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なんでも面白がってみる

目の前のものはなんでも、味わおうと思った。余韻は薄れず、栄養満点の点滴を打ってもらったかのように、胸の奥の奥がずっと漲りつづけている。

もう1週間経ったのか、と思う。みんなとお揃いのツナギを着て、たくさんの人とにこにこしゃべって、福引きの鐘をガランガラン鳴らしてた、非日常の毎日。陽が落ちて混雑がやわらぎ、目を上げるとけやき並木にイルミネーションが灯っていて、売場の方々とぽつぽつ言葉をかわしながらそれを眺め、無事今日が終わることに感謝した。インプットとアウトプットの分量が合致している疲労感と気持ちよさ。

終わったらさみしくなるかな、と思っていたけれど、勿論さみしいんだけれど、それよりも、この先何が出来るだろうか、どう変わっていけるだろうか、そのわくわくする気持ちの方が、圧倒的に大きい。

退屈なスタンプラリーのように、ただ会社へ通う毎日、かわりばえしないルーティンワーク。疑問を持たず、現状に流されるがまま。誰が決めたかわからないような枠を健気に守り、居場所を変えることばかり考えていた。

今まで、なにか一つでも、やりつくしたことはあるだろうか。
ここで学べることは、もう本当にないのだろうか。

いまは求められてここにいる。でもいつまでもいられはしない。どうせ飛び出すつもりなら、とことん味わい尽くしてたくましく飛び出していこう。機が熟す日は必ず来る。そのときまで、とことん。

なんでも面白がってみる。こちらが楽しんでいれば、それは周りのひとに伝染する。もしくはまるごと飲み込んで巻き込んで、いつのまにか楽しくさせる。もっともっと、たくさんのひとを幸せにしたい。特別なステージなどなくても、日常でも、会社でも、それはきっと可能な事だ。

5日間で体現できた感覚は、この先の働き方を考える、大きなきっかけになってくれるように思う。
近い将来振り返るだろう自分のために、書ききれないもどかしさと共に、ここに記しておく。

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