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チケットリセール問題(vol2.チケット不正転売禁止法施行後は、本当にチケットが取りやすくなるの??)

こんにちは。

また、チケットリセール問題についてちょっと書こうと思います。
サブタイトルにもありますが、チケット不正転売禁止法施行後(本年6/14施行)は、本当にチケットが取りやすくなるのか??本当に行きたい人にチケットが行き届くのか??ということについて。

私の結論(仮説)は、『あまり状況は変わらないかも』及び『どうしても行きたい人が行きづらくなるかも』というものです。
下記にその理由を書きます。(法律家ではないので、明らかな間違いがあれば是非とも優しく指摘してください💦)

理由①2次流通量が減るという可能性
・そもそもこの法律は、高値転売を目的として、大量にチケットを入手している組織をターゲットにしています。これら組織に対しては有効な法律だと考えます。
ただ、昨今言われているネットダフ屋の多くは『転売ヤー』と呼ばれる一般個人であり、組織的なものではないと考えます。
例えば、純粋に行きたいなーと思ってチケットの先行抽選に申し込み、運よく当選した後、オークションやリセールサイトでの高値取引を知ったため、他に欲しいものの資金にするため売りに出しているようなチケットが、リセールサイトで多数見受けられます。高値で売れないなら、当初行きたいと思っていたライブにそのまま行くケースが増えると考えるため、2次流通に回るチケットは減るのではと考えてます。
・2次流通量が減る他の理由としては、販売価格以下でしか売れない(手数料は含めてはダメ)や公式リセールサイトでは手数料も取られて取得した金額以下になってしまうためなどのため、無理して自分で行く、友人に譲る、紙くずにするという可能性が増えるのではとも考えてます。(更に、定価であってもネットで転売することに抵抗感がある人も少なからず増えるのではとも考えます。)

理由②定価リセールサイトは競争率が高いという可能性
・嵐のチケットやあいみょんのチケットであれば当然ですが、即ソールドしたそこそこ人気のあるチケットでも、定価販売での倍率はかなり高いものになると考えます。
例えば、即ソールドした定価5000円のチケットを8000円でリセールサイトに載せ、それが数日売れ残ってるケースを見かけたことがあります。ただ、それが定価だとしたら、取り合いになるのではと考えます。

理由③転売ヤーはそれほど減らないという可能性
・そもそも今回の法律は、『業としてチケットを転売』ということが対象となっているため、昨今リセールサイトで高値取引の中心人物になっている『転売ヤー』は対象外になっています。そのため、たまたま行けなくなり、販売価格以上で欲しい人に譲ることはグレーゾーンに該当すると考えます。取り締まる側も、そのようなケースまで追っかけるほど暇(人手をかけられない)ではないため、『転売ヤー』がのさばり続ける可能性もあると考えます。

理由④そもそもチケットの1次流通量が増えるわけではないという事実
・1次流通で、チケットが取りやすくなると期待する人が多いと想像してます。ただ当たり前ですが、人気アーティストの武道館1万席は不正転売禁止法施行後でも1万席です。新法により明らかな転売目的の応募は減ると考え、競争率30倍が20倍などに緩和されることは期待できるとは思いますが、取りづらいという状況が大幅に改善されることにはならないと考えます。

これらを踏まえて、どんな仕組みがベストと考えるのか、別の記事で書きたいと思います。また何かご意見等ありましたら是非ともください。
音楽ファンにとって、解決しないといけない難題だと思っているので、有効な意見交換ができたら嬉しいです。


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