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ドリンクオーダー問題と大西さん その1

飲食店の悩ましさ、
親子向けカフェの難しさ、
について書いていこうと思って立ち上げたnoteなので、
必ず書きたいと思っていたのが、「ドリンクオーダー問題」。

でも、自分の中で帰着していない問題だったので、
書こうとしても書けない状態だった。
のが、あることをきっかけに、昇天したので書けることになりました!
わーい。

そのきっかけは、先日、地元亀有の地区センターで行われた、
れいわ新撰組の大西つねきさんの講演会に参加したこと。
親子カフェのリアルと最近話題の斬新な政治活動家、
なんのこっちゃと思いますね。

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さて、ドリンクオーダ問題とはなんなのか。

ざっくりいうと、

”私が経営する親子歓迎の店「ひよこのカフェハウス」で
利益率の悪いランチのみオーダーし、
利益率のいいドリンクを頼まないお客さんが圧倒的に多いので、
結果的に利益がなくて、経営が立ちいかない問題”

である。

多分この問題は全国の特に個人経営の飲食店が「あれ、あのお店、いつのまにか閉店しちゃったね〜」と、夢破れた末路になっていることに、
ひじょーに関連していると思われる。

「ひよこのカフェハウス」では2019年9月現在、こんなシステムになっています。

・10時のオープンから11時までの入店の場合、
大人→ワンドリンクオーダー制

・11時以降入店の場合、
大人パターン①
→ランチまたはドリンクオーダーで90分の利用(以降延長料金100円/20分)
大人パターン②
→ランチ + ワンドリンクオーダーで最長4時間までの利用

・子どもはどの時間帯でもワンオーダー(ランチorドリンク)で時間制限なし
(0歳児はオーダー義務なし)
・ランチ価格帯は大人972円〜1188円、子どもは324円〜648円
・ドリンク価格帯は大人432円〜594円、子どもは324円

なので、客単価(親子)は2パターンに分かれる。

・ランチのみオーダーで90分(といっても実質2時間くらい在店)利用
→900円(たいていの初来店の方はLINEの10%引きクーポンを使用、で0歳児連れだと子どものオーダーはない)〜1300円

・ランチとドリンクオーダーで90分以上利用
→1500円(上記同様)〜1800円

最低単価900円のお客さんが5組(人数にして10人)ご来店で利益を考えてみる。

4500円の売り上げである。
そして、ひよこのカフェは無駄に素材にこだわって業務用のお得な食材等も一切使わないので原価率が高い。多分40%前後(純粋な材料の原価であって人件費や消耗品などは含まず。ちなみに数量限定の給食はもはや原価は高過ぎて度外視してます)。そして一から手作りするので、人の手(人件費)がどうしてもかかる。
ランチのみオーダー4500円で原価40%として=利益2700円。
その間、最低でもキッチンスタッフひとりは朝から稼働していて、
人件費が3000円〜からかかっている。
すでに完全に赤字。家賃光熱費消耗品費も出ない。
10人もお客さんがいてわいわいしているのにも関わらず。

これが、ドリンクオーダーありならどうだろう。
単価1500円のお客さんが5組(人数にして10人)ご来店で利益を考えてみる。
ドリンクは例えばコーヒーなら、一般的に一杯豆の原価で35円くらいらしい。
ひよこのカフェの場合、業務用ではない自然栽培有機認証ありのコーヒーを使っていて、豆原価だけでも70円はする。そしてハンドドリップなので、そこに人件費ががっつりとかかる。それでも、原価率にすれば15%(利益85%)くらいかな。
上の例でいうと、ドリンクオーダー500円×5人=2500円の85%=2125円
ランチの利益2700円+ドリンクの利益2125円=合計4825円。
ようやく人件費引いてもわずかに利益が!でもこれじゃ家賃はらえなーい。
そして自分の人件費は絶対でなーい。
10人もお客さんがいてわいわいしているのにも関わらず。

ちなみに当店はゆったり座卓スタイル+席にできない遊び場スペースがあることもあり、満席でも20-25人(10-12組)が席数の限界である。
ということは満席になってめっちゃ繁盛しているように見えても、
ほとんど利益が出ていないことがわかる。(←自分でいっていてちょっと虚しい)


価格設定が最初から、べらぼうに間違っている。
どうしてこんなことになったのか?


その2につづく

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