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95.組織とは人である

昨日、私も事務局の一員として微力ながら参加させていただいているFactorISM2021の関連で、前職のグループ会社さんと打合せがありました。

私が前職に持っていた”偏見”

こんなことを言っては何ですが、私の前職に対する感覚は、グループ全体を通して「動きがトロく結局2番煎じしかやらない会社」というものでした。

実際、私の周りにいた先輩方の提案が会社で相手にされなかったり、進みはするが途中で頓挫(フェードアウト?)したりしていたこと。

また自身の身に起きたことでも提案が頭ごなしに否定されたり、結局何も進まない会議に参加させられたりしたこと。

また大企業故に1つのことを決めるのに稟議決裁が必要なのでスピード感も出せず、そういう先輩の背中と経験しか見ることができなかったせいか、冒頭で書いたような認識が強くありました。

固定観念が破られた体験

しかし昨日の打合せではその考えが少し改められることになりました。

正確には、会社の素質に対する価値観は変わっていないのですが、担当の気持ちの持ちようや実際の行動によって変えることができることに気づきました。

正直、私はFactorISMとその会社が連携するということにはあまり期待していませんでした。

今回もまた、話を進めるだけ進めて、まとまる直前に「私としてはやりたかったが上が了承してくれなかった(決裁が下りなかった)」といった返答が来るものだと勝手に考えていたわけです。

しかし蓋を開けてみたら、連携の裏取りをした状態で素晴らしい提案を2つも持ってきてくださいました

もちろん、その方のおられる課はどちらかと言えばイベントや企画・SNSなどを行う、どんどん進めるようなイメージのところで、私がいたところは確実な街を作るという部隊だったので、カラーは正反対だと思います。

しかし、母体は同じで私が退職してから年数も経っていないので会社の素質もほぼ変わっていないはずです。

にもかかわらず連携の裏を取って、かつこれだけの提案を持ってきていただけたことは、本当に担当の方の熱量、これにつきます。

仕事は環境より個人の熱量に左右される

今思えばですが、当時の私の周りの人間は狂気的な熱量で仕事をする人はいませんでした。

提案はしても、自分の評価を下げないようなそつないものであったり、下見と称して半分遊んでいる(ように私からは見えた)方もおられました。

当然私が行った提案についても、今思えばあのレベルでは通るはずもなく、またそこまでの熱量もありませんでした。

そりゃあ、そうなるよな、と今になっては思います。

本人がどのように考え、どのレベルの熱量を投下するかで結果は大きく変わります。

その熱量は組織の性格を超える力となり、その力が社会を動かします。

冒頭に「2番煎じしかしない会社」と書きましたが、実際は”日本一”や”日本初”を多く持った会社でもあります。

それらを達成したその時々に、膨大な熱量と信念を持った方が会社を動かしたのだと思います。

実際にその熱量で会社を動かせる人は極少数でしょうが、仕事とはその人がどう動くかが全てだなぁと感じ、自分の仕事の姿勢についても改めて問い直すいいきっかけになりました。

組織の風土や性格は追い風になったり向かい風になったりする

組織の中でどのような成果を出せるかは人によってですし、それを環境のせいだけにしてはいけないなと気づきました(もちろん、本当に環境が無理な場合もありますが!)

今日の話も何かのお役に立てば幸いです。

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