ハチミツ二郎シングルファーザー日記 #48 日記はこれで終わり


2022年
12月20日(火)

2:27起床。
リモートワーク前だったけど作業する。
サラリーマンの方の会社でゲームを作っている。

朝、娘を起こす。
昨日早めに寝て長く寝たからか、娘は目覚めが良い。
朝から穏やかに喋って「行ってきまーす」と学校へ行った。

午後、腎移植を行う病院へ。
採血コーナー激混み。
ジャジメントデイ。
今日、延期になっている手術が行われるか?が正式に決まる日。
採血後、外来の前で長く不毛な待ち時間。
オレの名前が呼ばれている。
今日は早いな?と思ったら血糖値が低過ぎるから何か糖分を摂ってくれと言われる。
自販機でミルクティーを買って指で血糖値を測る。まだ低い。
ココアも飲む。少し上がる。

内科に着いたら先生に慌てられる。
採血で低血糖が出ている、と。
初めての先生だったので今までのオレの流れを知らない。大きい病院は、というかこの病院は前に診た先生から話を引き継いでいない。
低血糖覚悟でA1cを下げていくことは前回、別の先生が指示したこと。
それでも「もう1回採血しますか?」と今日の女性の先生は言う。
想定内であること、飴持ってたから舐めたし採血取り終わるまで50分も掛かったからごはん食べてないから代わりにさっきミルクティー飲んだこと、を伝える。
その後、腎臓の方の診察室へ。
今日のグリコアルブミンは16。
これを3で割ったのが来月再来月のA1cだから5.3。4で割って2を足すという先生もいたのでそれでやっても6。手術をやるにはA1cは8以下(最初は8.5以下と言っていたが)、これで行けるだろうと、1ヶ月後に確認の採血と手術前のCTを撮ってそれが済めばあとは手術。
気を抜かない様にあと1ヶ月頑張ろう。
娘の為にも、松田さんの為にも、必ずやらなきゃ。

夕方、帰宅。
娘のリクエストのほっともっとのから揚げ弁当を帰りに買って娘に渡す。

オレは夕方から麻布十番 ふぐ武へ。
友人の眼科医でありマジシャンでもあるLEO先生が用意してくれた食事会。
娘も誘って貰っていたが「ほっともっとの唐揚げ弁当食べてゲームやりたいから家いる」と言うので。
夕方行ってパッと食べてタクシーで帰る。
行きはメチャクチャ混んでいたが帰りは20分で家に着いた。
スプラトゥーン3をやっていた娘を風呂へ。
娘が今着てたもの含めて洗濯機へ。
娘は風呂から出たらじきに寝た。
話足りなかったみたいで寝るまでオレにベラベラ喋ってきた。
「今日話し足りてないんでしょ?」と聞いたら
「そうなのよ。私は話したいのよ」と言っていたが、じきに寝た。

オレは洗濯終わるの待って、干して、寝た。
明日沢山話をしよう。

12月21日(水)

4:20起き。
洗濯物取り込んで
朝風呂入る。

ゴミ出し。
寒いけど、家の中の方がさむいという、それが東京の一軒家。

火野正平の「おはよう」に「おはよー」と返す娘。
透析へ。
68、またや低血糖。すぐキャンディをひと粒口に放り込む。

帰宅、冷凍庫にあったセブンイレブンのナポリタンを食べる。楽屋で色んな芸人が美味い美味いと言っていたしこないだテレビでヒロミさんも言ってたから買ってみたらこれがホントに美味かった。
これそこら辺の喫茶店より美味いよ。

娘、帰宅。
夕方ごはんを作って出掛けようとしたら作ってる途中で娘は寝てしまった。
バイクで小石川にあるザ・グレート・カブキさんの店へ。
小猪木さん、坂井永年先生と。店内にはチームフルスイングの利根川さん、外国人選手アテンダーのスガワラさん、チェンソー・トニー、知ってる顔ばかり。
カブキさんが作る料理を食べながらオレはノンアルコールビールを飲む。
娘からLINE着たらすぐ返せるようにスマホを立てていたが連絡無し。寝てるな。
途中からチェーンソー・トニーと英語と日本語を交えながら話す。
オレが身体を壊さず、まだリングに上がれていたらプロレスリングA-TEAMのリングでチェーンソー・トニーと闘ってみたかったな。
そのあとプロレス団体受付お手伝いでお馴染みの吉瀬さんも来たが、娘が留守番してるので入れ替わりでオレは早めに帰る。
都内の道、コロナ禍以降21時にもなればガラガラ。すぐに帰れた。
娘はあのまま寝ていた。
朝まで寝るかな?
みかん食べながら『水曜日のダウンタウン』観て寝る。

