寺地はるな「彼女が天使でなくなる日」を読みました。

寺地はるなさんの作品は癒されます。
なんか欠点があっても愛おしい登場人物にあふれてるからです。
私は小説を読むのは好きですが、感情移入しすぎてしまいます。
意地の悪い話を読んだら、なんだか不安になり
仕事のできる人の話を読んだら、何もなせてない自分に落ち込み
優しい親子の話は、自分と違いすぎて自己嫌悪。

寺地さんのお話は、なんだか自己肯定感があがるんです。

今回も、託児所をしてるし、元ベビーシッターなのに「子供のことを別に好きじゃない」といってしまえる千尋さん。
うわさ好きの島民を迷惑がってそうなのに、島に帰って民宿をする千尋さん。
とても矛盾してるし、空気読めない千尋さん。
たぶん、会って話したら一瞬「えっ😨」ってなりそう。
でも、空気読んでるって人は意外と残酷な言葉を吐くことがある。
千尋さんのような人は、言わなくて良い事は弁えているだろう。

世の中や理不尽にいちいち悪態をつく必要はないが、自分に理不尽が降りかかった時はしっかり怒ろう。
他人にも自分にも過度な期待はせずに、できる事をやっていこう。

そんな気持ちになる本でした。

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