分けです。

まず信用創造

まず信用創造です、これ、私が「信用創造完全に理解した!」って大騒ぎしてドヤ顔で語って、なんか評判も良かったねとか機嫌よくしていたんですけど、なんと高校生で習うらしいですね。

なんか「アハ体験」とか言っちゃってましたが…、私大丈夫ですか? みなさん陰で笑っていたんですよね…。滑稽です、海の底でもの言わぬ貝になりたい。

ただ、まあ、人間ってそんなものですよね。というわけで開き直って元気に生きていきたいと思います。

改めて信用創造です。私の理解の整理にお付き合いください。前よりもゆっくり噛みしめるようにいきます。Aさんが現金100万円を銀行に預けるところからスタートです。現物のお札です。

今回は貸借対照表(?)も添えています、簿記はかじった程度なので言葉の使い方間違えていたらごめんなさい。銀行は預金が負債になっているのがポイントです。

次に、銀行がB企業に90万円貸します。

ここはいつまでたってもしっくり来ないところですね。90万円も貸したら、Aさんが返してくれといった時に返せないのに貸しちゃいます。一般常識ではだめですけど、銀行は特別にそういう免許を与えられているから貸せるのです。

いや、やっぱりどう考えてもズルですよね。

貸し出すまでは、いつでもAさんの預金は現金に換えることができました。ここまでは何にもおかしくない。しかし、貸し出してしまったので、もうAさんは100万円を引き出せなくなりました。Aさんの預金のうち90万円はまぼろしになりました。つまり銀行がズルをしたこの瞬間が信用創造です。

続きます。企業Bは起業Cに現金90万円を支払い、企業Cは銀行にそのまま現金を預け入れます。

この時の銀行の資産状況はつぎの図のとおりです。この時点は結構重要で、あとから振り返るので覚えておいてください。現金は100万円、貸出金が90万円、預金が190万円という状態です。(企業Bに現金ではなく預金で貸し付けた時もこれと同じ状態になります)

ここで、新たに銀行には90万円の現金が入ってきたので、その90%である81万円を企業Dに貸し付けます。

この時点での銀行の資産状況はこのようになっています。

これをE, F, G, H,...,Z,...と無限に繰り返すと、銀行の資産状況は最終的に次のようになります。

これが高校の教科書で習う信用創造です、私は現実もこうだと思っていました。

・お札約125兆円:日本で流通しているお札はいくら?(日本銀行)
・預金約924兆円:預金者別預金(日本銀行)

上記のようなデータもあるので、現金1:預金9という比率は半信半疑ながらもだいたいあってそうだなと。

しかし現実

しかし、実際の銀行の貸借対照表はそうなっていませんでした。

三菱UFJ銀行の貸借対照表を例にとってみると、次のように、現金1:預金2くらいの割合でした。(預け金というのは日本銀行に預けている現金だそうで、これにもまた信用創造がからんでそうでややこしそうなんですけど、とりあえずここでは現金扱いにしています)

教科書の説明でいうところのこのあたりで止まっている感じです。まだ信用創造1回目くらいのところ。だいたい同じくらいの比率になっていますよね。

だから1:9なんてとんでもない、現実は預かった現金を貸している程度の倍率でしか預かった現金を活用できていない、ということです。

くわださん曰く、借りた金で不動産を買って、その不動産を担保にさらに借りて、不動産を買って、とぐるぐる資金をまわすことが多量の不良債権を生んだことから、法律、省令で厳しく規制されていて、そこまでの倍率にはできないとのこと。(ここは私自身不勉強で裏がとれていないところです)

また、そもそも借りたいという需要もないのでしょう。2周目のところで企業Dに貸したいと銀行がいっても、企業に「いらん」と言われちゃうのです。

「信用、創造できません!」

レインボーブリッジ、封鎖できません!

さっきの日本銀行の現金1:預金9というデータと、現実の銀行の貸借対照表の現金1:預金2という数字があまりにも違うので、私がどこか間違って理解していることが確実になりました。

確実なのはデータです。

もしかしたら日本銀行のほうでも信用創造をしているのかもしれません、それを加えると1:9になるのかどうなのか、継続して勉強しながら調べていきたいと思います。

というわけで、それではまた、DeFi~(@^^)/~~~

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