12月22日(木)

2:28起き。
真っ暗なリビングでスマホでニュースを見ていると娘から「ダディ帰ってきたの?」と話し掛けられる。
「お腹は?」
「空いた」
昨日作っておいたロールキャベツを温める。
キャベツを剥がしてスープをごはんにかけてキャベツとごはんだけ食べる。
「美味しくない?」と聞いたら
「肉がなんかおいしくない」と。
少し食べてみたら確かにまずい。
スーパーで冷凍で売ってた安いやつ。
あのスーパーは人でごった返してるけど安くてまずいんだよな。
やっぱり今度からちゃんと自分で全部作ってあげよう。
オレはポケモンバイオレットをやった。
娘はそれを横で解説しながら見ていた。
あ、これあれだよ!
あ、これ色ちがいのレアなやつだよ。と。
オレもうクリアしてるんですけど。
娘はそのまま起きていた。
5時、お風呂を入れて入ってもらう。

学校行く前に目玉焼きを焼いてごはんと出す。
ロールキャベツ食べてから4時間経ってるし4時間前はキャベツとスープと半ライスしか食べてないからペロッと食べていた。
娘が朝ごはん食べてくれるようになって嬉しい。

娘が学校へ行く頃にウトウトしてしまった、その15分程の間に娘はひとりで準備して用意を済ませていた。
オレも起きたので検温してあげて送り出す。
「行ってきまーす」と学校へ。
雨だから機嫌が良い。

昼、雨は上がったので休憩時間に買い物へ。
今日の夕食は「久しぶりにもつ鍋たべたい」と言う娘のリクエストでもつ鍋。
昼に天ぷら蕎麦とか五目あんかけラーメンとか食べたいと頭をよぎったが、朝少し食べたし、昼はみかんとジーマーミ豆腐で我慢。
味付け焼肉屋の精肉店で味付けをせずにホルモンを買う。
申し訳ないので明日の昼用に味付けの肉も少し買う。
この辺りには焼肉を自宅で楽しむ為に焼肉屋の味付けをしてくれる精肉店が何軒かあるんだけどそこでホルモンを買えばもつ鍋にしても美味しい。
スーパーで売ってるホルモンはやっぱりちょっと臭いから。
そのままスーパーへ。
おととい98円だったピーマンが198円、茄子もそんな感じ、先週98円だったブロッコリーが今日は298円、野菜の変動が凄い。ずっと安価なのはもやしだけ。

リモートワーク終わりで寝てしまっていた。
娘、帰宅。その時は少し起きたがまた眠ってしまう。
起きたら18時半。
アレッ?塾は?
2階から娘が踊ってる音、娘に電話
「塾は?」
「行ってきたよ」
偉い。本当に1年前から成長した。
「ジュース飲んでいいよ」と言ったら
慌てて降りてきた。

先に風呂入ってもらってその間にもつ鍋の準備。
娘が風呂から出てきたらテーブルの上に完成しているもつ鍋がぐつぐついってるベストタイミング。
「わたしにとってもつ鍋は神!」
「お肉あんまりいらない太るから。キャベツとスープたくさんちょーだい」
鍋だとホントによく野菜を食べる。
もつ鍋食べながら
「ねぇダディ、ジブリの映画何が好き?」
「えー、別にないなぁ。あまり観てないし。トトロも観てないし」
「観てないの!?〇〇(娘の名前)なんて何回も観てるよ」
「だからトトロもどんな話か分かんない」
サツキと妹のメイがねぇ、とうもろこしを……とここで熱心にトトロのストーリーを語ってくれた。
「メイはとうもろこしのこととうもころしって言うんでしょ?」
「言わないよ」
言ってたと思うんだけどなぁ…。

22時過ぎに娘は寝る。
オレもそのあと寝る。

12月23日(金)

昨日、コンビ歴16年以上の漫才コンテストがこの春フジテレビで開催されるというニュースを見た。
今でもコンテストで暴れたい気持ち満々のオレたちにうってつけだが予選の時期は手術入院中とぶつかるから出れるかどうか…。
本当なら今日が手術の日だったんだけど。
結果的に手術の日にはA1cの基準もクリアしていて低血糖まで起こす位血糖値も下がってるのに出来ないというジレンマ。大きな大学病院のシステムに巻き込まれてしまった。

