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2021/06/29 5月の音楽

今更感あるけど5月ぐらいに聴いていた音楽の話を書こうと思います。

そして『ミュージック・マガジン』7月号にて、Emma-Jean Thackrayのインタビューとジャズの輸入盤紹介を担当しました。

■Emma-Jean Thackray / Yellow
UKのボーカリスト/マルチ奏者のEmma-Jean Thackrayの新譜『Yellow』についてメールインタビューしました。アルバムのリリースは7/2、ということでこの記事の執筆時点ではまだフルでは聞けません。
昨年のミニアルバム『Rain Dance』がとても素晴らしくて、そこから気になっていたのでお話をもらったとき嬉しかった。質問表を用意してそれを通訳さんに伝えてもらういわゆる電話インタビューという形式ながら、かなりたっぷり濃密な話が聞けたのも彼女のいい人っぷりが出ていたと思います。

昨年話題になった企画盤『Blue Note Re:imagined』にも参加していた彼女。UKのプレイヤーにはよくある"プレイヤー的な目線とプロデューサー的な目線を併せ持つ"的な人なのですが、そこのミックス具合がFlying Lotus的でもあり、Quasimoto(Madlib)的でもあり、アレンジャー的でもあり、といった具合。演奏を切り貼りしながらもアンサンブルやグルーヴを第一項に持ってくるあたりが新世代という感じがしました。


■Ola Kvernberg / Steamdome II
こちらは輸入盤紹介で取り上げました。ノルウェーのバイオリニストの作品。2014年の『The Mechanical Fair』はインディークラシック的な文脈で気になってよく聴いていたのですが、その作品をトッド・テリエがRemixしていたりして面白い人。この"Steamdome"シリーズはその電化版プロジェクトという感じです。


■Son Lux / Tomorrows III
もう鉄板で素晴らしい。

■Moons / Live at Miguelao
ミナスのアシッドフォークバンド。アルバム作品の密室感も好きでしたが、ライブだと古き良きアメリカのSSW感があって、それはそれでよかったです。

■Ethan Gruska / Preludes
Phoebe Bridgers、Moses Sumney、Lianne La Havasがゲスト参加していた前作『En Garde』がとんでもなく素晴らしかったLAのマルチ奏者の新作。


■Michael Wollny / XXXX
ACT Musicで欠かせない感じになってきたピアニストのアルバム。もっと耽美系だった気がしてたんですが、本作は一気に幅が広がっていて何か殻を破った感じがします。


■RJ Miller / Free Soul
NYのドラマーRJ Millerの新作。タイトル、Free Soulって!


■Ulysses Owens Jr. / Soul Conversations
Christian McBrideトリオでおなじみのドラマーのビッグバンド作。まさかのMJ「Human Nature」からのOscar Petersonでお馴染みの「Girl Talk」という並びがすごい。大林武士さん参加です。


■くるり / Humano (feat. Antonio Loureiro)
ついに!という感じ。


■Daniel Santiago / Song For Tomorrow
ブラジルのギタリストの新作。盟友Pedro Martinesはもちろん、Frederico Heliodoro、Renato Galvãoのバック陣、さらにゲストにKurt RosenwinkelからEric Claptonなんてそりゃすごいです。クラプトンのフットワークの軽さ(?)素晴らしい。


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