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ゼロトップ対5バック:川崎フロンターレ対湘南ベルマーレ(7月26日)

5バックの利点

繰り返すが、フロンターレのゼロトップに対して5バックで守ることのメリットの一つは、フロンターレの1列目の3人はもちろん、2列目にいるインサイドハーフ2人も必ず誰かが見ていられることだろう。

戦術図ではなく写真で見てみる。

この瞬間。センターバック2人のどちらが小林悠を見るのか微妙に曖昧な気もするが(それが小林悠のポジショニングのうまさだが)、左CBから右CBに上手く引き継がれれば、フロンターレの前線3人プラス2列目2人のすべてにマークが付いているのがわかる。

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サイドバックへのマーク

また、フロンターレのサイドバックが上がってくると、ちゃんとサイドバックがマークに付いている。

フロンターレの右サイドバックの山根がボールを持ったときは、ベルマーレの左サイドバックの鈴木がきちんとマークに行っている。

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フロンターレは、このときフリーになっている前線の選手はいないので、ボールを後ろに戻すしかない。

アンカーへのマーク

4-3-3の時の一つの問題、アンカーへのマークについても、ベルマーレはきちんとマークを付けている。この試合のアンカーは守田英正だったが、誰かがきちんとケアしている。

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というように、ベルマーレはかなりきちんと守れていたといえる。その間にタリクのスーパーオーバーヘッドで先制。

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このまま守り切れば、というところだったが、そうはいかなかった。(続く)