娘、いつも起こす時間より20分早く起きる。
昨日夜、「明日も目玉焼き食べたい」と言っていたので「朝ごはん食べる?」と聞いたら「ウインナー食べたい」
「目玉焼きは?」
「いらない」
「ウインナー何本?」
「3本」
「ごはんは少し?」
「少し」
チャチャっとウインナー焼いてご飯よそって出す。
朝ごはん食べる様になったんだなぁ。

一緒に家を出る。
娘は今日で学校終わり。明日から冬休み。
オレは透析今日で終わりのハズだったけど2ヶ月延長。
あと2ヶ月。

帰宅。
メシ作って食べてリモートワークやって横になってたら娘が帰ってきた。
「荷物重かったーー」と。

お刺身を買いに行く。
アレ?年末ジャンボ今日までじゃなかったっけ?
調べたらやっぱり今日まで、魚屋の前に買いに行く。
宝くじ当たったら相撲部屋みたいに若手やまだデビュー前の新弟子、場合によっては中堅芸人が皆んな住めて毎日漫才やコントの練習が出来る稽古部屋もあってリビングで皆んなでちゃんこ食べれる合宿所を作る。犬と猫も飼う。
寒い。
寒いから魚屋の近くのおでん屋に行っておでんも買ってくる。
おでんで熱燗一杯やろう。

帰ってきたら階段の下が荷物で足の踏み場もない。
2階でゲームやってる娘を叱る。
「階段の下を汚すな!」
「気づかなかった」
「気づかないワケないだろ!見りゃわかんだろ」
「ひとりになりたい」と泣き出す娘
「ひとりになる前に片付けろ!」
少しして見に行くと
ちょっとだけ片付けて2階へ上がっていた。

降りてきた時にSwitchをリビングに持ってきていたので
Switch持ってっていいよ
とLINE
ありがとう
と言って取りに来る。
「本当は叱りたくないんだからな」と言ったら抱きついてくる娘。

19時半、お腹空いてないと言うので風呂に入る。
目を瞑って黙っていると
「なんか会話しようよ」と娘。

夕食、昨日のもつ鍋のスープの残りにキャベツ入れたやつと刺身。
「なんかおじいさんとおばあさんがごはん食べてるみたいだね」
「なんで?」
「分かんないけど」

鈴木軍ファイナルを観て、寝る。
娘も寝た。

12月24日(土)

クリスマスイプ。
クリスマスイプとか関係ない。
シングルファーザーとして小学4年生の女の子をひとりで大変ながらも楽しく育ててるだけの、その中の1日。
子供が生まれてからはクリスマスはイプではなく25日のクリスマス当日の夜、祝うことになっている。
だからイブは特に無し。

午前中、娘の塾。
帰りにアイスを買いに行く。
オレも週に1回アイスを食べる日。
食べずに冷凍庫にしまったままの時もあるけど。

娘は買ってきたネギとろ巻きが昼ごはん。
オレは炊飯器に残ってるごはんと納豆。

午後は怠くて寝てしまう。
そのまま2時間寝ていた。

「サンタさんの手紙書いたの?」
「書いてない」
「じゃあプレゼント来ないんじゃない?」
「………まぁいっか」
いいのかよ!
ひとりっ子だからか?物欲があまり無い。

夜、ほっともっとへ。
車も人も少ない。
クリスマス用のチキンとポテトのセットとファミリーガーリックライス。
娘はケンタッキー食べないし、モスチキンもコンビニのチキンも食べないからほっともっとのから揚げとナゲットとポテトのセットにした。
そしたらほっともっとのナゲットはお口に召さなかった模様。
あと少しでゴールドランクだからもうしばらくほっともっとに行くと思う。

なんだかんだ、早めに寝た。

12月25日(日)

午前6時、2階で寝ている娘の枕元にサンタクロースが来て、娘が欲しがってた「大きな猫ちゃんのぬいぐるみ」を置いた。
リビングにはもうひとつ欲しがっていたポケモンのぬいぐるみ、これはオレから。

