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高畑勲展【静岡市美術館】

○場所:静岡市美術館
○会期:2023年12月27日(水)~2024年3月31日(日)
○観覧料:一般1,500(1,300)円、大学生・高校生・70歳以上1,100(900)円
 ※()内は前売及び当日20名以上の団体料金。
 ※中学生以下無料。

高畑勲展に行ってきました!平日に訪れましたが、空いていてじっくり見ることができました。所要時間は一つひとつゆっくり見て1時間半~2時間程でした。

「太陽の王子 ホルスの大冒険」を始めとする初期の作品から、「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」などを経て、2013年の「かぐや姫の物語」まで、日本のアニメーション界を牽引し新しい表現方法に挑戦し続けた高畑勲の軌跡を辿ります。

「火垂るの墓」や「かぐや姫の物語」などは何度も見たことがありましたが、初期の作品は初めて目にするものも多くとても新鮮でした。当時の絵コンテに限らず、ストーリーを作り上げる上での登場人物の相関図やイメージを共有するためのメモ、テレビで放送されていた予告編なども展示されており最後まで飽きない構成となっています。

高畑勲、という一人の人物にフォーカスした展示ですが、彼のアニメーションの作り方は生涯を通して同一のものという訳ではなく、「絵を描かない」監督だからこそ、表現方法を進化させ全く異なるタッチの作品を完成させていく様は見ているだけでとてもワクワクしました。

私のお気に入りは「かぐや姫の物語」です。水彩画のようなタッチで柔らかい印象を受けますが、作る工程を知ると本当にハードで忍耐が必要な、まさに努力と才能の結晶でした。一枚の絵を見ると何が描かれているか分からないものもありますが、それが何百枚、何千枚にもなって完成した映像は圧巻です。

【高畑勲展】ぜひ訪れてみてください。


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