催眠の掛かりやすさ

催眠の掛かりやすさは、催眠感受性(hypnotic susceptibility)といいます。似たような意味で、被暗示性、被験性などが使われることがありますが、催眠の掛かりやすさとしては意味が少し違うかなと思います。

被暗示性(suggestibility)は、催眠にかかわらず、暗示に対する反応する度合いのことです。普段の生活の中にある暗示を含めた、暗示全体に対する反応のしやすさのことです。

催眠における被暗示性は、催眠被暗示性(Hypnotic suggestibility )です。これは、催眠暗示に対する反応のしやすさみたいなものです。ほぼ、催眠の掛かりやすさといえるかもしれないですけど、催眠感受性とは違うものであることに注意は必要だと思います。

催眠感受性について、ネットで検索してみると「催眠感受性の研究」(夏目誠,1978,大阪大学博士論文)という論文が見つかります。残念ながらネットでは要旨しか読めませんが、そこでは

「催眠感受性に関与する要因として,被催眠者 (被験者)の年令,性別,知能,性格,動機づけ,催眠者(検者)の催眠誘導経験,被験者との面識や権威性,また,催眠誘導回数が考えられる。 」

と書かれています。

催眠は誘導のテクニックの話になりがちですが、私は、動機づけや権威性が催眠感受性に関与するという話題の方が好きだったりします。ただ、それに共感してくれる人は少数だったなと思います。

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