9時頃、ぬいぐるみを抱えて嬉しそうにリビングに入ってきた娘。
「来たよダディー!ほら」と。
「何か見たよサンタさん来るの」
「私もちょっとだけ見たのよ。窓から入って枕元にプレゼント置いていくところ。でも寝てるフリしてたの」
相変わらず嘘つきだ。血は争えない。

ふたりでゴミ出しに行ったら玄関にクリスマスプレゼントが置いてあった。
元妻からだ。

スーパーで買い物してケーキ屋にケーキを取りに行く。最近娘がお気に入りのケーキ屋。

家に帰り
「かあちゃんにケーキ食べるか?ってダディが言ってるけどこれる?」と娘にLINE送りなと言う。
夕方まで仕事だけど帰りに寄る
とのこと。
娘にとって家族揃ったクリスマスがいいだろう、から。

ステーキとモッツァレラチーズとトマトのサラダがクリスマスディナー。
そのあとケーキ。

元妻は帰り、娘は2階へ、オレはリビングで寝る。

12月26日(月)

透析。
冬休みに入ったから学生はおらず、人の少ない道を眺めながら送迎車で病院へ。

帰宅、娘は元妻が美容院に連れて行ってる。

美容院から帰ってきたら元妻は帰って行った。
「もう帰るの?」玄関から聞こえてきた。
いつも別れ際は寂しそうな娘。
だけど
そのあと寅さんを観ていたら特に面白い回で寅さんがみつおの先生(檀ふみ)や先生のお母さんにひと目惚れして上手く話せなくなるシーンを何度も巻き戻してゲラゲラ笑っていた。
「お箸がチンチロリーン、漬物ポリポリポリ」って言う寅さんの先生のお母さんとの食事の描写のところでひっくり返って笑っていた。
ありがとう寅さん。

夜は昨日のステーキ肉の残りを使ってガーリックライス。上にスライスピーマンをたくさん乗せて。
娘はピーマンを拒否。

早めに寝た。

12月27日(火)

朝一、亀戸水神の立ち食いそば屋へ行ってカレーライス小盛りと天ぷらそば。
昼でよかったんだけど、昼行くとカレー売り切れの時あるから。

10時半、起きてきた娘が朝ごはんを食べるというので目玉焼きとミートボール。

午後、銀行へ。
そのまま肉屋とスーパーへ。
今日は塩ちゃんこ。

宿題。
分数の足し算が出来なくて叱る。
泣く娘。
「宿題で泣くな!」
更に泣く娘。
その次の瞬間、泣いた娘の鼻からぷわぁ〜っと鼻フーセンが膨らんだ。
笑う娘。
「よく出来るなこのタイミングで!」と褒め称える。
褒められて嬉しそうな娘。
「狙ってた」
また嘘をつく娘。

18時前にお腹が空いたと娘が言うのでちゃんこを作る。
削りぶしと干し椎茸で朝から出汁を取ってたからスープはバッチリ。
作っている間に面倒くさがって嫌がる娘を風呂に向かわせて娘が風呂からあがったところで丁度完成。
「わー」と娘。
「普通お父さんは家でちゃんこなんて作んないんだからな」
「そーなの?」
最初、塩ちゃんこなのにポン酢で食べると言っていた娘だが、試しに飲んでみなと先にスープを飲ませると
「スープちょーだい」と何度もスープをおかわりして最後はごはんにスープをかけて食べていた。
オレの塩ちゃんこはバターとごま油が決め手。これが最重要ポイント。

風呂。
洗濯してる間にゆっくり30分。
本当は銭湯行きたかった。
年内最後に銭湯行きたいな。

洗濯物干して早めに寝る。

12月28日(水)

3:12起き。
6時からリモートワーク。
今日が仕事納め。
予定なら入院中だったから年末年始仕事入れてないので今日から1週間丸々休み。
だけどその間にも透析は4回もある。
透析ある日は半分死んでる様なもんだからシンドいな。

透析へ行く前に娘の朝ごはんを作って置いておく。
夏休み冬休みはこれが大変。
透析に行く前にごはんを作って、帰ってきたら透析後でフラフラだけどすぐにお昼ごはんを作って夕方から晩ごはんを作る。
だけど春休みには透析から離脱してるからこの大変さはこの冬休みが最後か。

