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アメリカ旅2

ホピの概要
ホピ族の居住区はどでかい荒野の真ん中に岩の台地(メサってよばれてる)があってその上にある。
メサはファーストメサ、セカンドメサ、サードメサと3つあって、その中に12の村がある。
12の村にはそれぞれトップ(チーフってよばれてる)がいて独自の政治を行ってる。
ホピには全世界を巻き込んだ伝説が残されてる。


かっこいい岩と膝丈ぐらいの木がポツポツある以外見渡す限り何にもない荒野のど真ん中、ヒッチハイクで載せてくれたナバホ族のおっちゃんがあそこの岩からホピの居住区だって教えてくれた。

まさにそのホピの入り口の真上に、どでかい二重の虹が出て、歓迎されてるような気がした。

車でメサを登ってホピに入ってから気温がめちゃくちゃ低いのに驚いた。

10月のアメリカで標高も高い場所にあるから、当然っちゃ当然なんやろうけど、これじゃテント張っても寒くて寝れるかわからん。

ナバホおっちゃんには村々の中で唯一の宿泊施設がある村まで連れてきてもらった。

宿泊施設はかなり綺麗な作りで、観光客向けのお土産屋さんとレストランがくっついてる。

だいぶ閉鎖的やって聞いてたけど、こんな施設があることに驚いた。

値段を聞いたら一泊150ドル。貧乏旅人のおれにそんな金はない。

大阪人根性出して、15ドルにして欲しいって言ってみたけど鼻で笑われた。

最低でも30ドル以下にしてもらわな泊まれんからどうにかして欲しいって言ったらどっかに電話してくれた。

日本人ってことで、特別に80ドルにしていいって責任者が言ってます!って言ってくれたけどそれじゃ高いから泊まれんし、外寒いしいきなりピンチやなって思って椅子に座ってどうしたらいいか考えてたら、お店の中に白人のおばちゃんが入ってきた。

軽く挨拶して困ってることを伝えたら、今日は私のキャンピングカーで寝ていいよってゆってくれた。

白人のおばちゃんはアメリカ人で、1人でキャンピングカー旅をしてて、次の日にホピの村をチョロっと回ってから他の土地にまた旅立つらしい。

次の日の朝アメリカおばちゃんが朝ごはんまでご馳走してくれた。

その後ホピ族の始まりの町、オールドオライビに一緒に行くってゆうから同行させてもらうことにした。

オールドオライビに着いて、車を止めて2人でキョロキョロしてたら第一村人のおっちゃんを発見。

おれらが気付くのと同じタイミングでおっちゃんもこっちに気付いて近づいてきて話しかけてきた。

見た目は東南アジアにおりそうな人とオーストラリアのアボリジニーを足して割ったみたいな感じでずんぐりした体型をしてて、大きめのTシャツとスポーツ用の短パンをはいてる。

近づいてきて分かったけど、目が異様に綺麗で、エゴとかなさそうで、服装以外はこれぞ先住民族って感じのいでたちやなって思った。

第一村人のおっちゃんは他所者のおれとアメリカおばちゃんのことを歓迎してくれて、よかったら村を案内しようって言ってくれた。

おっちゃんが言うにはホピ族は太古からのしきたりで西洋文明とか他の文明を受け入れないことになってるけど、近年色々あって西洋文明を取り入れたり、それに反対したりで揉めてるらしい。

このオールドオライビはホピの村の中でも特に西洋文明の便利なものを嫌う村で、何千年も前から風景も文化もなんも変わらずに生活をしてる村だって誇らしげに説明してくれた。

服は洋服着てるやんって思ったけど、つっこめんかった。

ここオールドオライビはメサ(台地)の端っこにある村で、崖の下からは地平線まで荒野が広がってる。

メサの上は標高2000メートルぐらいあるらしくて、だいぶ高いところにあるのに村の土には貝殻がいっぱい落ちてた。

海は何キロ先にあるんかわからんほど遠いから、こんなところに貝殻がらが落ちてるのは昔大津波が来たか、昔は海の中やったか、そこらへんは分からんけど、とにかく今の世界のはじまりからそのまま手つかずってことらしい。

遺跡とゆうか現在進行形やからなんてゆうんかわからんけど、そんな中になんも変わらずに変えずに住むって、なんとゆうかものすごいなって思った反面、便利なもの発明したり、地形をいじって遊んだりせんのかなーって思った。

オライビ村の家はぱっと見デコってないクラッカーだけのお菓子の家みたいな、質素でかわいい感じの家で、加工してないぺったんこの石を赤土の粘土で固定して重ねて作るらしくて、それも大昔のスタイルのままらしい。

オライビ村を一通り案内してくれて、スタート地点に戻ってきた。

ホピおっちゃんに旅してることを話したら、是非ウチに泊まっていってくれって言ってくれた。

アメリカ人のおばちゃんが暗くなる前に出発するってことで、ハグして感謝を伝えてバイバイしてから、おっちゃんの家に案内してもらった。

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