帰宅、宿題やっといてー
ってLINEしたのにやってない。
「お腹空いた」と言うので昼ごはんをすぐ作る。
朝ごはん遅めに食べたらいつもは昼食べないのに育ち盛りはいつ「お腹空いた」と言い出すか分からないからこれからは常に臨戦態勢でいないと。
伊達ちゃんから牡蠣が沢山送られてきたからオレは生牡蠣と、あと牡蠣そばを作って食べた。
出汁が出まくっててメチャクチャ美味かった。

娘がスマホばっかりやってるから注意。
オレが透析の疲れでウトウト寝落ちしてしまったらその間に寝たフリをしながらスマホでゲームをやっていた。
叱る。
スマホをゴミ箱に捨てる。
泣き出す娘。
廊下でずっと咽び泣いている。
呼んで「何が悪いか分かってるのか?」と言うが泣き過ぎて答えられない。
しばらく経ってもずっと啜り泣いているから
「笑かしたら許してやるよ」と言ったらすぐに立ち上がって
「四国から来たの♪」
と言い出した。
予想外だった。
どうせ変顔くらいしかやらないだろうと思っていたら意外なのが来た。
あとで分かったが「四国から来たの♪」は神奈月さんがやる岐阜の信長祭りにゲストで来た木村拓哉さんを四国から観に来たキムタクファンのおばさんの真似だった。
なかなかやるじゃねえか。
「宿題もう1個やったらスマホ返してやるよ」と言ったらすぐにもう1個宿題を始めた。
冬休みの日記も書いてスマホを返す。
今日の日付けの日記に

泣きながら宿題をやった。

と書いていた。
なかなかやるじゃねえか。
「オレはホントは〇〇(娘の名前)を怒りたくないの!親は子供が可愛いから怒りたくないの。だけど嘘をついたりルールを破ったら他の人たちに迷惑が掛かるから親は子供を叱らなきゃダメなの」 
ポロッとひと粒涙を流す娘。

夕方。ごはんを作ってオレはちょっと銀座まで、東東京に住んでるからバイクで行けば銀座まではすぐ。銀座 太常うどん。
内田さんのミニ忘年会。
早めに帰るつもりだったが娘から
何時に帰ってくる?
遅くてもいいよ
とLINE
何か企んでるな?と思ったらそのあと
かあちゃん呼んだ
と着た。
そっか、じゃあ帰りにスーパー行って明日の買い物もして帰るよ。と返信。
元妻来るんならバイクで行かずに酒飲みたかったな。

帰宅すると娘の楽しそうな声がリビングから聞こえてきた。
入れ替わりで元妻は帰る。

休み中は風呂に入らない娘。
昨日宿題の日本地図に地名を書いていくプリントに
北海道
青森
の下に
かごしま県
と書いていたのでお風呂の壁に貼れる日本地図を覚えるシートを買った。
お湯をかけたら県名が出てくるやつ。
それを見せたら
「お風呂入っていい?」と言い出した娘。
早速風呂に入って壁に貼る。
お湯をかけて娘が鹿児島県だと思ってた場所は宮城県だと教える。
他にも地図のまわりがクイズ形式になってたりして娘はずっとその答えのところにお湯をかけていた。
オレは15分ぐらいで出たが娘はそのあと1時間くらい入っていた。

シングルファーザーになって1年が経った。

これがオレのシングルファーザー生活1年目の365日。
何の嘘も偽りもない1年間毎日書き続けた日記。
日記はこれで終わり。
思えば大変だったはずだけど、振り返れば楽しかった。沢山娘と笑って過ごした。
離婚してシングルファーザーになってなかったら娘とこんなに向き合うことはなかっただろう。

人が助けてくれたことも何度もあったし、誰の助けも借りられない時もあった。
1日1日を愛する子供の為を思って必死に生きてきた。

色んな事情があってシングルマザー、シングルファーザーになってしまった人たちがいる。
だけど、貴方たちが1番に考えなきゃいけないのは子供の事だ。
そんな事分かってるって言われるかも知れないけどそれが出来ない人もいる。
実際にうちの娘のお母さんは育児を放棄して男に走ってしまった。
それがどれだけ子供の心を傷つけているか、本人は分かっていない。
お父さんが居なかったら
お母さんが居なかったら
子供はどれだけ不安で哀しい思いをするか。
だから
沢山話をすること。
沢山笑わせること。
一緒にごはんを食べること。
それを心がけてきた。

いつか娘もこの日記を読むことがあるかも知れない。

だからここに書いとくよ

ダディはお前を大切に育てたんだよ

と。



シングルファーザー日記 おわり



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